退職届の書き方と出し方【テンプレートダウンロード付】

退職を決めたら、まず用意しなければならないのが「退職届」です。
そこで今回は「退職届」の書き方や出し方、例文などを解説します。
退職届のテンプレートダウンロードも紹介しているので、退職することを決めた際には参考にしてみてください。
退職届とは?
「退職届」は、法的に提出することが義務付けられているわけではありませんが、所属企業に退職を届け出るための書類で、提出を求められるケースがあります。
一般的には、上司に退職を申し出て、退職が確定した場合に退職届を提出します。
退職届は、原則として提出すると撤回することはできません。
なお、退職届の他に、退職の意を伝える書類には「退職願」と「辞表」がありますが、退職願は退職を所属企業に願い出る書類で、退職届と異なり退職願は撤回が可能です。
交渉次第では会社に残る可能性があるという方は、「退職願」にしておいた方が良いでしょう。
「辞表」は役員が使用する書類です。
退職届の書き方とテンプレートダウンロード
退職届の書き方とテンプレートをご紹介します。
退職届に使用する便箋はA4縦もしくはB5縦の白紙で、黒のボールペンや万年筆で手書きします。
手書きではなく、パソコンで作成しても問題ありません。
そして無地の白い封筒(郵便番号欄がないもの)の真ん中に「退職届」、裏の左下に「所属部署名と自分の氏名」を書き、その中に入れれば完成です。

退職届のテンプレートダウンロードはこちら退職届のテンプレートダウンロード
タイトル
右端に「退職届」と書きます。位置は中央に揃えると良いでしょう。
本文
下揃えで「私事、」と書き、改行して退職日と退職することを伝えます。
退職理由を具体的に書く必要はなく、「一身上の都合」で問題ありません。
提出日
本文から1行空けて、提出日を記載します。
所属部署名、氏名、捺印
自分の所属部署名と氏名を書いて、印を押します。
印は認印で構いませんが、シャチハタは避けましょう。
宛名
最後に、会社名と社長名を記入します。
▼退職届、退職願のフォーマットはこちらからもダウンロードできます ・退職願・退職届の違いと書き方を解説(見本・ダウンロード付き) ▼退職届の封筒の選び方についてはこちら ・退職届の封筒の選び方と書き方マナー |
退職届の出し方と例文
退職届は、基本的に上司に手渡しするのが一般的です。
いずれの出し方でも、退職する意思が固まったら、いきなり退職届を出すのではなく、事前に上司に話をしておくとスムーズです。
退職関連の届け出をオンラインで対応している企業も増えているので、所属企業の提出方法を確認してみましょう。
上司に直接手渡しする場合
直接手渡しする場合は、まず上司に転職届を手渡しする時間をもらいます。
周囲に会話が漏れないように、会議室などを予約しておくと良いでしょう。
すでに退職の申し出をしている場合は、退職届を渡すとともに「お世話になりました」と感謝の意を伝えましょう。
人事管理システムを通じて提出する場合
退職届をオンライン化しており、紙の退職届を運用していない企業もあります。
その場合は、退職届の入力フォームに退職日や社員ID、氏名などの必要事項を入れて、指定された期日までに送信しましょう。
会社に郵送する場合
テレワークなどで出社をせず、手渡しできないケースもあるでしょう。
退職届を郵送する場合は、退職届を入れた封筒と添え状を一回り大きな封筒に入れて郵送すると丁寧です。
宛先は、上司または人事部など状況によって異なります。
宛先を間違ってしまうと、期日までに届かず受理されない可能性もあるので、事前に送り先を確認しておきましょう。
20XX年X月X日 |
○○株式会社 ○○部○○グループ ○○様 |
○○部○○グループ ○○(氏名) 連絡先 |
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 このたび、一身上の都合により退職させていただきます。 退職届を同封いたしましたので、ご査収いただけますでしょうか。 長い間、みなさまには大変お世話になりました。 末筆ながら、貴社のご発展をお祈り申し上げます。 |
敬具 |
──────────── ・退職届:1通 ・○○○:1通 |
メールで送付する場合
テレワークや健康上の問題などで出社が難しく、電話やメールなどで退職の意を伝えたところ、退職届をメールで送付するように指示されるケースもあります。
メールで送付する場合は、退職届をPDF形式に変換し、添付しましょう。
退職届の提出日は、メールを送信する日を記載します。
件名:退職届をお送りします(氏名) ○○株式会社 ○○部○○グループ ○○様 お疲れ様です。 先日は、退職のご相談に乗っていただきありがとうございました。 退職届を添付しましたので、ご確認いただけますでしょうか。 長い間、みなさまには大変お世話になりました。 末筆ながら、貴社のご発展をお祈り申し上げます。 今まで、本当にありがとうございました。 —————- ○○部○○グループ ○○(氏名) 連絡先 —————- |
退職届を渡すタイミング
退職届は、いつまでに誰に渡せば良いのでしょうか。
民法では、退職する14日前までに意思表示をすればよいとされていますが、通常は1カ月前までには提出します。
また、就業規則に記載がある場合は、それに従うようにしましょう。
そして、退職届を渡すのは直属の上司です(ただし退職届には社長名を記載します)。
提出後は、総務部や人事部に相談をして、退職に関する各種手続きを進めていきます。
具体的な渡し方や切り出し方、説明の仕方などに関しては円満退職するためのポイントの記事も参考にしてみてください。
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