事務職が女性に人気と聞きました。営業から転職はありですか?【転職相談室】
この記事では、女性に人気の職業に着目し、“人気”という観点で職業を選ぶことの是非について考えます。
「仕事は安定しているようだし、人気の職業みたいだから、事務職に転職しようかな」と考えている相談者に、株式会社エスキャリアの八木澤寛子さんからのアドバイスです。
アドバイザー
株式会社エスキャリア esAgent 転職支援チーム コンサルタント
八木澤 寛子(やぎさわ・ひろこ)さん
1981年生まれ、神奈川県出身、横浜市立大学卒業。 2004年に銀行系証券会社に入社。大手金融機関の債券営業担当としてキャリアをスタート。リーマンショック後に早期退職制度に応募して、退社。 2カ月間の離職期間を経て、2012年3月に外資系情報メディアに記者アシスタントとして入社。 約6年間で二人の子どもを出産・産休育休を取得しながら、データ配信と記者業務を担当。「やっている仕事」と「やりたいこと」が合致せず、働く意味を改めて考えたいと思いエスキャリアの「マイ・カウンセラー」を受け、転職を決意。 エスキャリアの「自分らしいキャリアの実現」を支援することに素直に共感して入社。日々リクルーティング・アドバイザーとして奮闘中。
目次
営業職から人気職業の事務に転職しようと考えているのですが…(Eさん/メーカー営業/27歳/女性)

新卒で入社した中堅規模のメーカーで5年ほど営業をしています。
■悩み
連日、数字のノルマやプレゼンの準備に追われ、そのプレッシャーで心が折れそうです。
休日も疲れた心を休めるだけで何もする気が起きず、自分の趣味の時間を持つこともできません。
新卒からずっと今の会社で頑張ってきましたが、この先もこんな生活が続くのかと思うと、嫌になっています。
■相談
転職しようかとモヤモヤしながら、とりあえず「“人気”の職業ならハズレはないだろう」と思い、女性の人気職業を検索してみました。すると事務職が人気職業の1つだとわかりました。女性に人気の職業に就けば、私の悩みは解消されるでしょうか?
“人気”で選ぶよりも“続けていきたいかどうか”が重要







今の仕事を約5年も続けてきたということは、そのような場面が少なからずあったはず。仕事をどのように進め、どんな結果が出たときにやりがいを感じたのか、具体的に思い返してみるんです。




また、今は働き方改革の影響もあり、たとえば、残業の有無は職業というよりも企業の風土によるものになってきているので、企業について調べることも必要になるでしょう。



“仕事の価値観”を見つめ直し、中長期的視点で考える

仕事のプレッシャーを感じずに働き、自分の時間も確保していて楽しそうに見えることが理由なのだとしたら、理由の本質には「仕事内容(プレッシャー少なめ)」や「自分の自由な時間がほしい(ワークライフバランスを実現したい)」といったことがありそうですね。


転職を考えるきっかけがあったとして、「転職をしたらこんな風に働きたい」というイメージも同時に持つことが、そのような状況を避けるためにも大切なのです。いま一度、「自分が新しい職場でやりたいこと」を見つめ直し、「その仕事は、本当に自分のやりたいことなのか」を、中長期的な視点で考えてみてください。


そして、「いまの仕事で感じているやりがいや楽しさは、次の仕事でも感じられるのか」という点にも目を向けて職業や転職先を考えていくと、適職に巡り合える可能性は高くなると思います。


転職先は人気で選ぶよりも「自分のやりたいこと」で選びましょう
最後に、八木澤さんが担当した女性転職者の成功3事例を紹介します。
〈コンサルタント → 自社サービスのUI/UXデザイン担当に転職〉
Webページの受託開発を手がける企業のコンサルタントとして3年以上勤務。先方にさまざまな改善案を提案しても、組織内の意向や予算の問題などの理由で最善の提案が通らないことが多く、「納得のいく仕事ができていない」と感じるように。そこで、「自分の意見や提案を直接表現できる環境で、より経験を積んで成長していきたい」と、転職活動をスタート。
現在は、IT系企業で自社サービスのUI/UXデザイン業務に従事。
〈広報職 → 未経験OKのマーケティング職に転職〉
日系メーカー企業の広報として、社内報の作成、プレスリリースの作成・配信、ホームページの更新などを任され、約3年が経過。社内の部署横断プロジェクトで、営業部門と共同である製品のデジタルマーケティングプロジェクトに参加し、マーケティングの面白さに目覚めた。
しかし、社内の意思決定が遅いことや、広報に与えられる裁量に限界を感じ、裁量を持ってマーケティングに携われる好環境を求め転職を決意。100名規模のスタートアップ企業が募集していた未経験OKのマーケティング職に応募し、転職に成功。新たなキャリアを築いている。
〈プリセールス → ITコンサルタントに転職〉
3年前、パッケージソフトなどを開発・販売するソフトウェアベンダーに総合職として入社し、営業担当をサポートするプリセールスに従事。技術的な知識と経験を高めつつ、新入社員への指導やフィールドセールスの業務を担うなど、裁量を与えられて幅広い業務をこなしてきた。
そんなとき、親会社の方針変更や退職者の増加などの社内状況の変化で、プリセールスとしての技術的知識や経験が十分ではないと感じているのに、実質的なフィールドセールスも担うことに。「これ以上この会社にいても、技術的な成長は難しい」と判断し、より専門性を高められる環境を求めて転職活動。IT系企業に転職し、ITコンサルタントとしてのキャリアをスタートさせた。
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