転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2020/07/03 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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中小企業から、大手企業への転職は可能?

オフィスビル中小企業に勤めている人の中には、「いつかは大手企業に転職したい」と考えている人もいらっしゃるかと思います。

しかし一方で、「知名度が低く企業規模も小さい中小企業からでは、大手は難しいのではないか?」と心配する声も聞かれます。

はたして、中小から大手への転職は可能なのでしょうか?人事歴20年超、現在は人事領域支援会社を経営する「採用のプロ」、曽和利光さんに伺いました。

アドバイザー

曽和利光さんプロフィール画像

株式会社人材研究所・代表取締役社長

曽和 利光(そわ・としみつ)

株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年、京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャー等を経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)、『人事と採用のセオリー』(ソシム)など著書多数。最新刊『コミュ障のための面接戦略』(星海社新書)も好評。

中小企業→大手への転職は十分可能

結論から言えば、中小企業から大手企業への転職は十分可能です。人手不足が深刻化し、大手と言えども人材確保に苦労している今、「中小企業出身者だから採用しない」ということは考えづらい状況です。

大手企業が中途入社者に求めているのは、主に次の2つの役割です。

自社にはない「高い専門性」を持っている

多くの大手企業は、中途採用において「高い専門性」を求めています。例えば、新規事業を始める際に、その分野に詳しい知識を持った人を採用する…といった動きです。

例えば、数年前に大手出版社が相次いで電子書籍に進出した際、電子出版系の中小企業出身者が多数採用されました。社内には、電子書籍に関する知見を持った人がいなかったからです。このように、大手が「その時に求めている専門性」を持っていれば、知名度の高い大手であっても転職できる可能性は大いにあります。

広い視野を持っている

多くの大手企業では縦割りの組織形態で、業務は分業化されています。一人あたりの担当領域が決まっているので、それぞれが自身の領域のスペシャリストになれるというメリットはありますが、一方で全体業務の一部分しか携われず、仕事の全体感がつかめないという側面もあります。

そんな大手企業において、高い視座で事業全体を見据えながら働いてきた経験を持つ中小企業出身者は貴重。中小企業は小規模であるがゆえに、一人あたりの守備範囲が広く、それだけ一人が背負う責任の範囲も広い傾向にあります。広範囲において一定以上の知識を身につけ、かつ責任を負ってきた経験を買われ、マネージャー候補として採用されるケースもあります。

中小出身者が転職しやすい「狙い目大手」の条件とは?

では、どのような企業が狙い目なのでしょう?中小企業出身者が転職しやすい大手企業の条件を、いくつかご紹介しましょう。

新規事業への着手などで「異能人材」を求めている大手

お勧めしたいのは、自身の経験を「自社にはない経験」として評価してくれる大手を探すこと。現在は大手・中小に限らず、生き残りをかけて新規事業に乗り出す企業が増えており、異分野からの人材獲得を強化しています。その流れに乗るのです。

自身の経験が活かせそうだと感じる大手企業の中途採用ホームページや転職サイトを見て、「求める条件」をチェックしましょう。その条件に自身の経験が合致しそうであれば、ぜひ自信を持ってチャレンジしてみてください。応募書類や面接では、その「求める条件」に沿った経験・スキルを前面にアピールすることが大切です。

積極的に採用を行っている大手

「業界にこだわりはなく、とにかく大手に転職したい」のであれば、積極的に採用を行っている大手企業を狙うというのも一つの方法です。特に営業職であれば、不動産や保険など、「新卒採用も行っているけれど中途採用がメイン」という大手企業は意外にあります。

ただ、これらの企業は間口が広い分、入社後の競争が激しく、脱落者も多いという側面があります。実力主義の厳しい環境で、勝ち続けることが求められますが、そのような環境でも頑張り抜くと覚悟を決められるならば、1つの選択肢として検討してみてもいいでしょう。

「グローバル大手」である進出間もない外資

グローバルな視野で「大手」を捉えるならば、外資系企業を狙うという手もあります。外資というと、コンサルや金融というイメージが強いですが、メーカーなどBtoB企業も数多く進出してきています。特に、これから日本市場に本格的に入り込みたいと考えている外資は転職チャンス。日本支社は小規模でしょうが、「本国では大企業」です。

今までの経験が合致しそうであれば、日本での知見をアピールすれば転職の可能性は大。若手であればポテンシャルのアピールも効果的です。もちろん語学力があるならば併せてアピールしましょう。

お勧めは、管理職を経験してから大手を目指すという方法

大手企業への転職についてご説明しましたが、中小企業には、中小ならではの良さがあります。今すぐ転職を目指すのではなく、中小のメリットを十分享受してから、大手を目指すというのも賢い方法です。

中小企業は人材の数が少ないので、若くして裁量権を与えられ、責任ある役職に抜擢される可能性があります。前述しましたが、分業制の大手とは違い1人当たりの守備範囲が広いため、全体感を把握しながら一気通貫で仕事ができるのも特徴です。

例えば人事であれば、大手ならば採用担当、教育担当、労務担当などと担当が細かく分かれていますが、中小ならば一人が採用も教育も労務も行いますし、総務や広報まで担当しているケースもたくさんあります。広い視野を持ち、さまざまな知識を身につけられるのは、中小企業ならではのメリットと言えるでしょう。

これらのメリットを最大限に活かすべく、目の前の仕事にバリバリ取り組んで早くから頭角を現せば、若くして管理職に抜擢される可能性は大いにあります。そして、管理職になっておけば、大手への転職を優位に進めることが可能です。

転職市場の分類のひとつに、「マネジメント経験者」と「未経験者」があります。中小で若くしてマネジメントを経験すれば、それだけ早いうちから「マネジメント経験者のマーケット」に入ることができます。

マネジメント経験者のマーケットで20~30代は珍しいため、大手企業の注目も集まるはず。高嶺の花と思えた人気企業にマネージャー候補として転職できる可能性も十分にあります。

特にITやインターネット系の企業など、若手社員が多い企業では、マネージャーも社員と近しい世代のほうがフィットしやすい。さらに言えば、開発系企業など「専門性の高い職人集団」の色合いが濃い企業は、どこも「プレイヤーは多いけれどマネジメント人材がいない」という課題を抱えています。現場を取りまとめてくれる若手マネージャーは、きっと重宝されるでしょう。

記事作成日:2020年3月4日 EDIT:リクナビNEXT編集部

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