転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2018/09/14 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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地元である静岡で働くことを優先し、開発評価エンジニアとしてUターン転職

望月さん(仮名):エンジン開発→開発評価エンジニア

エンジンの研究開発に明け暮れたが、結婚を機にUターンを意識

望月さんは静岡市内の普通高校を卒業後、「1日も早く手に職をつけたい」と考えて、職業訓練と大学教育が一体化した職業能力開発総合大学校(東京都小平市)に入学。旋盤・フライス盤、シーケンサーなど、工作機械やコントロール装置を操作するスキルを磨いた。中でも2年生の時に出会ったエンジン研究の先生の影響を受け、エンジンの世界に夢中になった。先生が広島の大学に異動する際に「君も一緒に来て勉強しないか」と誘われたが、広島まで行く覚悟は持てず断った。それでもエンジン開発の夢は捨てきれず他大学の大学院(関東圏)に通い、次世代のクリーン燃料として注目されていたジメチルエーテル(DME)を燃料とするディーゼルエンジンの研究に明け暮れた。就職先は自動車メーカーを希望したが叶わず、エンジン部品メーカーに内定。入社後、岩手での1年間の工場実習に入ったが、その途中で東日本大震災が起き、避難所生活を経験。まもなく、埼玉の工場へ異動した。そこで3年近く勤務後、静岡県内の自動車メーカーに半年間出向し、再び埼玉に戻った。

この間の2013年に結婚。結婚前に静岡で一緒に暮らしていた時に、自分の実家も奥さんの実家も近距離だったことから、「やっぱり地元が安心、いつかきっと帰ろう」という思いが高まった。さっそく、地元である静岡でのUターン転職活動を開始した。

キャリアを活かしつつ、地元・静岡での就業を優先

「自動車メーカーに行くことが最優先ならば愛知や神奈川にも工場はあります。しかし、転職できたとしても必ずしもエンジンに関われるとは限りません。それならば前の会社に留まったほうがいい。地元に戻ることを第一に考えるなら自動車メーカーにこだわるべきじゃないと思いました。」

望月さんがこだわったのは通勤時間。出向時代は自動車通勤だったため30分もかからなかったが、埼玉に通っていた当時は自宅を朝の6時50分に出て、会社に着くのが8時30分。帰宅もいつも22時を過ぎていたため、長距離の通勤に負担を感じていた。地元で働くことを最優先に、「これまでの経験が活かせる正社員を」と考えていたところ、登録していた転職サイト経由で三菱電機静岡製作所からメールが届いた。エアコンの開発評価業務の募集だった。静岡製作所といえば小学校時代に工場見学に来た思い出の場所。しかも土日にセミナー兼面接があるというので迷わず応募したという。

セミナーで技術者の話を聞くうちにコンプレッサーの加工技術やその評価など前職の経験が活かせそうなことがわかった。また、前職が部品メーカーだったことから次は完成品メーカーの立場に立って、全体を見て仕事をしたいという思いもあり、その意味でも魅力を感じた。もちろん、同じ評価業務でもクルマとエアコンでは勝手が違うし、エンジン開発を続けたいという思いもどこかに残っていた。

「静岡に帰るという選択を決めた以上、何かをあきらめないといけないという覚悟が必要でした。」

車で通勤15分。出産後も実家が近いので安心できる環境に

現在は次期の開発品について、フェーズごとに試験項目を検討して試験者に依頼、結果を取りまとめて開発部門にフィードバックする役割を担う。実際はまだ先輩の指導を受けながら業務を学んでいる段階で、試験者が実際どのように行っているのかを自ら体験中だ。作業内容を把握することにより実際に上がってきたデータに異常がないか、本当に正しい値かが判断できるようになる。クルマとエアコンで扱うものは異なるが試験手順や条件設定の方法、試験に対する取り組み方などは前職での経験が活きている。

「何より転職して大きく変化したのはプライベートが充実していることです。この夏には子どもが生まれる予定ですが、お互いの実家の行き来も便利ですし、両家の親が喜んでくれる姿を見ると本当にこちらに来て良かったなと思います。」

自宅は実家と会社の中間地点で、通勤時間は車で15分。100分通勤の時代を思えば天国だ。介護関係に勤めていた奥さんは出産のため仕事を離れたが、産まれた後は実家が近いこともあって仕事復帰を希望しており、望月さんも応援するつもりだ。地元へのUターン転職は条件の優先順位を見直すことで実現の可能性がぐんと高まる。望月さんのUターンはその好例だと言えるだろう。