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転職先で前職とのギャップにカルチャーショックを受けた時の対処法

悩む女性転職先のカルチャーについていけない…。そんな悩みを抱える人は少なくありません。

では、カルチャーショックに悩んだらどんな対処法があるのでしょう。組織人事コンサルタントの粟野友樹さんに聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職でカルチャーショックを受けることは少なくない

「転職先の仕事の進め方に慣れない」
「社内用語が多く、会議に参加しても話の内容に追いつけない」
「上司のコミュニケーションスタイルが前職とまったく違う」

など、前職とは勝手が違う転職先のカルチャーに、戸惑いを感じる人は少なくありません。

リクナビNEXTが転職経験者314名に実施したアンケート(※)では、「馴染めなくて辞めたいと思ったことがある」と答えた人は64%を占めました。

新しい環境に身を置き「やっていけるのだろうか」と不安になることは、決して珍しいことではありません。

転職後、馴染めなくて辞めたいと思ったことがありますか?

参照:仕事で劣等感に苛まれて辛いです。転職すれば解決できますか?【転職相談室】
(※)【調査概要】2019年5月30日~5月31日 株式会社ジャストシステム「転職に関するアンケート」

カルチャーショックが起きる理由

ではなぜ、カルチャーショックが起きてしまうのでしょう。

カルチャーショックとは新しい環境・文化に適応しようとする際に起こる心理的ショックを指します。
これまで日常生活の中で自然に培ってきた物事への対処方法や考え方が、突如通用しなくなることが大きな原因となります。

思い描いていた理想と現実が異なることに気が付き、新しい環境や異文化に対して拒否反応を起こし始めてしまうのです。とくに、転職先への期待値が高いほど、入社前に理想化が起こり、入社後のギャップも大きくなりやすい傾向があります。

転職でカルチャーショックを受けやすい内容とは?

転職後にカルチャーショックを受けやすいのは、「仕事の進め方」「労働環境」「評価のされ方」「独自の文化」などです。詳しくみていきましょう。

【仕事の進め方】

「前職では現場任せだったが、転職先では事前相談がないことを上司から指摘される」など、仕事の進め方のギャップは多く見られます。

前職では当たり前だったり、良いとされていたりした仕事の進め方が、転職先で全く異なる受け取られ方をして驚くのは、カルチャーショックの典型例の1つです。

【労働環境】

就労時間や出勤方法、出勤時間などの労働環境のギャップもカルチャーショックにつながります。

例えば、

  • 前職は残業も比較的自由にさせてもらったが、転職先は時間管理が厳しく、上司の残業承諾もなかなかもらえない
  • 前職はリモートワーク主体で、転職先も制度が整っていると聞いていた。しかし入社したら周りはみんな出勤しており、リモートワークにしたいとは言いにくい
  • フレックスタイム制で午前中に社員がほとんどいない。朝方で働きたい自分にはやりにくい

など様々なギャップがあります。

ほかにも、「社内チャットツールが多用される」「会議はほとんどオンライン」など、ITツールの浸透・活用の度合いも企業によって異なります。仕組みやルールを理解し、システムに慣れるまでに時間がかかることも多いでしょう。

【評価のされ方】

会社によって異なる人事・評価制度があり、「評価されて昇進している人の特徴が前職と違う」、「自ら手を挙げて異動するチャンスが少ない」などといったこともあるでしょう。

昇進・昇格・昇給や選択できるキャリアパスなどの人事・評価制度が前職と異なることへの違和感が、カルチャーショックにつながるケースもあります。

【独自の文化】

会社にはそれぞれ独自の文化があります。

例えば、「肩書ではなく、名前+さん付けで呼ぶ」「社内でしか通じない用語が多い」など、細かな例を挙げればきりがないほど。

これらも、慣れるまでは、周囲が当たり前に行動していることも含めて違和感を持つ転職者は少なくありません。

もしも、上記のようなことが原因で「転職に失敗した…」と悩んでいる場合には、それはあなたと会社との相性が悪いわけではなく、変化に戸惑っているカルチャーショックの状態なのかもしれません。

すぐに再転職を考えるのではなく、まずは自分の状況を客観的に把握してから、対処してみることをオススメします。

カルチャーショックは、本人が新しい環境を理解し、周りの考え方を受け入れると同時に、自分自身も周囲を受け入れられたと感じることで解決していくとも言われています。

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カルチャーショックを受けたときの対処法

では、カルチャーショックを受けてしまったら、具体的にどのように対処すればいいのでしょうか。「業務面」、「メンタル面」、「人的ネットワーク面」という3つの観点から考えていきましょう。

