転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載!

志望動機や転職理由が長いのはよくない?どうしたら端的に伝えられますか?【転職相談室】

面接中の様子「面接の短い時間の中ですべて伝え切りたい――。」そう意気込むあまり、志望動機や転職理由が長くなってしまうこともあるでしょう。

相手にわかりやすく端的に伝えるには何を意識するといいのか。組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが答えます。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

志望動機・転職理由がどうしても長くなってしまいます。長過ぎるのはNGでしょうか?(Kさん/営業/30歳/男性)

相談者
相談者
地元の地方銀行で法人営業を7年間担当しています。
地域の中小企業を支え、地元を元気にしたいという思いでやってきましたが、顧客課題に向き合ううちに、地方では人材不足が深刻な社会問題だと感じるようになりました。

 

現在は、人材業界を中心に、地方創生に力を入れている企業数社に絞り転職活動を進めています。
面接対策のために、志望動機や転職理由を話す練習をしているのですが、伝えたいことがたくさんあり過ぎてどうしても長くなってしまいます。
貴重な面接機会なので、すべて伝え切りたいと思うのですが、長いのはよくないのでしょうか

たった3分、あなたの適職は?

かんたん適職診断

面接はたくさん話すのではなく、相手にわかりやすく伝えることが大事

アドバイザー
アドバイザー
「地方創生」「人材」など、取り組みたいテーマがはっきりしていて、転職理由が明確なのはいいですね。
現職での経験から伝えたいことがたくさんある気持ちもわかります。
ただ、どんなにいい内容でも一方的に長く話しすぎるのは避けた方がいいでしょう。
人が集中して相手の話を聞けるのは1~2分以内程度ともいわれています。
そのため、まずは伝えたいポイントをしぼる作業から始めてみてはいかがでしょう。
そうなんですね。
これまでの面接ではすべて伝え切りたい、という思いで時間は気にせずに話し切っていました。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
人が話すスピードなどにもよりますが、一般的に3分間話した場合、文字数にして約1000文字ほどになります。
情報が盛りだくさんなので、面接官は聞き終えた段階でもうお腹いっぱいな状態になってしまうでしょう。
質問したいポイントがあったとしても、話を聞いているうちにほかの情報に埋もれていくので、深く質問する機会を逸してしまうのです。
なるほど…。
前回の面接は1次で落ちてしまったのですが、僕としては言いたいことは全部言えた、という満足感がありました。
でも、面接官の立場になれば、話が長くて要点が掴めていなかったのかもしれないですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
落ちてしまった理由にはさまざまな背景もあると思うので、一概には断定できません。
ただ、話が長い方を面接すると「話はたくさん聞いたけれど、あまり理解が深まらなかった」という漠然とした感想が残りがちです。
面接官としてもどのポイントを質問していいかわからなくなってしまい、採用が見送りになるケースも少なくありません。
長く話そうとしてしまうのは「伝わらなかったらどうしよう」という不安があるからだと思うんです。
自分がアピールしたいスキルや経験、意欲や思いはすべて話し切らないと、自分の良さを伝えられないまま面接が終わってしまう…。
それだと悔いが残るのではと思ってしまいます。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
面接は、企業と求職者がお互いの理解を深めるための相互コミュニケーションの場です。
自分が伝えたいことではなく「相手が知りたいこと、聞きたいことに答える場」として面接をとらえてみてはいかがでしょう。
面接官が質問してくれないということは、相手が知りたい内容を伝えられていない、いうことでしょうか。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
その可能性はあります。
自分がアピールしたいスキルや経験はすべて話し切りたい、というKさんのお気持ちはわかりますが、質問されないということは、

  • 企業側はスキル・経験をそこまで重視していない
  • 職務経歴書などの事前資料の内容が情報量として十分である
  • 限られた時間をほかの質問に使いたい

などの理由が考えられます。

 

もしかしたら面接官は、Kさんの話を聞きながら、「その内容はだいたいわかった。時間も限られているし、違う部分について質問したい」と思っているかもしれません。
そうなると、「相手の気持ちを理解していない」「自己分析や言いたいことの整理ができていない」と、とらえられる可能性があります。

確かにそうですね。
なんだか、営業での商談と似ている気がしてきました。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
そうですね。営業は商品やサービスについてきちんと情報を伝えることも大事ですが、お客様が何を求めているか、相手のニーズをヒアリングすることが提案の肝になりますよね。
一方的に商品アピールされても、お客様は「ほしいのはその情報じゃない」「うちの会社のことを理解してくれていない」という気持ちを募らせ、受注にはつながらないでしょう。
面接でも、自分からのアピールは短くわかりやすく端的にまとめ、あとは相手が聞きたいことに答えようという姿勢が大切です。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断

