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事務職から営業に転職したものの、元の職種に戻りたい【転職相談室】

事務職から営業に転職したものの、イメージと違ったので元の事務職に戻りたいというNさん。

組織人事コンサルタントの粟野友樹さんに、事務職に戻る際のポイントやキャリアの方向性についてアドバイスいただきました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

事務職から営業に転職したものの、元の職種に戻りたい(Nさん/営業職/25歳/女性)

相談者
相談者
短大卒業後メーカーで事務職に就いていましたが、将来に不安を感じ、2年前に人材サービス会社の営業職に転職しました。企画力を身に付けたくて、募集内容に「企画営業」と書かれていた今の会社を選んだのですが、人材紹介の新規開拓営業を任されることになりました。1年半やってきましたが、目標数字を追いかけるプレッシャーが大きく、ずっと続けられるイメージが湧きません。末永く働くことを考え、事務職に転職し直したいと思っているのですが、キャリア的にアリでしょうか?

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「営業が辛いから事務に戻る」という安易な転職はお勧めできない

アドバイザー
2年前に事務職から営業職に転職したものの、また事務職に戻りたいと考えておられるのですね。理由を詳しく教えていただけますか?

相談者
前職の事務職は、入力作業や伝票処理などがメインの一般事務だったので、今後のキャリアを考え何かスキルを付けたいと思ったんです。企画の仕事に興味があったので、企画営業を募集していた今の会社に転職したのですが、企画というよりも新規開拓の「足で稼ぐ営業」がメイン。営業のフォーマットが用意されていて、その通りに営業することを求められるので、企画する余地もありません。

1年半頑張ってきましたが、仕事内容は変わらず目標数字ばかり高くなって…これ以上のプレッシャーに耐えられそうにありません。元の事務職に転職し直して、マイペースに働きたいと思っています。

アドバイザー
目標達成のために、厳しいノルマがあったりするのでしょうか?

相談者
以前は営業全員、1日10件の飛び込みを課せられていました。コロナ禍の現在は飛び込みは減りましたが、1日30件の電話営業を強いられています。アポイントが取れるまでは帰りにくいという雰囲気なので、退社時間も遅くなりがちです。

アドバイザー
それは今のご時世、なかなか厳しいですね。精神的に辛い状況であるならば、転職するのはもちろんアリだと思います。ただ、「今が辛いから元の事務職に戻る」という安易な発想なのであれば賛成しにくいですね。

相談者
なぜでしょうか?

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企画要素の強い事務系職種や、守備範囲の広いスタートアップ企業を目指しては?

アドバイザー
Nさんが手掛けていたような入力作業や書類作成などの定型業務はどんどん、生産性向上などを目的としたRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)に置き換わると言われています。そのため事務職の求人自体が少なく、狭き門になっているうえ、応募したとしても営業の経歴が短いため、「営業が辛いから逃げてきた」という印象を与えかねません。

相談者
では、私は一体どうすればいいのでしょう…。

アドバイザー
いわゆる一般事務を目指すではなく、企画要素の強い事務系職種を目指したほうが今後のキャリアにつながる可能性が高いうえ、Nさんのニーズにも合っているのでは。

例えば、人事職への転身はいかがでしょうか?現在の勤務先は人材サービス会社で、クライアントは企業の人事部門がメインですよね?企業が抱える人的課題も理解されているので、これまでの経験が活かせる場面は多いと思います。実際、人材サービス系の営業担当者が、次のステップとして企業の人事担当者になるケースは少なくありません。Nさんはまだ25歳、ポテンシャルが評価される年齢ですので、チャンスはあると思います。

「やはり事務職がいい」ということであれば、ベンチャーやスタートアップなど、まだ小規模な企業の管理部門であれば、総務や人事、経理、営業などあらゆる分野の事務業務を経験できるので、スキルアップが期待できます。入力作業や書類作成などにとどまらず、例えばITツール導入の指揮を取ったり、オフィス移転に一から携わったり、ファシリテーション業務を任されたりと、企画力やアイディアが求められる業務も任されることになるでしょう。

相談者
人事職は全く考えていませんでしたが、仕事に活かすため能力開発や人材マネジメントなどの勉強もしてきたので、活かせる知識もあると思います。また、小規模の会社で事務系の仕事を幅広く手掛けるというのも、新たな可能性として興味が湧いてきました。

アドバイザー
Nさんは事務職と営業職の経験をお持ちなので、この2つを活かして、営業企画職やカスタマーサクセス職を目指すという道もあります。特にカスタマーサクセス職は、一度自社製品やサービスを導入したクライアントに継続フォローし、満足度を高めながら契約継続を図る仕事で、この状況下でも求人件数が増えています。既存顧客の満足道をどう上げるか、頭をひねりアイディアを出すことも求められるので、Nさんの志向にも合っていると思います。

相談者
なるほど…今の状況が辛くて、元の事務職に戻りたいとばかり考えていましたが、いろいろな可能性が考えられるのですね。

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希望に沿った営業スタイルの会社に同職種転職するという手も

アドバイザー
ちなみに、営業職として違う会社に転職するという選択肢は考えられませんか?

相談者
クライアントとコミュニケーションを取るのは嫌いではないのですが、毎日上司に数字を詰められるのが辛くて…。飛び込みや営業電話のノルマは、精神的にも肉体的にもキツいと感じています。

アドバイザー
営業手法や目標設定方法などは、企業によってさまざまです。Nさんの勤務先は、かなり営業へのプレッシャーが強い会社という印象ですが、このような会社はごく一部。もっとマイペースで働ける営業職もあれば、企画提案要素の強い営業職だってあります。「営業はもうこりごり」というわけではないなら、ご自身の希望に沿った営業スタイルの会社を探し、再チャレンジしてみるのも一つの方法です。例えば人材系や教育研修系の会社で、じっくりクライアントと向き合えるような営業であれば、これまでの経験がフルに活かせますし、給与アップも目指せると思いますよ。ぜひ視野を広げ、さまざまな可能性を検討してみてください。

相談者
ありがとうございました。営業も含め、いろいろな選択肢を検討し直してみたいと思います。

記事作成日:2021年8月16日 WRITER:伊藤理子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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