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40代での転職成功に必要な備えとは?

ペンを持つ男性の手元年齢が上がるにつれて、転職活動で企業が求職者に求めることは変わってきます。

今回は、「40代の転職を成功に導くためには何が重要で、どんな備えをしておくと良いのか」を組織人事コンサルタントの粟野友樹さんに聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

40代での転職成功に必要な要素

まず、企業が採用活動で重視する主な要素には、以下の4つがあげられます。

  1. 基礎学力や素養、職務遂行能力といった「ポテンシャル」
  2. 仕事に対する価値観や考え方を表す「スタンス」
  3. 業界問わず生かせる仕事の強み「ポータブルスキル」
  4. 専門性が高く特定の領域で発揮される「テクニカルスキル」です。

40代での転職を成功に導くためには、このうちの「スタンス」「ポータブルスキル」「テクニカルスキル」に加えて「丁寧な下準備」が大切になります。

特に、ポータブルスキルとテクニカルスキルは、企業が40代の求職者を評価する上で重要なポイントと言えるでしょう。

20代など若い時には、仕事に対する姿勢や「自分は仕事で何を成し遂げたいのか」という意欲やポテンシャルが重視される傾向にありますが、年代が上がるほど「具体的に仕事で何ができるか」「何を任せられるか」というスキル面がより重視されてくるからです。

キャリアの考え方

参照:【年代別】20代・30代・40代で押さえておきたい転職活動のポイント

次に、転職成功に必要なそれぞれの要素について、どんなことを、どのくらいのレベルで備えておくと良いのかをみていきましょう。まずは、40代の転職活動で、特に重視されやすいスキル面から紹介していきます。

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40代で備えておきたいポータブルスキル

業界問わず生かせる仕事の強みであるポータブルスキルは、「仕事の仕方」「人とのかかわり方」によって構成され、転職後すぐに活かしやすいので「持ち出し可能な能力」として注目されています。

求められる具体的なスキル内容は、希望する職種やポジション、企業の人材要件によって異なりますが、特に40代では、影響範囲の広さと視座の高さがポイントとなります。

例えば、営業職を例に考えてみましょう。

ある企業の求めるポータブルスキルが「営業における課題分析能力」で、20代に求めるレベルは、自身の顧客の課題を分析し売上につなげることだったと仮定しましょう。

これが40代に対しては、マーケット動向を踏まえ、自社がどうすれば利益を上げられるかを分析し、効果的なアプローチを立案できること…というくらい求めるレベルが上がることも珍しくありません。

20代での仕事は、顧客のことだけに集中して結果を出せば良いということも少なくありません。ポータブルスキルも、自分と顧客という比較的狭い関係性の中で磨かれていきます。

これが40代になると、部下ができ、自分と顧客のことだけを考えていれば良いという状況ではなくなっているでしょう。

単に、役職についていれば良いということではありませんが、例えば数人の部下をまとめあげているのか、それとも部署全体、会社全体、はたまた業界全体のことまで考えて行動してきたのか…など、どこまで広く・深くスキルを磨いてきたのかがポイントになります。

40代での転職に向けて、これからポータブルスキルを磨いていく場合には、これらのことを考え、仕事における自分の業務範囲や影響度合いを広げていくように意識すると良いでしょう。

そもそも、自分のポータブルスキルが何か分からないという場合は、一般社団法人人材サービス産業協議会が提供している「ポータブルスキル セルフチェック」で確認してみるのもオススメです。

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40代で備えておきたいテクニカルスキル

専門性が高く特定の領域で発揮されるテクニカルスキルは、業務を遂行するために欠かせない知識や技術、能力を指します。

分かりやすい例としては、マーケティング・企画職であれば、フレームワークを活用した市場調査・分析力やデータ収集能力、エンジニアであれば特定の言語を使ったプロダクト開発力などがあげられます。

ただし、どんなスキルがどのレベルで求められるかは、ポータブルスキル同様に希望する企業やポジションによって異なります。「40代ならこのスキルがあれば安心」「スキル数が多ければ良い」というわけではなく、あくまで企業とのマッチングが重要です。

むしろ、40代の転職で重要になるのは、テクニカルスキルのアピールの仕方とも言えるでしょう。経験に裏付けされたスキルとして、どれだけ具体的に、自分特有の強みとして伝えられるかがポイントです。

