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転職活動の企業研究で役立つ「IR資料」の読み解き方

転職活動で企業研究を行う際、IR資料を見るのが有効だと言われています。IR資料は、企業の方向性や事業構造、企業メッセージなど、企業研究に役立つ情報が詰まっています。

では、企業研究にIR資料を活用する場合、どのように読み解けばいいのかを、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏に伺いました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

IR資料とは?

IRとは「Investor Relations(インベスター・リレーションズ)」の略で、投資家情報のこと。

IR資料とは、企業が株主や投資家に向けて、自社の経営状態や財務状況、業績などをまとめた資料のことを指します。

これらの情報は、企業の将来性を測るうえでとても重要です。

企業によっては従業員構成比、平均年収、売上構成比、事業戦略に基づいた今後の展望、採用戦略などを開示しているケースもあり、企業研究に大いに役立ちます。

上場企業であれば自社ホームページでIR情報を公開しているので、企業選びや面接対策などに活用するといいでしょう。

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代表的なIR資料とは?

IR資料と呼ばれるものには、以下のような資料があります。それぞれの役割、特徴を知っておきましょう。

決算短信

決算短信とは、企業の決算発表の内容をまとめた資料のこと。そして決算説明資料とは、決算の内容をわかりやすく解説した資料のことを指します。

投資を行う際の判断基準となる「有価証券報告書」は、決算日の3カ月以上後に発表されるため、決算内容をより早く投資家に知らせるために、各証券取引所のルールに従って各企業が決算短信を作成しています。

決算短信には、売り上げや利益などの経営指標と前期との比較、次年度の予想などが載っていて、企業の今の業績動向がつかめます。

有価証券報告書

金融商品取引法に基づき開示が義務付けられている資料で、企業の概況や事業の状況、事業リスク、財務諸表などが掲載されています。

監査法人による監査済みの資料が掲載されているので、今の企業の状況を正確に示した信頼性が高い資料です。

企業のことを詳細に記した資料のため、何十ページにもわたるケースが多いのも特徴。

投資判断ができるよう、主要な経営指標や会社の状況が詳細につかめるようになっているので、企業の将来を測るうえで見ておきたい資料と言えます。

決算説明資料/統合報告書/アニュアルレポート

法定開示書類ではなく、企業が投資家に投資判断を促すための資料

経営トップのメッセージや各事業の紹介、今後の展望など発信したい情報を自由に盛り込むことができるので、数字では測れない企業の特色や魅力もつかめる資料です。

米国証券取引委員会では上場企業に発行を義務付けているため、日本では海外投資家へのアプローチを積極化する企業が発行していました。

近年では、海外向けに限らず、自社の魅力を伝える一つの方法として、幅広い企業が活用しています。

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IR資料の読み方のポイント

上記のIR資料には企業に関するさまざまな情報が掲載されているので、全てを読み解くのは難しいもの。転職活動の企業研究では、以下のポイントをチェックするといいでしょう。

業績

企業の現状を知るうえで、業績を知っておくのはとても重要です。

決算短信などに掲載されている「損益計算書」には、前期の売上高と利益、前年との比較、そして今期の業績見通しが掲載されているので、足元の業績が好調かどうか、業績展望は良好かどうか、確認しておきましょう。

前年に比べて売り上げ・利益ともに伸びていて、今期も増収増益予想であれば、ここ業績好調が続いているとわかります。

もし売り上げは伸びているのに利益が減っていれば、例えば人件費や原材料費、広告費などの経費が増えて利益を圧迫しているか、固定資産売却損や投資有価証券売却損など臨時的に損失が発生している可能性があります。

売上推移

企業の魅力を測るうえで、売上推移を見ておくことも重要です。

売り上げが増え続けているのであれば、魅力的な商品やサービスを提供し、顧客に支持され続けている企業ということ。

もし売り上げが徐々に減っているのであれば、経営方針や営業戦略に課題があったり、商品・サービスが市場のニーズとマッチしていなかったりする可能性があります。

現状をどのように受け止め、どんな売り上げ回復策を考えているのか、決算説明資料やアニュアルレポート、もしくは面接の場などで確認しておきたいところです。

事業構造

IR資料には、企業が取り組んでいる事業内容が細かく紹介されています。

収益の柱がいくつあるか、成長分野を抱えているか、足を引っ張っている事業がないかなどを確認できるので、今後の展望を測るうえで重要です。

実は、知名度の高い人気サービスではなく、意外な事業が経営を支えている企業も珍しくありません。事業構造を知ることで、その企業の将来性をある程度予測することができるでしょう。

なお、有価証券報告書に記載されている「事業等のリスク」では、事業運営に影響を及ぼし得るリスクについて解説されているので、各事業に対する企業の考えを理解するのに有効です。

今後の見通し

決算短信には、今期の予想業績数字が掲載されています。

また、決算説明資料や有価証券報告書、アニュアルレポートでは、今後の業績はどのように推移すると予想されるのか、どういう展望を描いているのかなどが紹介されています。

予想業績はもちろん、その数字の根拠となる展望を併せて確認することで、その見通しの確度や信ぴょう性をある程度測ることができます。

無理がなく、実現可能性が高い見通しなのかどうかを確認しておきましょう。

経営方針

経営トップによる経営方針は、必ずと言っていいほどIR資料内で紹介されています。

経営方針にブレがないか、納得度が高く確からしさがあるかどうか確認しておきましょう。

そして何より、経営方針に共感できるかどうかはチェックしたいポイント

たとえ入社後に困難に直面しても、経営方針に共感できればブレることなく、目標に向かって突き進むことができるでしょう。

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IR資料を読み解く際の注意点

可能な範囲で、複数の資料を併せて読み、企業の「今」を総合的につかむことをお勧めします。

たとえば決算短信は、企業業績の今の状況がつかめる有益な資料ですが、足元の業績がいいからと言って今後も同じ状況が続くとは限りません。

経営状況などについて詳細に記した有価証券報告書も併せて確認し、企業が認識する自社の事業リスクなども把握しながら企業研究を進めるといいでしょう。

なお、決算説明資料やアニュアルレポートは、投資家に向けて自社の状況を自由に伝えるもの。そのため、自社の良い点ばかりに焦点を当て、意識的にアピールしているケースもあります。

気になる点や違和感を覚える点があれば、面接の場などで確認するといいでしょう。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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