転職セミナーはスーツで行くべき?おすすめコーディネートを解説
合同企業セミナーやエージェント主催のセミナーなど、選考の前段階の情報収集を行う場では、どんな服装で行くのがいいのでしょう。
組織人事コンサルタントの粟野友樹さんと、多くの経営者、政治家、コンサルタントなどのパーソナルブランディング、イメージアドバイスを行っている木暮桂子さんに伺いました。
【人事コンサルタントが解説】「服装自由」でもスーツやビジネスカジュアルがベター
転職セミナーには、個別企業のセミナーから合同企業セミナー、転職支援会社などが主催するセミナーなどさまざまな種類があります。選考に直結しないケースも多く「服装自由」とされる場も少なくありません。
では、「服装自由」とは、どこまでカジュアルでいいのでしょう。粟野さんは、「ビジネスシーンの一環なので、スーツやビジネスカジュアルが企業から見た時に余計なマイナス印象につながらず、安心感がある」と話します。
「選考に直結しないとはいえ、セミナーは転職活動の入り口。採用担当者に会う可能性は十分あり、第一印象はそこで決まります。あまりにカジュアルすぎるとビジネス感覚がないと見られてしまい、余計なマイナス印象につながってしまうことも…。基本的にはスーツやビジネスカジュアルなど、ジャケット着用が無難です。」
転職活動シーンにかかわらず、ビジネスの基本は、服装を含めた外見で「相手に不快感を与えない」ことです。服装がマイナス評価につながらないために、どんな点に注意すべきなのでしょう。
「スーツやシャツ、ジャケットに汚れやヨレがないか、靴のかかとがすれていないかなど、見た目の清潔感が大切です。また、サイズが身体に合っていないスーツなども、だらしない印象を与える可能性があります」
【印象コントロールのプロが教える】転職セミナーでおすすめ服装と注意点
アドバイザー
株式会社ディグニータ 代表取締役
木暮桂子さん
シンガポール航空にて、フライトアテンダントとしてシンガポールに駐在。その後帰国し、株式会社グロービスの創業期から現在のグロービス経営大学の立ち上げに関わる。その後、独立。経営者、政治家等をクライアントにした外見力強化のコンサルティング、スピーチトレーニング、企業向け研修などを手がける。これまで1000名以上の見た目を変え、外見力強化を実施、依頼が後を絶たない。著書に「ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる」「印象はしゃべらなくても操作できる」がある。
では、清潔感のある服装選びに向けた、具体的なスタイリングのポイントとは何があるのでしょう。男女それぞれ注意すべき点を木暮さんが解説します。
男性の服装
靴は磨いておく
「スーツがどんなに決まっていても、靴が汚れていたり、履き古されていたりしては台無しです。かかとがすり減っているものは避け、きちんと磨いておきましょう」
スーツ、シャツはジャストサイズのものを
「シャツは、ジャストサイズのものが見つからず苦労している方も多くいます。手頃な値段でオーダーメイドできるシャツも増えているので、転職活動を始めるのでしたら、1~2着作っておいてもいいと思います」
ネクタイの結び目に“きちんと感”を出す
「シャツとネクタイの結び目に隙間があると、それだけでだらしない印象を与えてしまいます。
また、お気に入りで使用頻度が高いネクタイは要注意です。結び目が手あかで黒ずんでしまうこともあります。自分ではたいしたことないと思うようなちょっとしたシミも人は案外気になるものです。汚れがないか改めてチェックしましょう」
ビジネスカジュアルスタイルなら、ホリゾンタルシャツがおすすめ
「スーツ以外でしたら、紺ジャケットにグレーのパンツ、白のホリゾンタルシャツが、失敗のないスタイル。襟がしっかりと自立しているので、Vラインがすっきりと見えスマートな印象を与えます。ボタンダウンはややスポーティな印象なので、転職活動シーンではホリゾンタルシャツがいいのではないでしょうか」
女性の服装
スーツは紺かグレーを
「黒のスーツはリクルートスーツの印象が強く、“経験の浅い新人”というイメージを与えかねません。オーソドックスなのは紺かグレーの無地のスーツ。よりやわらかい印象を与えたい場合はベージュを選んでもいいでしょう。ビジネスカジュアルで行くとしても、ビジネスマナーとしてジャケットは必携です」
華美な個性はNG
「転職活動シーンにおいて、アクセサリーやメイク、ネイルなどがあまりに派手だと、装いの方が気になってしまい、内面の情報が相手に伝わりにくくなります。服装で個性を主張する必要はありません」
足元もビジネススタイルで
「タイツはカジュアルになりすぎるのでストッキングの方がベターです。また、黒いストッキングは冠婚葬祭のイメージが強いので、ナチュラルな色のものを選びましょう。
靴はパンプスを選び、かかとが出ているもの、つま先が開いているデザインはカジュアルになりすぎるため、避けた方がいいでしょう」
セミナーであれ、いつでも準備できている状態で臨むべきだと木暮さんは話します。
「事前に『本セミナーは選考に直結しません』といわれていたとしても、転職活動の一つである以上、いつ誰が見ているか、誰に出会うかはわかりません。偶然エレベーターに乗り合わせた方が、いずれ面接担当者になる社員だったり、社長だったりすることもあるでしょう。いつでも準備万端の服装で行って損はありません。相手に与える第一印象を考えながら、服装選びを楽しんでいただきたいと思います」
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