連休を上手く使って転職活動を一気に進める方法

時間もパワーも要する転職活動。仕事と並行して活動するためには、連休を上手に活用できるといいですよね。
連休中に転職活動を前に進めていく方法について、組織人事コンサルタントの粟野友樹氏に伺いました。
連休は、転職活動を前に進める良い機会にもなる
現職と並行して転職活動を行うのは、時間確保の点でも、体力面でも大変なものです。平日は仕事に忙しく、週末は疲れた身体を休めるのに精いっぱい。そんな方にとって、連休は転職活動をグッと前に進めることができるいい機会だといえます。
GWや夏休み、年末年始、三連休などをうまく活用する方法を考えていきましょう。
連休を上手く使って転職活動を一気に進める方法
転職活動には、大まかに5つのステップがあります。「転職準備」「書類作成」「求人応募」「面接」「内定・退職」です。
まずは、転職活動のスケジュールを立てるところから始めましょう。
- 退職時期を設定して逆算していく
- 進行中のプロジェクトの終了時期を基点に考える
- 賞与や年末調整手続きの時期を見込んで計画する
など、判断基準は人それぞれですが、大まかなスケジュールを立てておかなければ、企業研究や書類作成に時間をかけすぎてしまうなど、活動が前に進まなくなる可能性があります。
スケジュールが見えたら、面接など企業との日程調整が必要な活動以外の「自分だけで完結・進行できる作業」を整理し、連休のまとまった時間を使って進めておくといいでしょう。
例えば、以下のようなことが考えられます。
<連休中に進めておきたい転職活動> 1.自己分析、企業研究 2.知人・友人の話を聞く 3.転職サイト、転職エージェントへの登録 4.応募書類の作成 5.家族やパートナーとの対話 6.転職候補先の職場環境・生活環境のリサーチ 7.現職の就業規則を確認 |
連休中にできること1:自己分析、企業研究
転職活動準備として欠かせないのが自己分析と企業研究です。
自己分析では、これまでの経歴や実績を振り返り、これから実現したいことを言語化し、転職先選びの軸に結び付けていきます。じっくり考える作業になるため、まとまった時間がとれる連休は最適でしょう。
企業研究では、求人情報やホームページを読み込み、各企業が求める人材要件を理解する必要があります。そのリサーチが不十分では、自分のスキルや経験と、求める人材要件を結び付けることができず、転職理由や志望動機に一貫性が生まれません。
インタビュー記事などメディア掲載の情報から、企業が大事にしているカルチャーを知ることも大事。時間をかければかけるほど、企業理解が深まると言えます。
連休中にできること2:知人・友人の話を聞く
周りに転職経験者や、転職希望先の業界関係者などがいれば、その方へのヒアリングの時間を作ってもらうのもいいかもしれません。
連休中にできること3:転職サイト、転職エージェントへの登録
転職サイトへのプロフィール、経歴の入力や、転職エージェント探しも、自分で進められる活動準備の一つです。企業からのスカウトメールをもらうことで、自分のどんなスキルや経験が、どのような企業から求められているかの相場観の理解にもつながります。
転職エージェントには、業界問わず幅広い求人情報を持つ大手転職エージェントから、業界や企業、職種に特化した小規模転職エージェントまで、さまざまな会社があります。それぞれの違いをリサーチしておくのもいいかもしれません。
連休中にできること4:応募書類の作成
応募書類として用意するのは、履歴書と職務経歴書です。職種によっては、自分の成果物をまとめたポートフォリオの準備も必要です。
応募書類の作成は、求人探しと並行しながら、「自分の職務経験は応募したい求人のこの条件に合っている。応募書類を少し書き換えてみよう」と進めていくことになるでしょう。
応募したい候補企業の数に応じて、応募書類の作成にも時間を要するため、連休を活用して進められると安心です。
連休中にできること5:家族やパートナーとの対話
家族やパートナーがいる方は、転職意向について共有しておくことも大切です。
転職したとしたら、働き方を含め生活がどう変化していくのか、経済状況はどうなるのかなど、具体的にシミュレーションしながら話し合う時間を作っておくといいでしょう。
連休中にできること6:転職候補先の職場環境・生活環境のリサーチ
引っ越しを伴う転職など、生活環境が大きく変わる場合は、引っ越し先の下見の時間もとりましょう。連休のまとまった時間を使って、通勤環境やオフィス近くの環境を見に行くのもいいでしょう。
連休中にできること7:現職の就業規則を確認
転職までのスケジュールを立てる上で、現在の勤務先の就業規則を確認しておくことも大切です。
就業規則には「退職する〇カ月前に通知すること」など、退職に関する規定が書かれているため、きちんと見ておかなければ、退職交渉でトラブルが生じる可能性があります。早めに確認しておきましょう。
【注意】祝日・連休中にはできないことも要チェック
ここまで、連休を使って転職活動を推し進めていくコツをお伝えしてきましたが、祝日や連休だからこそ、進めることができないこともあるので注意しましょう。
例えば、企業との面接や転職エージェントとの面談などは、連休中にはできないケースが多いでしょう。転職エージェントによっては、通常の土日は可能でも長期休暇中はできないなど、対応はさまざまです。
日程調整が必要な活動は、連休に入る前に相手の予定を確認し、連休中に進めるべきことを事前に相談するのがオススメです。
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