企業側が「あの仕事を、この人に任せたら成果が出せそうだな」とイメージができるように、STARフレームを使って共通認識を作ると良いでしょう。課題を抱えたクライアントの組織の状況やプロジェクト規模、かかわった人数や達成した目標金額などを、数字や固有名詞で明確に伝えていくのも有効です。

【 STARフレーム】
S:どのような状況で(Situation)
T:どのような課題があり(Task)
A:どのような行動をして(Action)
R:どのような成果が出たのか(Result)

稀に、自分には専門的なスキルが足りないからと、やみくもに資格取得を目指す方もいらっしゃいますが、40代まで約20年間働いて、1つもテクニカルスキルがないということはまず考えられません。

経験年数が長い職務や、得意とする仕事を中心に、キャリアの棚卸しを行い、どんなところに人よりもノウハウや知見があるのかを整理してみてください。「〇〇スキル」と、分かりやすい名前がつかなくても問題ありません。

例えば、新しいセールス部門の立ち上げ方をした経験から、新部署の立ち上げ運営に強い、関係者とのアライアンス提携や座組み提案に詳しいなども、立派なテクニカルスキルと言えます。

40代での転職に向けて、これからテクニカルスキルを磨いていく場合には、自分の得意な仕事、人とは違うキャリアをより尖らせていくことが大切です。

好きなことや得意なことを2個3個とチャレンジしてみて、「これは自分の売り(専門)にできそうだ!」と思ったことを深めていくと良いでしょう。

苦手を克服してバランス良く何でもできることを目指すのではなく、自分の強みを深めていくことをオススメします。

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40代の転職で備えておきたいスタンス

転職活動では、経験豊富な40代だからこそ求められるスタンスもあります。

まずは、自己の知識や経験を活かして、転職先に貢献しようとすること。一方で、過去のやり方だけに固執せず、新しいことを吸収して転職先のやり方に馴染もうとする姿勢も欠かせません。

また、一般的に、40代での転職は、20代・30代での転職活動と比べて、難易度が上がりがちです。そのことを自覚して、企業が求める人材要件と、今の自分との接点を冷静に見極めようとすることも大切です。

40代の転職で大切な下準備

ここまで伝えてきたように、40代の転職活動では、ポテンシャルも見られていた20代とは違い、企業の求める人材要件レベルが上がっています。そのことを自覚して、冷静に転職活動を進め、自分にとって最適な転職先を見極めるためには、丁寧な下準備が欠かせません。

まずは、企業選定条件の優先順位付けをしっかりしましょう

あれもこれもと条件を重ねると、該当求人が減ってしまい苦戦しかねません。1番大切にしたいことが満たされれば、他の項目は現職よりも条件を下げたところを含めて広く検討を行い、面接で企業との相性や仕事内容とのマッチ度を確かめていくのが良いでしょう。

選択肢を広く持つためには、どんな転職サービスを使うかも大切です。

希望する業界・職種への理解が深そうな転職サイトや転職エージェントを選んだり、希望企業に知人がいる場合はリファラル採用がないかを確認して直接応募をしたりするのも良いでしょう。

また、応募書類作成や面接対策では、キャリアの棚卸しをより具体的に行うことが重要です。

企業は、40代の求職者に対して、「いかに事業や組織の問題を解決してくれそうか」という観点で選考をしています。そのため面接の場では、これまでの経験をもとに、独自の考えを問われることも珍しくありません。

例えば、「事業が停滞している状況下において、有効だと思うマネジメント手法を教えてください」などと、特定の状況下における個別性の高い質問されるケースもあります。

どんな時でも慌てず、過去の経験をもとに具体的な回答ができるように、より深くキャリアの棚卸しをしておくと良いでしょう。

最後に、「いつまでに転職する」という転職期限には、ゆとりを持ちましょう

40代での転職活動は、20代・30代での転職活動に比べると、書類選考の通過率が低下し、内定数が減る可能性があります。そんな状況下で、「○ヶ月後には転職しないといけない」と焦ってしまうと、多少の違和感があっても、最初に出た内定に飛びつきかねません。

納得できる転職をするためには、しっかりと比較検討することが大切です。そのためにも、追い込まれて転職活動を進めることがないようにしましょう。

場合によっては、転職期限を設けず、時間をかけて希望とマッチする企業を探してみるのも良いかもしれません。

記事作成日:2022年11月28日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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