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履歴書の簿記は何級から?書き方と仕事別レベル目安

簿記を使う仕事

履歴書の資格欄に簿記を書くのは一般的に3級以上とされていますが、実際には仕事内容や簿記検定の種類によっても変わります。

簿記を生かせる仕事と求められるレベル、履歴書への書き方を、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが解説します。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

履歴書の資格欄に書けるのは日商簿記3級以上

一般的に、日商簿記3級以上を履歴書の資格欄に書くと、企業の経営活動に関する知識やスキルのアピールになります。ただし、より高度な知識が求められる経理・財務などの専門職では、日商簿記2級以上を書くことが好ましいでしょう。

なお、簿記検定には3種類あり、難易度が異なるため、保有している種類によってもビジネスシーンで評価される級数が変わります。詳細は以下の目安表を参照ください。

< 就職や転職で求められる 簿記レベル目安表 >
日商簿記全経簿記全商簿記
一般的な目安3級以上2級以上1級以上
経理や財務など2級以上1級以上1級以上
会計事務所など2級以上1級以上1級以上

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【種類別】簿記検定を履歴書の資格欄に記載する際の書き方見本

履歴書への簿記検定の基本の書き方は「△△簿記検定 ○級 合格」です。

3種類ある簿記検定のうち、どの検定なのかわかるように、検定の主催団体を必ず書きましょう。
取得した年月は、合格証書に記載された日付を書きます。履歴書全体で西暦か和暦に統一しましょう。

企業からの指定がない場合は、西暦・和暦のどちらを選んでも問題ありません。

簿記検定を履歴書の資格欄に記載する際の書き方
簿記検定を履歴書の資格欄に記載する際の書き方
簿記検定を履歴書の資格欄に記載する際の書き方

1.日商簿記

日商簿記の正式名称は「日本商工会議所および地方商工会議所主催 簿記検定試験」です。

日本商工会議所(および各地商工会議所)が主催する簿記検定で、ビジネスパーソンに広く認知されているため、転職活動にも役立ちます。

<履歴書への書き方ポイント>
・正式名称は長いため、履歴書に書く場合は省略しても良い
・読みやすさを重視して「日商簿記検定 ○級 合格」と書くことが多い
・ネット試験(CBT方式)で合格した場合も同じ書き方をする|

2.全経簿記

全経簿記の正式名称は「公益社団法人全国経理教育協会主催 簿記能力検定試験」です。
全国経理教育協会が主催する簿記検定で、経理・会計の専門学校の学生が主な受験者層となります。

上級・1級・2級・3級・基礎簿記会計があり、特に上級資格は税理士試験の受験資格を得られることもあって、日商簿記1級と同等の扱いのため、転職活動でのアピールに有効です。

<履歴書への書き方ポイント>
・正式名称は長いため、履歴書に書く場合は省略しても良い
・読みやすさを重視して「全経簿記検定〇級 合格」と書くことが多い
・上級資格を持っている場合は、「全経簿記検定上級 合格」と書く
・ネット試験(CBT方式)で合格した場合も同じ書き方をする|

3.全商簿記

全商簿記の正式名称は「全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定試験」です。
全国商業高等学校協会が主催する簿記検定で、商業高校の生徒が主な受験者層となります。

1級・2級・3級がありますが、商業高校における簿記の習得度を測ることが主な目的のため、ほかの簿記試験とは異なり1級に合格をしても税理士試験の受験資格にはならないのが特徴です。

履歴書への書き方ポイント>
・正式名称は長いため、履歴書に書く場合は省略しても良い
・読みやすさを重視して「全商業簿記検定〇級 合格」と書くことが多い
・(〇〇商業高等学校 在学中に取得)などの補足を入れることが望ましい
・経理・財務、会計事務所などに応募するときは、ほかの関連資格があればそちらを優先して書く

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簿記検定を履歴書の資格欄に記載するメリット

履歴書に簿記検定を書くメリットは以下の3つです。

  1. 数字に強いとアピールできる
  2. 学習意欲や向上心の高さをアピールできる
  3. 業務の正確性をアピールできる

1.ビジネス数字に強いとアピールできる

簿記を履歴書の資格欄に書くことで、ビジネス数字に強いことをアピールできます。

簿記で学ぶ内容は経理や財務などを目指す場合はもちろん、営業や事務などの仕事にも生かせるポイントが多数あります。例えば、営業職で簿記検定を持っていると「数値管理が得意」「売上やコストなどの数値分析が強み」「財務諸表を基にした提案ができる」などと自己PRをする際に、より説得力が増すでしょう。

