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【例文あり】転職の内定保留はOK?いつまでにどのように伝えたらいいの?

転職の内定保留をしようか迷っている男性

「転職活動をして応募先から内定をもらった」あるいは「内定の方向で話が進んでいる、でも事情があって入社承諾を保留したい」――こんな状況に置かれて悩む人も多いようです。

そもそも内定に対して返事を保留してもいいのか、どのように相手企業に伝えればいいのかについて、多くの転職者をサポートしてきた、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏にアドバイスをいただきました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職で内定保留はできる?

内定通知を受けるとき、通常は入社意思についての「回答期限」も指定されます。

回答期限は企業によって数日~1週間程度で設定されますが、期限内であれば返事を保留しても問題はありません

内定通知が届いたら、「検討して、期限までにお返事致します」と伝えるといいでしょう。

企業側もしっかり検討してほしいという意味で回答までの期限を設定するため、マイナスの印象を抱くこともないでしょう。

ただし、企業側が指定する回答期限を越えて保留したい場合、「保留の理由」「いつまでに回答するか」を明確に伝えた上で、待ってもらえるかどうかを確認する必要があります。

その場合、回答期限の前日~当日といったギリギリのタイミングではなく、なるべく早めに伝えてください

なお、企業側にも、「ほかの候補者に待ってもらっている」「この日までに必ず入社してほしい」といった事情があるため、回答期限を延長できない可能性があることは理解しておきましょう。

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内定保留でよくあるケースと対応方法

回答期限までに入社の意思決定ができない事情がある場合、まずは「○日まで待っていただくことは可能でしょうか」と、期限延長の交渉をしましょう。

この場合は、保留する理由もセットで伝えてください

内定保留の理由としては、主に次のようなものが挙げられます。よくあるケースと対応方法についてご紹介しましょう。

1. 併願している他社と迷っている(選考結果を待っている/内定が出ているが条件を確認中)

志望度が高い別の会社からも内定を獲得している、もしくは選考が進んでいて内定待ちの状態にあるというケースもあるでしょう。

「他社と迷っていることを伝えると印象が悪くなるのではないか」と不安に思うかもしれませんが、転職は人生を左右する一大事であるだけに、企業も「複数の選択肢を比較検討するのは当然のこと」と捉えている場合が多いです。

志望順位まで伝える必要はありませんが、併願していることは正直に伝えて構いません

2. 企業への疑問や不安点がクリアになっていない

ほかに比較している企業はないものの、その会社に本当に入社を決めていいのか迷っているというケースもあると思います。

この場合、どの部分が気になっているのかを企業に伝えましょう

不安解消につながる新たな情報を提供してもらえたり、先輩社員との面談や職場見学などの機会を設定してもらえたりする可能性があります。

先ほど、「回答期限ギリギリではなく、なるべく早めに伝えたほうがいい」とお伝えしましたが、疑問や不安点がクリアになっていないケースであればなおさらです。

回答期限ギリギリでこうした申し出をしても、企業側も面談の設定や追加の情報提供、回答期限の延長といった対応をする余裕を持てません。

「今さらそういうことを言い出すの?」とマイナス印象につながる可能性もあります。

3. 現職に留まるかどうか迷っている

勤務中の会社に退職を申し出たところ強く引き留められている、あるいは、希望部署への異動や昇進・昇格を打診され転職そのものを迷っている、というケースも考えられます。

迷っているということは、現職と比較して内定先企業に気にかかる点があるということ。迷っている理由を正直に伝えることが大切です。

2のケースと同様、迷いを解消するための材料の提供や、面談設定などの対応をしてもらえる可能性があります。

4. 家族への相談の時間が取れない/家族の納得を得られない

「家族やパートナーがいるが、転職・内定のことをまだ伝えていない」「お互い忙しくて話し合いの時間を持てていない」「話をしたが反対されてしまった」というケースもあるでしょう。

企業側にとっても「転職について家族にも理解してもらう」ことは重要なので、内定保留の理由としては納得されやすい傾向があります。

家族がどのような点を気にしているのかを企業に正直に相談れば、解決につながるような回答がもらえるかもしれません。

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内定はいつまで待ってもらえる?期限を決める3つの要素

一般的には、内定に対する回答期限は1週間前後に設定されるケースが多いようです。

そこからさらに回答を延長できるかどうかは、以下の要素が関係してきます。

応募者の評価や保留理由

応募者の評価が高く、どうしても採用したい人材であれば、回答期限を延長して待ってもらえる可能性は高いでしょう。

内定保留したい理由も、回答期限が延長できるかどうかを左右します。

「入社意欲は高いけれど、○○の部分だけ確認したい」「自分はすぐにでも入社したいのに、家族の同意を得る煮に時間がかかっている」など、内定先への前向きな気持ちが伝わる理由であれば、理解を得やすいでしょう。

他の応募者の選考状況

同程度の評価を得ている応募者がほかにいて、その人の選考が進んでいる場合、内定保留をすることで自分より先にその人が内定を承諾する可能性はあります。

その場合、「内定保留した人は入社意欲が低く、回答期限を延ばしたところで入社してもらえないのではないか」と思われる可能性が高くなり、回答期限の延長は難しくなるかもしれません。

