退職時にもめるのは避けたい!円満退職する方法は?【転職相談室】
転職に際し、現在勤めている会社とのトラブルは避けたいものです。
今回は、円満退職したいと考える方からのご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。
目次
退職交渉でもめるのを避けたいのですが、どうすればいいですか?(Kさん/営業職/28歳/男性)

IT系企業で営業職として働いています。
■悩み
転職の面接で最終選考まで進んだ企業があり、そろそろ退職について考え始めました。昨年ひとつ上の先輩が退職する際に、上司とかなりもめたと聞いています。
■相談
先輩の例を知っているだけに、退職交渉を上手く進められる自信がありません。どうすれば円満に退職できるでしょうか?
退職交渉は就業規則に則ったスケジュールで進める
私の先輩が退職した際、上司とかなりもめたらしいのです。
そのときのことを思い出すと、言い出しづらいなと思っています。
上司ともめるのを避ける、上手な切り出し方はありますか?




その上で、有給休暇を取ることは権利としてあるものの、退職するまではその会社の従業員である以上、会社・上司等が求める引き継ぎ業務をしっかり行ってから有休消化に入りましょう。

退職理由は個人的で前向きな内容だけを伝える

必ず「直属の上司」に直接交渉してください。
直属の上司を飛ばして、その上の部門長などに伝えるのは避けましょう。
直属の上司に対し、悪い印象を与えてしまうことが多く、トラブルの原因になります。


例えば、営業職の方であれば、他職種や他業界へ挑戦したい意思と、それを実現できるキャリアが見つかったなどの内容が好ましいです。
このとき、転職先の情報を積極的に開示する必要はありません。


不満を聞いた側は、当然いい気分にはならず、場合によっては退職交渉自体が棚上げにされてしまう危険性もあります。
上司から「考えておくよ」と言われ、1〜2週間放置されると困りますよね。
それを避けるためにも、具体的な退職希望日をあわせて伝え、期限を区切って主体的に進めることが重要です。
引き止められたら、持ち帰って1〜2日検討する
「君がいないと困る。どうか考え直してほしい」と泣き落とされるケースもあるとか……。
こうやって相手が引き止めようとしてくるときは、どう対応するのがベターでしょうか?


退職の交渉を進める上で、引き止めはほぼ必ず発生すると思って臨んだ方がいいでしょう。
引き止めの中で、自分の希望が叶う「代替案」を提示された場合は、実現可能性を冷静に探る必要があります。
社風や組織の仕組みを変えない限り、その代替案を実現できない、という可能性もあります。
その場合は、上司との交渉回数を重ねて、自分の考えを丁寧に伝え、理解してもらいましょう。


もめるに至った背景が何かしらあるはずです。それを受けて退職交渉を重ねる上で、自分は退職まで責任を持って職務を遂行し、引き継ぎも十分に行うという意思を示しましょう。


退職に向けた用意が周到すぎると、上司としてもいい印象を持たないでしょう。
交渉の回数を重ねた上で、提示するのが適切といえます。


ただ、引き止めに関する注意点がひとつあります。
上司からの引き止めは、その場で断らないほうがよいでしょう。
無下に断ると、上司の心証を害することになるからです。
たとえ、転職の意思が固くても、一度提案を受け止めて持ち帰る形とし、1〜2日検討した上で断るようにしましょう。
引き止めを受けて熟考する姿勢を見せた上で、改めて転職の固い意思を伝えれば、上司も自分の上長に対し「引き止めをしたが、退職の意思が強いので仕方ない」という説明材料を得ることができます。
後任を立ててくれないときは、交渉の主導権を握って相手を動かす
引き継ぎができないと、退職日前後に問題が起きそうな気がして心配です。


思うように進まない場合は、退職日を明確に伝えたり、自分の仕事を誰にどう任せるのかという、具体的な引き継ぎプランを提案したりして、交渉で主導権を握りましょう。
ただ、やはり残ったメンバーには申し訳なく、今の職場のいい人間関係が壊れてしまわないか不安です……。


多くの場合、良い人間関係が構築できていれば、退職交渉や退職前後の場面で感情的になることがあっても、時間の経過とともに落ち着いていくことが多いものです。
その場では感情的になるかもしれませんが、それは一時のことです。前向きな気持ちで退職交渉をして、転職に向けて準備を進めていきましょう!
まとめ
- 退職理由は個人的かつ前向きな内容に絞って伝える
- 強い引き止めにあったらその場で判断せず、持ち帰って1〜2日検討する姿勢を見せる
- 退職日まで責任を持って仕事に取り組み、引き継ぎも丁寧に行う努力をする
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