頑張っても給与が変わらない時の対処法

自分では頑張って成果を出しているつもりなのに、給与が一向に変わらない。そんなもやもやの原因や対策について、組織人事コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。
会社が従業員の給与を上げられないケースや、昇給の交渉をするコツ、頑張った人が昇給されていく会社へ転職するコツを紹介しています。
目次
【もやもやの原因】なぜ頑張っている人も、手を抜いている人も同じ給与なのか
給与が上がらないケースには、個人に原因がある場合と、会社側に原因がある場合の大きく2つがあります。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
自分が給与アップにつながる評価を得られていないケース
ケース①会社が求める評価制度に即した成果を上げていない
本人は頑張っている、成果を上げていると思っていても、会社が求める評価基準に達していなければ給与は上がりません。
自分の認識と、会社からの客観的評価とがマッチしていないことが考えられます。
ケース②成果は出しているが、十分にアピールできていない
目標達成率などで成果や実績を数字で測りやすい仕事もあれば、定性的なプロセス、チームへの貢献度などが評価される仕事もあります。
とくに後者の場合、評価者へのアピールが足りていないために正当な評価につながらず、給与が上がらない原因になることもあるでしょう。
ケース③昇給につながる条件へ、スキルが足りない
管理職についたり、等級を上げたりするために必要なスキル・経験の習得や成果が十分ではなく、昇格が叶わずに給与が上がらないケースも考えられます。
会社が従業員の給与を上げられないケース
ケース①業績の悪化している会社
会社自体の業績が悪ければ、給与を上げるのは物理的に難しくなります。
新規事業立ち上げなどのチャンスも少なく、ポジションが空くこともないため、昇格・昇給も遠くなってしまうでしょう。
ケース②人件費のコストカットを考えている会社
人材に投資しようという思想がない経営者であれば、人件費はコストカットの対象になります。
給与が上がる機会も必然的に減っていきます。
ケース③利益率の低いビジネスモデルの会社
原価が重くのしかかるなど、利益率の低いビジネスモデルの場合、そもそも業界の平均給与も低く、個人が成果を上げてもなかなか給与は上がりません。
ケース④人事制度の特性上、昇給が難しい会社
年功序列の社風が根強く、年次とともに給与体系が上がっていく評価制度の場合、個人の成果を昇給に反映するのが難しくなります。
【もやもやの解決策】頑張った分の給与を上げる2つの方法
個人側、会社側、それぞれに「給与が上がらない理由」があると分かったところで、もやもやが晴れるわけではありません。
頑張った分だけ給与を上げたいと考えたとき、どんな方法があるのでしょう。
挙げられるのは主に以下の2つです。
1. 今の会社で昇給を交渉する 2. 給与の高い会社や、昇給しやすい会社に転職する |
【具体策1】今の会社で昇給の交渉をするコツ
給与を上げるためには、現職で交渉をすればいい…と言われても、なかなかハードルが高いのが現実でしょう。
まずは、交渉を切り出すタイミングですが、人事考課面談や半期ごとの目標設定面談など、上長と直接話ができる場を選ぶといいでしょう。
その際に準備しておくべき内容には下記が考えられます。
給与アップの根拠としての、実績や成果を伝える
目標設定に対して達成できたことを、数値や、手掛けたプロジェクト内容などから伝えます。
成長意欲や組織貢献への思いを伝える
例えば、今の仕事においてリーダーシップを発揮した経験、成果などとともに、マネージャーポジションに就きたいという思いや、組織にどう貢献していきたいかという意欲などを伝えます。
給与を上げたい、個人的な理由を伝える
結婚、子育て、介護など家庭の事情、将来への自己投資など、給与を上げたい個人的な理由があれば伝えておくのも一つです。
自社の人事制度や給与テーブル、昇給規定などを確認する
給与交渉を成功させるためには、自社の人事制度や給与テーブル、昇給規定などを確認しておくことも重要です。
昇給の基準が分かれば、「今期は〇〇プロジェクトにおいて、全体統括を担いました。経験した役割、出せた実績を考えれば、私は等級1ではなく、等級3に該当すると思うのですが、いかがでしょう」などと説明することができます。
交渉の結果、すぐ給与額に反映されなくても、次の昇給タイミングで検討の検討してもらえるかもしれません。
もう一つの客観的な基準として、自分の市場価値を把握しておくのもいいでしょう。
転職サイトや転職エージェントなどに事前に登録・相談をして、今の自分ならどんな会社にどのくらいの給与で転職できそうかを把握することで、交渉にも生かせる可能性があります。
【具体策2】頑張った人が評価されて、給与を上げていく会社へ転職するコツ
転職に踏み切る基準の一つは、会社の評価基準に合致しているのに長年給与が上がらないケースでしょう。
例えば、
- 客観的に判断しても成果を出していて、昇格に必要なスキルを身につけているのに給与額に反映されない
- 成果を上げている先輩の給与がほとんど上がっていない、昇格もない
などの事態がある場合、この先の昇給を期待するのは難しいかもしれません。
また、業界水準の年代別平均年収よりも低い場合、会社の業績や経営方針に何らかの「給与を上げられない理由」があり、同業他社ならまだ上がる余地があるとも考えられます。
転職を成功させるためにしておくと良い準備
給与を上げる転職のために、やっておくべき準備には何があるのでしょうか。
まずは相場観を知るための情報収集として、自分の年代の平均賃金や、志望する業界の年代別平均賃金を把握しておきましょう。
選考での評価を上げるために、これまでのスキルや経験、上げてきた成果や実績を整理し、強みとして伝えられるように言語化しておくことも欠かせません。
転職先の選び方
転職先探しでは、給与アップを目指しやすい環境として、
- 成果主義で、実績が給与に反映されやすい社風、評価体制がある
- 平均年収が高い
といった観点で業界や企業を調べていくといいでしょう。
実際に転職した人の年収モデルや、どう昇給していったかの情報を開示している企業もあるので、調べるとイメージがつきやすいです。
また、これまでの経験やスキルが生かせる業界・職種のほうが、いいポジションで転職しやすいため、自分の強みを生かせる求人を見つけることも大事です。
転職エージェントを利用して自分を売り込んでもらうのも有効かもしれません。
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