【業務の中で対処】

転職先の進め方に不慣れを感じても、「まずはやってみる」のも一つ。周りの同僚が行っている業務のやり方、上司が提示するその会社の標準的な仕事の進め方を取り入れてみるなど、馴染む努力をしてみましょう。

社内用語や業界用語は「わからない」ということを早めに周りに伝えることが大事です。率直に意味を聞いて、一つひとつ覚えていきましょう。わからないままでいると、理解できている前提で話が進むため、業務内容にますますついていけなくなってしまいます。

転職先での仕事のやり方、社内特有の言葉への理解が進めば、成果を出しやすくなり、周りからの評価も変わってくるかもしれません。

【捉え方を変えるなどメンタル面で対処】

カルチャーショックは時間が解決することも多くあります。

リクナビNEXTが実施したアンケート(前述)では、「辞めたいと思っていたのが3か月以内まで」と回答した転職者が全体の45.7%で約半数、半年未満では78%でした。時間が経てば違和感も薄れていくと捉えて、焦りすぎないのも大切です。

また、カルチャーショックを受けた内容でも、良い面を探してみるのも一つです。

  • さん付けで呼ぶのは馴れ馴れしくて抵抗があったけれど、おかげで同僚との距離が近づいた
  • 毎朝の1分間スピーチが苦痛だったけれど、人前で話すことに自信が持てるようになった

など、自分に起きた変化をポジティブに捉えてみてはいかがでしょうか。

この他にも、プライベートな会話や何気ない雑談ができる同僚を見つけるといったことも大切です。

【人的ネットワークを広げることで対処】

他のチームや部署など、社内ネットワークを広げてみるのも有効でしょう。社内にも様々な価値観や経歴を持つ人がいて、カルチャーショックを脱する気づきやきっかけを得られるかもしれません。

この他にも、プライベートな会話や何気ない雑談ができる相手を見つけるといったことも大切です。自分の味方や、本音で話せる人を見つけることがポイントなので、社内で見つけられない場合には、社外とのネットワークに目を向けてみるのもひとつの手です。

一人で解決できない疑問は素直に同僚や先輩に質問するなど、普段からコミュニケーションを取っておくといいでしょう。

カルチャーショックを受けた時に、してはいけないことは?

逆に、カルチャーショックを受けたときに、してはいけないことには何があるのでしょう。

【自分に対して“してはいけない”こと】

  • 前職の良かった面とばかり比べ、現職の良さに目を向けない
  • 理由や経緯など背景を理解しないまま、前職でのやり方を推進する
  • 「自分には合わない」と即断する

【組織に対して“してはいけない”こと】

  • 周囲に愚痴をこぼす
  • 前職のほうがよかったと、批判的なことばかり言う
  • 上司や同僚と距離をとる

こうした思考・言動により違いにフォーカスするあまり、カルチャーショックは余計に長引いてしまいます。

転職は新しい環境に自ら飛び込むこと。これまでの成功体験や価値観をいったん捨て、学び直す「アンラーニング」の姿勢は欠かせません。

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どうしても受け入れられないカルチャーショックがあったら

カルチャーショックへの対処法について説明してきましたが、中には「努力を重ねても、どうしても受け入れられない」こともあると思います。

例えば、

  • ライフワークバランスを重視する自分の考えと、仕事最優先の企業姿勢が合わない
  • 社会貢献性を大切にしたいが、評価されるのは売上数字のみ。このままでは心身が疲弊していってしまう
  • 専門性を高めたくて入社したが、想定していた業務経験がつめない

などです。

この他にも、「上司からの業務指示にハラスメント要素がある」など、本人が努力して受け入れる範疇を超えている場合もあるでしょう。

自分が働く上で大事にしている価値観と大きなズレがあり、ストレスで就労に影響するほど気落ちする状態が一定期間続くのなら、期限を区切って次の転職先を探すか、異動のチャンスを模索するのもいいでしょう。

その際は、現職では何にショック受け、どうして受け入れられなかったのか、次はどうすればいいのかを自分なりに省みておきましょう。

再び転職活動をスタートするのであれば、事前にどんな情報を集めておけば、入社後ギャップが小さくなるのか、整理しておくことも大切です。

記事作成日:2022年12月14日 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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