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アルムナイ採用とは?知っておきたい転職手段のひとつを解説

「アルムナイ採用」という言葉を耳にしたことがありますか?「出戻り制度やカムバック制度、ジョブリターン制度と似たもの」と聞いたら想像がつくかもしれません。

転職手段の1つの選択肢として知っておきたいアルムナイ採用について、組織人事コンサルティングSeguros代表コンサルタント・粟野友樹氏に話を聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

アルムナイ採用とは?

アルムナイ採用とは、元社員を再雇用することを言います。ちなみに、英語のalumniは卒業生の意味で、海外ではある大学や学校などを卒業した人を優先的に採用することを指すこともあります。

アルムナイは、もともとは採用に関する人事用語ですが、メディアでも数年前からこの言葉が紹介されるようになり、聞き覚えのある人もいるかもしれません。実際、リクナビNEXTで検索してみると、「アルムナイ制度あり」と記載されている求人が見受けられます。

アルムナイ採用を導入している企業は、「従業員のキャリアを大事にしている」「退社しても中長期の付き合いができる」「退職者を裏切り者扱いしない」などと好意的に受け取られ、転職先としての魅力度の向上や従業員の定着促進につながっているようです。

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ジョブリターン制度などとの違い

出戻り制度やカムバック制度、ジョブリターン制度などさまざまな呼び方がありますが、こうした元社員の再雇用は昔から行われてきました。アルムナイ採用も、これらの制度と同じと考えていいでしょう。

異なる点を挙げるとすれば、出戻り制度やカムバック制度、ジョブリターン制度は、出産・育児や介護などのライフステージの変化により、やむを得ず退職した人の復帰がメインであること。個人的なつながりで退職者から相談があって成立するという偶発的な採用であることです。

一方のアルムナイ採用は、ライフステージの変化などでやむを得ず退職した人だけでなく、キャリアチェンジなどで自発的に退職した人も含めて広く採用しているのが特徴です。

また、企業が退職者をデータベース化し、アルムナイネットワークを整備するなどして積極的に採用している点が、ジョブリターン制度などにはない新しさです。

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アルムナイ採用が導入されつつある背景

日本では、少子高齢化による人口減少や労働力不足が課題となっています。そのような環境下で、企業は人材を確保するため、あらゆる手段を使って採用しようと頑張っています。アルムナイ採用もまた、さまざまな採用手段の選択肢の1つとして導入する企業が増えているのです。

導入が進んでいる背景には、転職がより身近になっていることもあるでしょう。2000年以降、転職者数は年間300万人前後で推移しています。一方、転職希望者数は2011年以降に年間800万人を超えるなど増加傾向にあり、「いずれは転職したい」と考えている潜在的な転職希望者が増えている、とも言えます。

参考:転職希望者の約87%は1年後に転職していない│リクルートワークス研究所

企業としては人材をずっと確保しておくことが難しくなっているため、アルムナイネットワークをつくるなどして、退職者と中長期的な関係性を維持しながら、情報収集や業務提携、再雇用につなげていこうとする動きが活発化しているのです。

私が以前在籍していた人材サービス会社でも、1年ほど前にアルムナイネットワークがスタートしました。専用Webやアプリで、元従業員の入社年や退社年、現在の活動(仕事)内容を確認できるほか、前社の求人情報や業務委託の募集、退職者が集うイベントの告知などが掲載されていて、利用価値は高いと感じています。

アルムナイ採用のメリット

アルムナイ採用の1番のメリットは、組織文化への適合性と早期の生産性向上です。

既に組織文化に慣れ親しんでいるため、再雇用後もすんなりと組織に適応でき、業務にすみやかに復帰して生産性を発揮しやすいと考えられます。これは企業と再雇用者、双方にとって大きなメリットです。

また、かつての同僚や先輩、後輩が在籍していれば、円滑にコミュニケーションでき、情報共有やチームビルディングをしやすいこともメリットと言えるでしょう。

2つ目のメリットは、転職先での経験や、独立起業した経験を再雇用先で活用できることです。

企業は、退職後の経験を活かしてもらうことができますし、新規事業などの提案に結び付く可能性も高まります。アルムナイ採用者は、退社後の経験を生かして仕事の領域を広げ、より活躍していくことが期待できます。

離職率の低下が期待できるのも、企業にとっては見逃せないメリットです。アルムナイ採用者は、他社で働いたり独立したりを経験した上で自社の良さを認識して戻ってくるので、一般の中途採用者に比べて定着性が期待できるでしょう。

日本の場合、一般的には退職によって在籍した企業との縁が切れてしまいますし、退職理由によっては後ろめたさを感じる人もいます。ですが、アルムナイネットワークがあることで、一時は縁のあった仲間と退職後もつながっていられるという安心感が生まれます。この安心感は、現役の従業員にとってもプラスに作用するのではないでしょうか。

アルムナイ採用を活用し転職活動を成功につなげる方法

まずは、企業がアルムナイ採用を行っているかどうかの情報収集が必要です。在籍中からアルムナイ採用を導入していれば、退職後はアルムナイネットワークなどで求人情報を得ることができます。

在籍時にはアルムナイ採用を導入していなかった企業でも、退職後に導入していることが考えられます。かつて勤めていた会社に関心のある人は、企業サイトや転職サイトの求人情報をチェックする、昔の同僚や上司とコンタクトをとる、転職エージェントに相談するなどして、情報のアンテナを張っておきましょう。

退職後の転職や独立で活躍していたり、独自性のあるキャリアを積んでいたりすると、アルムナイ採用の可能性は高まります。カムバックとはいえ、その経歴を十分アピールできるよう、他社への転職活動と同様に志望動機等を準備しておきましょう。

また、退職して数年も経っていれば、かつての所属先や事業、市場も進化しているはずです。慣れた古巣に戻るという安易な気持ちではなく、ゼロリセットする心構えでアルムナイ採用に臨みましょう

記事作成日:2024年2月21日 WRITER:笠井貞子 EDIT:リクナビNEXT編集部

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