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勢いで退職。無職となり、これからどうすればいいのでしょうか【転職相談室】

スマートフォンを見ながら考えごとをする人

先輩社員とぶつかり、勤めている会社を勢いで辞めてしまったSさん。突然無職となり、これからどうすればいいのだろう…と不安を覚えていました。

そんなSさんに、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏が、退職してから転職活動する際のポイント、取るべき行動などについてアドバイスしました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

勤務先を勢いで辞めてしまい、無職に。何をすればいいのかわかりません(Sさん/25歳/ITサービス会社/営業)

相談者
相談者

■相談内容
ITサービス企業で法人営業を務めていました。しかし先日、普段からソリの合わなかった先輩に理不尽な理由で怒られたのを機に、「こんな会社辞めてやる!」と勢いで退職してしまいました。

しかし無職になって、これからの生活やキャリアに不安を覚え、落ち込んでいます。私はこれからどうすればいいのでしょうか?

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辞めてしまったからには「メリット」に目を向け前向きに転職活動しよう

▶相談者
新卒入社した会社で3年間法人営業に携ってきました。勤務先にも仕事にも特に不満はなかったのですが、同じチームの先輩社員と大喧嘩をしてしまい、勢いで辞めてしまいました。

しかし無職になって、とたんに不安を覚えています。他にやりたいこともないし、ここに入りたい!と憧れている会社もないので、これからどうすればいいのか途方に暮れています。

▶アドバイザー
勢いとはいえ、なぜ退職を選んでしまったのでしょう。そんなに大きな喧嘩だったのでしょうか?

▶相談者
私は比較的営業成績もよく、顧客とも信頼関係を築けていました。自分で言うのはおこがましいですが、会社に期待されていたと思います。

そんな自分が先輩からすると目障りだったようで、以前からなぜか自分ばかり変に絡まれたり、理不尽に怒られたりしていたんです。

気にしないように我慢していたのですが、ストレスが溜まっていたのか大爆発してしまって…。

会社には引き止められましたし、上司や同僚にもなだめられましたが、どうしても後には引けず辞めてしまいました。今は後悔しています。

▶アドバイザー
なるほど。Sさんとしてはどうしても我慢し切れない出来事だったのですね。

基本的には、収入が途切れずブランクもできない「在職中の転職活動」をお勧めしていますが、すでに退職してしまったので、ここは現状をポジティブに捉えましょう。

例えば、転職活動に全力投球できる、面接の日程調整がしやすい、などは退職後の転職活動ならではのメリット

雇用保険の基本手当(失業手当)を申請し受給すれば、当座の生活費も確保できます。

▶相談者
ありがとうございます。ふさぎ込んでいても仕方ないので、気持ちを前向きに切り替えていきたいと思います。

ただ、これから転職活動に本腰を入れたいと思っていますが、自分が何をやりたいのかわかりません。

何から手を付ければいいでしょうか?

▶アドバイザー
やりたいことがわからないと応募先が定まらず、ちょっとでも「いいな」と思った企業にやみくもに応募することになるかもしれません。

結果的に意思決定できず、転職活動が長引いてしまう恐れがあります。

以下の手順で、転職活動を進めるといいでしょう。

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満足のいく転職活動を行うための「5つのステップ」

▶アドバイザー
Sさんにお勧めしたいのは、この5ステップです。

  • Step1. ハローワークで雇用保険の受給手続きをする
  • Step2. 自己分析を行う
  • Step3. 転職理由と方向性を定める
  • Step4. 転職サイト・転職エージェントなどを活用する
  • Step5. 並行して応募書類と面接対策を念入りに行う

まずはただちに、「ハローワークで雇用保険の受給手続き」を行いましょう

勢いで辞めてしまい、やりたいことがわからないSさんの場合、本格的に活動を始める前に「自己分析」に取り組むことが重要です。

自分に向き合いこれまでの経験を棚卸しして、自分は何が好きで何が得意なのか、そして今回の転職活動で何を叶えたいのかを明らかにしましょう。

もし好きなこと、得意なことが思いつかないようなら、どんなときに熱中したのか、どんなときに周りに褒められたのかを、書き出してみることをお勧めします。

自分のモチベーションがどこにあるのか整理することで、やりたいこと、叶えたいことに気づけるようになるでしょう。

そして、「自己分析」で洗い出した情報を基に、「転職理由と方向性」を定めましょう

▶相談者
改めてじっくり自己分析に取り組んでみたいと思いますが…得意なこと、好きなことで言えば、仕事を通じてお客様と向き合い、ニーズを引き出すのは得意で自分の強みだと思います。