人材採用の緊急度

「1日も早く入社してほしい」という緊急度が高い採用の場合、回答期限を早めに設定されるケースがあります。

中途採用には主に「増員」と「欠員補充」の2パターンがありますが、主に後者の場合は、欠員の穴を埋めるべく緊急で募集をかけているケースが多く、回答期限の延長をする難易度は上がるでしょう。

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企業の心証を損なわずに内定保留の延長を伝えるための注意点

大前提として、回答期限内に内定を保留したからといって、企業側の評価が大きくダウンするようなことはありません。

面接では「御社が第一志望です。内定をいただいたら必ず入社します」と断言していたにも関わらず、「保留します」では不信感を抱かれることもあるでしょう。

しかし、基本的には「慎重に考えるのは当然」と捉える企業がほとんどです。

仮に、期限内に回答を待たせることで多少心証を損なうことがあったとしても、内定を取り消されるわけではありません。

しかし、前述のように回答期限を超えて内定を保留したい場合、企業に迷惑をかけることになりかねません。

内定先の担当者は、入社後には同僚になる可能性が高い相手。「入社後にぎくしゃくしたくないから、印象ダウンは避けたい」という場合は、次のようなポイントを意識するといいでしょう。

ストーリーに「一貫性」を持たせる

内定を保留する理由を伝えた際に、「あれ?面接ではこんなことを話していたのに何か違うぞ」と思われるのは避けたいもの。

選考時の発言と矛盾がない理由を伝えることが大切です。

基本、面接でも内定保留の交渉でも、「正直に伝える」ことを心がけていれば、相手に矛盾を感じさせることはないでしょう。

コミュニケーションを密に取る

「検討しますのでお時間をください」と言ったきり、連絡がしばらく途絶えてしまうと、相手は不安を抱きます。

面接で「この人と一緒に働きたい」と思った気持ちも萎えてしまうかもしれません。

「今、こういう状況です」「この日に家族と話し合う予定です」といったように、状況報告を密にすることをお勧めします。

相手の事情を汲み、努力する

企業の事情も理解し、保留期間短縮のために最大限の努力をしていることを伝えるのもいいでしょう。

「併願先の最終面接日を前倒しにしてもらうようお願いしました」「家族と話し合うために有給休暇を取りました」など。「早く内定承諾するために努力している」ことが伝われば、印象ダウンは防げるでしょう。

回答期限を超えた内定保留を申し出る場合のメール例文

内定保留を企業に申し出る際の、メールの例文を紹介します。

併願企業と比較検討したい場合

この度は内定をいただき、誠にありがとうございます。

さて、面接の際にも他に応募している企業があることをお伝えしましたが、そちらの最終面接が先方の都合で後ろ倒しとなってしまい、選考結果が出るのが○月○日頃になるとのことです。

それまでお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。

面接でお話しさせていただき、貴社で働きたいという気持ちは強くなったのですが、自分の中での納得感を高めた上で決断したいと考えております。

勝手を申しまして恐縮ですが、ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

内定先に対し、懸念点が残っている場合

この度は内定をいただき、誠にありがとうございます。

さて、貴社で働きたいという気持ちは強いのですが、実はまだ気にかかっている点があり、決断をしかねております。

○○事業の立ち上げに当たり、私の経験に期待を寄せていただいているとのことですが、立ち上げが完了し、軌道に乗った後はどのような働き方の選択肢があるかを知りたいと考えています。

私としては、運用を続けていくだけでなく、常に新たなプロジェクトにチャレンジしていきたいという思いがございます。

その辺りの可能性について情報をいただきたいと思っており、その情報を加味した上で改めてしっかりと検討をさせていただきたいと考えております。

そこで、〇月〇日まで回答期限を延長いただくことは可能でしょうか?

勝手を申しまして恐縮ですが、ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

現職に留まるかどうか迷っている場合

この度は内定をいただき、誠にありがとうございます。

入社のお返事について〇月〇日までとの期限をいただいておりますが、誠に勝手ながら△月△日までお待ちいただくのは可能でしょうか?

実はつい先日、現職で〇〇部署への異動の打診を受けました。
貴社への入社意欲も非常に高いのですが、自身のキャリアの選択肢について整理したく、異動先部署の業務内容の詳細を確認したいと考えております。

詳細確認をする上司との面談が△月△日なので、恐れ入りますがそこまで待っていただけないでしょうか。

勝手を申しまして恐縮ですが、ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

家族への相談の時間が取れない/家族の納得を得られていない場合

この度は内定をいただき、誠にありがとうございます。

入社のお返事について、誠に勝手ながら〇月〇日までお待ちいただきたく、ご連絡いたしました。

私自身の入社意欲は高いものの、転職は家族の生活にも関わることから、家族に十分に説明し理解を得たうえで、決断させていただきたいと考えております。

ただ、配偶者が現在海外出張中のため、戻り次第すぐに相談する予定です。

勝手ばかりを申しあげて恐縮ですが、できるだけ早く決断できるよう努力いたしますので、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
内定を辞退する場合の伝え方はこちら「内定辞退の電話・メール例」
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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