志望動機を話すときのポイント

志望動機をわかりやすく端的にまとめるとき、伝える内容の取捨選択はどう進めていくといいのでしょう。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
志望動機で伝えたいのは、次の3つのポイントです。

  1. 応募企業を選んだ理由
  2. 活かせるスキルや経験
  3. 入社後に実現したいこと

最初に、応募企業を選んだ理由を述べます。
Kさんの場合は、「地方の人材活性の取り組みや地方創生を見据えた事業展開にひかれ、御社を志望しています」など、人材業界の中でなぜその企業を選んだのかを明確に伝えるといいでしょう。

最初に結論がくると聞きやすいですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
活かせるスキルや経験は、「会社が求める内容」にしぼって具体的に伝えるのがポイントです。
面接官が知りたいのは「Kさんが持つスキルや経験が、当社でどう活きるのか、どんな業務シーンで力が発揮されるのか」という点で、Kさんと会社との接点と知りたいと思っています。

 

転職活動では、応募先の企業がどんな人材を求めているのかをきちんと理解した上で、自分が持つさまざまなスキルや経験の中から、活かせるものを引き出して伝えることが重要です。

お互いのニーズに合うスキルや経験に絞ってアピールすることが大事なんですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
はい。
入社後に実現したいこと、についても同じことがいえます。
企業が目指す事業展開や今回採用する人材に任せたい領域などをきちんと調べ、自分がやりたいことと企業が目指すこととの間に接点を見出して伝えられるといいでしょう。

RECRUIT AGENT

転職支援実績NO.1

専門のキャリアアドバイザーと
転職のお悩みを解決しましょう

非公開求人のご紹介も可能です

転職・キャリアの相談

求人・転職市場データがわかる

応募書類のアドバイスをもらう

登録はこちらから 無料

※ 厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および4ヶ月以上の有期雇用の合計人数(2023年度実績を自社集計)2024年5月時点

転職理由を話すときのポイント

転職理由を伝える際も、結論から話す点は同じでしょうか。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
そうですね。面接では、転職理由と志望動機の内容が重複することもあると思いますが、次の3つのポイントを意識できるといいでしょう。

  • 最初に転職のきっかけを述べる
  • ネガティブなことは前向きな表現で伝える
  • 入社後に実現したいことをアピールする

転職理由では、現職(前職)への不満がきっかけになることも多いので、ネガティブな表現を使ってしまいがちです。
転職のきっかけは事実としながらも、伝え方を工夫するのがポイントです。

たしかに、文句や愚痴だけでは心証がよくないですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
そうですね。例えば「営業ノルマが厳しくて疲弊してしまった」というのが本音だとしたら、「顧客志向で営業できないことにジレンマを感じ、顧客第一を掲げる御社で営業経験を積みたいと思った」と言い換えると印象がよくなります。
なるほど。
言い換えると、すごく前向きな印象になりますね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
ほかにも、「業界自体に将来性がなく、今のままでは役立つスキルが身につかない」という理由なら、「〇〇のスキルを活かすために、中長期で活躍できる御社で働きたいと考えた」とポジティブな表現にしてみましょう。
入社して身につけたいスキルや経験、実現したいことを、転職のきっかけとの一貫性を考えながらアピールしていくといいです。

ありがとうございます。
面接の際は、相手の立場になって端的にわかりやすく伝えるための考え方がよくわかりました。
改めて志望動機や転職理由を整理し直したいと思います。
相談者
相談者
記事作成日:2021年1月22日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
転職・求人 トップ > 転職成功ノウハウ > 転職相談室 > 志望動機や転職理由が長いのはよくない?どうしたら端的に伝えられますか?【転職相談室】

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

グッドポイント診断で、あなたの隠れた強みを診断してみましょう。

診断結果は8,568通り。あなたはどのタイプ?

リクナビNEXTで応募書類を自動作成

レジュメをカンタンに作成

履歴書と職務経歴書を作成するのが面倒な方は、リクナビNEXTにレジュメ登録するのがお勧めです。

新機能
・AI要約でワンタップで職務要約を自動生成
・AIと3分話すだけで「業務内容」を自動生成

リクナビNEXTに、プロフィールや職務経歴などを入力すると、入力された内容に従って自動で書類(レジュメ)が作成され、PDF形式でダウンロードすることが可能です。 ※『レジュメ』とは、リクルートの求職活動支援サービス共通で利用できる、職務経歴書機能です。

作成はこちらから:あなたのレジュメを簡単作成(無料)
すでに会員の方はこちら:レジュメダウンロード画面へ

イベント・セミナー※リクルートエージェントに遷移します

RAGイベント

申込締切日が近いイベント・セミナー

イベント情報を更新中