2.学習意欲や向上心の高さをアピールできる

簿記を履歴書の資格欄に書くことで、学習意欲や向上心の強さをアピールできます。

特に、日商簿記1級や全経簿記上級など、税理士試験の受験資格になるような難易度の高い級数の場合は、根気強く取り組む姿勢などもアピールできるでしょう。

3.業務の正確性をアピールできる

簿記は、決まったルールに則って確実に処理することが求められる会計記録です。そのため、簿記を履歴書の資格欄に書くことで、業務の正確性もアピールできるでしょう。

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簿記検定を生かせる仕事

簿記検定を生かせる仕事としてのようなものがあります。

それぞれの仕事内容と求められる簿記級数の目安を一覧表で確認してみましょう。

< 簿記検定を生かせる仕事の例:一覧表 >
職種簿記が生かせる例求められる級数(日商簿記の場合)
会計事務所– クライアント企業の帳簿整理、仕訳入力
– 決算書・申告書の作成補助
2級以上
税理士事務所– 会計帳簿の記帳代行、確定申告の補助
– 税務署対応資料の作成
2級以上
1級が好ましい
経営コンサルティング– 財務分析、収益改善提案、管理会計支援
– クライアントの予算制度・KPI設計
2級以上
証券会社– 財務諸表に基づく企業分析、営業支援資料作成
– アナリスト補助、企業評価の計算支援
2級以上
経理職– 仕訳入力、請求書処理、支払い業務
– 月次・年次決算の補助
2級以上
3級は補助レベル
財務職– 資金繰り表の作成、予算管理、資金調達
– 銀行との折衝、経営層向け財務資料作成
2級以上
会計職– 財務諸表作成補助、勘定科目明細作成
– 内部統制対応、会計監査の準備
2級以上
金融業界(保険・銀行など)融資審査・投資判断に財務諸表を読むスキルを生かせる2級以上
監査アシスタント– 決算資料の収集・整理、証憑突合
– 会計士の補助業務、会計データのチェック
2級以上
営業職顧客の財務状況や損益構造を理解でき、提案の精度が上がる。特にBtoBで決裁者と話す場面に有効。3級または2級以上
購買・調達職原価構造や仕入れ単価・粗利の管理において、簿記の「原価計算」が役立つ2級以上
製造業の生産管理職材料費・労務費・製造間接費などを理解することで業務改善や原価計算に生かせる2級以上
+工業簿記の理解が必要

簿記検定取得を履歴書の資格欄に記載する際によくある質問

取得日がわかりません。どうしたらいいですか?

簿記検定の合格証書を確認しましょう。合格証書を紛失した場合は、各主催団体に「合格証明書」の発行を依頼します。
以下に依頼時のポイントを簡単にまとめました。詳細は各団体Webサイトでご確認ください。

日商簿記
再発行には、検定名・級、受験年、受験地、受験時の氏名、生年月日が必要
全経簿記
有料で申し込みができる。再発行には、受験時氏名・生年月日・受験会場・施行年月が必要
全商簿記
・2008年度以降の受験者は、試験を受けた学校へ発行を依頼する
・2007年度以前の受験者は、合格記録がデータ化されておらず、各学校での保管期限が10年間のため合格記録の確認がとれず合格証明書の発行ができない

履歴書に簿記検定を書くと、合格証明書などの書類の提出が必要ですか?

会計事務所などでは、選考時に証明書の提出を求められることがあります。

一般企業で簿記検定の合格証明書の提出を求められるケースは少ないでしょう。ただし、資格手当の対象となる場合は提出が必要になります。いずれの場合も、提出を求められたら速やかに対応することが大切です。

高校時代など、何年も前に取得した簿記検定を履歴書に書くのは避けた方が良いですか?

簿記検定は取得時期に関わらず、履歴書の資格欄に書くことができます。

ただし、他に応募職種にマッチした資格がある場合は、より自身のアピールにつながる資格を優先するためにあえて書かないという選択肢もあるでしょう。また、全商簿記1級と日商簿記2級など、2つ以上の簿記資格を持っている場合はより上位の資格(この場合は日商簿記2級)のみを書くと良いでしょう。

日商簿記初級(4級)を履歴書に書くのは恥ずかしいですか?

簿記検定は、ビジネス全般に生かせる資格です。特に専門職以外への応募では、日商簿記初級または4級であってもアピールにつながるケースもあるため、履歴書に書いておくと良いでしょう。

上位級数の勉強中の場合は、その旨も含めて資格欄でアピールすることをオススメします。

勉強中の場合は履歴書にどう書いてアピールすればいいですか?

簿記検定の上位級数を勉強中の場合は、以下のように補足すると良いでしょう。
簿記検定の上位級数を勉強中の場合

簿記のほかに履歴書で会計・経営の知識をアピールできる資格はありますか?

簿記のほかに履歴書で会計や経営の知識をアピール資格としては、以下のようなものが考えられます。

簿記検定からさらにステップアップして強みを増やしたい場合は、これらの資格取得を目指すのも良いでしょう。

  • 公認会計士(国家資格)
  • 税理士(国家資格)
  • 建設業計理士(公的資格)
  • ビジネス会計検定試験®(公的資格)
  • 中小企業診断士(国家資格)
  • IPO実務検定(民間資格)
  • 財務報告実務検定(民間資格)
  • 企業経営アドバイザー(民間資格)
  • MBA(経営学修士)
  • FASS検定(経理・財務スキル検定)

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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