そして、要望に応えることができ、喜んでいただけた時は本当に嬉しかったですね。

なので、次の職場でもお客様に向き合い、信頼関係を築けるような営業がしたいです。

…振り返ってみても、仕事自体には本当に不満がなかったんですよね。

お客様にも、申し訳ないことをしたなあ…。次の職場では、多少人間関係で悩むようなことがあっても、それに向き合い解決方法を考えたいです。

▶アドバイザー
では、前職と同様、「お客様とじっくり向き合える法人営業」がターゲットになりそうですね。

「次の職場でもお客様に向き合い、信頼関係を築けるような営業がしたい」という思いは、志望動機になりそうです。

そして、できれば刺激を得られ切磋琢磨できるような環境があると尚よさそうです。

ある程度方向性が固まったら、「転職サイト・転職エージェントなどを活用」して転職活動を始めましょう

希望と方向性を条件に、転職サイトで検索してみたり、転職エージェントに相談してみたりすることで、思わぬ求人に出会える可能性があります。

並行して「応募書類作成と面接対策」を念入りに行いましょう

応募書類では、自己分析で洗い出した自分の強みを前面にアピールし、営業成績など数字で示せる実績も書き入れましょう

内容に自信が持てない場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーなどに、添削をお願いするという方法もあります。

面接でも、強みをメインにアピールを。Sさんは営業志望なので、顧客を相手にするときのように明るくハキハキと話すことを心がけましょう。

こちらも、キャリアアドバイザーなどプロを相手に模擬面接をしておくと、より効果的な自己アピールができるようになり、自信を持って臨めるようになります。

「転職理由」は、辞めた理由を前向きに変換すると言語化しやすい

▶相談者
なるほど、わかりました!ただ次の会社への志望動機は思いついても、「転職理由」が思い浮かびません…。

先輩と合わず、勢いで退職してしまったことをそのまま伝えてもいいものでしょうか?

▶アドバイザー
事実ではありますが、そのままストレートに伝えてしまうと「うちの会社でも人間関係のトラブルで簡単に辞めてしまうのではないか」と思われてしまう可能性があります。

そんな時は、「退職理由」を紐解き、プラスに変換するといいでしょう。

どんな退職理由であっても必ず、「こんなことを叶えたい、目指したい」という前向きな思いが隠されています。

Sさんの場合は、先輩社員とのトラブルが直接的な要因ですが、その裏には「こんな職場、こんな関係性を作りたい(けれど先輩とのトラブルで叶えられなかった)」との思いがあるのではないでしょうか。

▶相談者
そうですね…もっと皆で協力し合いつつ、互いに高められる関係性を築きたかったという思いはあります。

「そういう環境に移ることで、さらに営業力を磨き、自分自身を高めたいと思った」と変換して伝えることはできそうです。本当は前職に戻れればいいのですが。

▶アドバイザー
いいですね。そのように退職理由を変換して伝えると、偽りのない前向きな思いが感じられます。

Sさんは「前職を辞めるんじゃなかった。戻りたい」と後悔しているようですが、場合によっては復職を相談するのもアリだと思います。

人材不足の折、一度辞めた社員を受け入れる企業は決して少なくありません。

退職者の復職制度を設けている企業もあります。

営業成績もよく、期待の若手だったSさんならば、本気で掛け合えば思いが叶う可能性もあるでしょう。

ただ、たとえ復職できても先輩社員との関係性に迷うでしょうし、「一度辞めた人」という印象が付きまとう可能性はあります。

転職活動を通じていろいろな会社を見る中で、「本当に自分には前の会社が一番合っているのかどうか」がきっと見えてくると思いますよ。

▶相談者
確かに…今までは毎日仕事に追われて自分を省みる機会もありませんでしたが、失業中であることを前向きに捉え、転職活動を通じて自分の思いにじっくり向き合ってみたいと思います。

▶アドバイザー
それがいいと思います。自分の思いに向き合い、やりたいことや大事にしていきたいことなどを具体的にイメージできれば、長く勤められる環境に出会えると思いますよ。

繰り返しになりますが、キャリアアドバイザーとしては、基本的には在職中の転職活動をお勧めしています。

安定収入を確保しながら、気持ちに余裕を持って転職活動に臨めますし、選考に不利になりがちなブランクを作らずに済むからです。

私がキャリアアドバイザーとして対応した方の中には、前職でトップセールスだったもののそれを鼻にかけすぎて会社で浮いてしまい、周囲と衝突して辞めてしまった人や、得意の英語を活かしたいと申し出たもののなかなか実現できず、見切りをつけて辞めてしまった人などがいましたが、いずれも退職後に「辞めた理由」とじっくり向き合うことで、希望に合った転職を実現しました。今の環境では、トラブルもなくイキイキと働けているようです。

Sさんも「勢いで退職」を再び繰り返すことのないよう、今の状況を前向きに捉えてじっくり転職活動に臨み、満足のいく転職を目指してくださいね。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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