職務経歴書に退職理由を書くときは
これまでの経験やスキル、自己PRなどを書類で企業にアピールするのが職務経歴書です。では、前職を辞めた理由を企業に伝えたい場合はどのように書けばいいのでしょうか。
今回は、退職理由を書いた方がいいケースとともに、退職理由の書き方をご紹介します。
職務経歴書に退職理由を書く場合
基本的には、職務経歴書に退職理由を書く必要はありません。募集している仕事内容に対して、活かせる経験・スキルや応募意欲を伝えるのが職務経歴書の役割です。ただし、「転職回数が多い」「前職の在籍期間が短い」など、職務経歴を見たときに採用担当者の多くが退職の背景を気にする場合は、退職理由を記載することで補足になることも。
採用担当者が退職理由を気にしやすいケースを3つに分けてご紹介します。
転職回数が多い場合
転職回数が複数あり、職歴だけだと一貫性がなさそうに見えてしまう場合は、転職理由を含めた退職理由を記載することで説得力が増す可能性が高まります。
例えば「有形サービスを扱う1社目の営業経験によって、カスタマイズができる無形サービスへの興味が高まり2社目に転職、○○業界の知識を深めたことによって、さらに専門的な提案をすることが可能な3社目に転職。お客様の声を聞いているうちに業界特有の課題を感じるようになり、こうした課題を解決する独自サービスを提供しているのが、今回転職する4社目である…」など。
単純に退職した理由を羅列するのではなく、これまでの経験に一貫性を持たせ、転職で実現したい目的も合わせて記載されていれば、転職回数が多いことへのフォローにもなるでしょう。
前職の在籍期間が短い場合
職歴だけでは「前職をなぜ辞めたのか」といった、退職の背景までは伝わりません。
そのため、長く働きたかったのに事情によってやむを得ず退職した場合は、簡潔に退職理由を記載しておくと、職歴の短さを説明することができます。
「事業売却による大幅な戦略変更があり退職」「家族の家業継承に伴う引っ越しのため退職。今後は家業のある○○市で長く働きたいと考えています」など、職務経歴書に辞めざるを得なかった理由を記載しておきましょう。
離職期間が長い場合
離職期間が長い場合も、採用担当者の多くは「退職して何をしていたのか」が気になるものです。転職活動が長引いてしまった場合は、あえて退職理由を職務経歴に書く必要はありませんが、離職期間中に何をしていたのかは職歴の最後に記載しておきましょう。
なお、「語学習得のため退職し短期留学をしていた」「家族からの要望で家業の手伝いをしていた」など、目的があって退職し離職していた場合は、退職理由として内容を記載しても良いでしょう。ただし、離職期間中の経験が応募する仕事に活かせるのであれば、退職理由ではなく自己PRで伝えたほうがアピールにつながります。
職務経歴書に退職理由を書くときは
職務経歴書に退職理由を書いても問題はありませんが、退職理由だけを記載すると採用担当者が不安を覚えてしまうケースがあります。例えば「人間関係がストレスになり退職」「評価が低く昇給しなかったため退職」など、ネガティブな退職理由だけを記載しているケースです。
もちろん、退職理由のひとつとして人間関係や評価への不満があったのは事実かもしれません。ただし応募書類では、退職を考えたきっかけとともに、転職の理由である「転職で実現したいこと」も記載しておかないと、「入社しても同じ不満によって会社を辞めてしまうのでは…」という採用担当者の不安を解消することができません。退職理由を職務経歴書に書きたいときは、企業の採用担当者からどのように見えるのかを意識して書くようにしましょう。
記事作成日:2017年6月27日 EDIT:リクナビNEXT編集部
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