転職したいけどお金がない!転職活動に必要な費用は?節約法は?
「今すぐにでも転職活動を始めたいけれどお金がない」――そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
転職活動は想像しているよりお金がかかることもあれば、思ったほどかからないこともあります。いずれにしても必要な金額をあらかじめ把握しておくことが大切です。転職活動に必要な費用の中身、節約のための対策などをご紹介します。
転職活動に必要な金額と内訳
転職活動経験者を対象に行った調査によると、転職活動にかかった費用として、約7割の人が「10万円未満」と回答しています。
転職時に貯金はいくら必要?転職にまつわるお金の話
では、転職活動で発生する費用には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。その内訳をご紹介します。
応募書類用の写真撮影費など
Web上での職務経歴書作成~応募が可能な場合は費用は発生しませんが、履歴書用紙の購入や証明写真の撮影といったコストがかかります。
応募書類の郵送を求められた場合は、切手代も必要。一つひとつは小さな金額ではありますが、積み重なると負担がかかります。
面接に行く際の交通費
応募先企業が自宅、あるいは今の勤務先から近い場所にあれば、交通費はそれほど負担になりません。
しかし、「地方から大都市圏の企業を目指す」「故郷にUターンする」など、今の居住エリアと勤務希望エリアが離れている場合、面接に行く際の往復交通費がかさむことになります。
面接に行く際の服飾費
普段からスーツやジャケットスタイルで働いているならそのままの服装で面接にも行けますが、カジュアルな服装で働いている人の場合、スーツ、ジャケット、ネクタイのほか、それに合わせた靴、カバンなども新規購入するとなると、万単位の出費が予想されます。
このほか、転職先が決まった後、入社する企業の所在地、あるいは配属先のエリアによって、引っ越し費用がかかることもあります。場合によっては企業から引っ越し費用が支給されますが、個人的な都合の場合は自己負担となることが多いです。
転職活動資金に不安を感じたときの対策は?
転職活動で発生する費用を知った上で、経済的に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ここからは、転職活動中に「お金がない」と焦らないための対策をご紹介します。
会社を辞めずに転職活動をしたほうが安心
「仕事が忙しくて転職活動をする時間がないから、会社を辞めて転職活動に専念しよう」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、十分な貯蓄がないのであれば、今の仕事を続けて安定収入を確保した状態で活動することをお勧めします。
求人に応募してから入社するまで、平均すると3~6ヵ月程度。そして転職先で初給与が支払われるのは、タイミングにより入社1~2ヵ月後。この期間が短縮できることもありますが、納得のいく転職先に出会えず長引くこともあります。
つまり、最低でも半年間くらいは収入がなくても生活を維持できる資金を用意しておく必要があります。
収入がない期間が長引くと焦りが生じ、妥協して転職先を決めてしまい、後々不満を抱いて転職を繰り返してしまう恐れもあります。収入源を確保した上で転職活動に臨むことをおすすめします。
必要となる金額を正しく把握する
自分の転職活動にいくらくらいの経費がかかるか、あらかじめ計算しておきましょう。そうすれば資金計画が立てやすくなり、気持ちに余裕が持てます。
また、自分では「費用がかかる」と思い込んでいるものが、実際にはかからないケースもあります。
例えば服飾費。「スーツを購入しなければ」と思っていても、実はカジュアルな普段着での面接を容認してくれる企業は少なくありません。
「仕事を終えてから面接に向かうとなると、着替える時間がない。かといって今の職場にスーツで出勤すると、転職活動をしていることが察知され、引き留められてしまう」といった事情を、企業側も理解しています。こうした事情に考慮し、普段着での面接を快諾してもらえるケースは多いのです。
また、面接交通費を削減できる可能性もあります。遠隔地の企業に応募する場合、オンラインでの面接を受けられるケースも増えてきています。また、企業によっては、最終面接の交通費を負担してくれることもあります。
滞在費を節約するなら、ホテルではなく友人の家に泊めてもらったり、ウィークリーマンションなどを利用したりする手もあります。
転職活動を効率化することで、コストダウンが可能
「地方から大都市圏の企業を目指す」「故郷にUターンする」など遠隔地への転職を図る場合、複数企業の面接を1~2日間にまとめて行えば、交通費を抑えることができます。
そうするためには、複数企業への応募をほぼ同じタイミングで行ったり、企業に面接日程を交渉したりする必要があります。それについては、転職エージェントを活用し、応募タイミングや面接日程の調整を代行してもらうなどのサポートを受けるのも有効です。
会社を辞めて転職活動をする場合の資金対策は?
先に述べたとおり、仕事を続けて安定収入を得ながら転職活動するのが望ましいのですが、中には「やはり会社を辞めて転職活動に専念したい」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、資金を得る手段として次のようなものがあります。
失業保険(雇用保険の基本手当)を受給する
「自己都合退職」で、かつ転職先が決まっていない場合、退職して最短3ヵ月後から失業保険(雇用保険の基本手当)の受給資格を得られます。
失業保険(雇用保険の基本手当)受給までの流れ
アルバイトをする
アルバイトで収入を得る場合、夜間や土日など、面接に支障がない時間帯の仕事を選びましょう。また、次に目指す業界・職種と共通するアルバイトであれば、その経験もアピール材料として活用できるかもしれません。
お金の問題で転職チャンスを逃さない為に
ここまでお話ししてきたように、転職にかかる費用は削ることもできますし、その気になれば資金を増やすこともできます。
一時的な出費に迷い、人生を変えるチャンスになり得る転職をあきらめたり、妥協したりするのはもったいないこと。工夫をしながら、計画的に取り組んでみてください。
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