30代女性におすすめの転職活動時の服装とは?
業界によって普段の服装は異なります。スーツからオフィスカジュアルまで服装の自由度はさまざまですが、「転職活動」の際はどんな服装が好ましいのでしょうか。
今回は特に、30代女性におすすめの転職活動時の服装を、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹さんと、多くの経営者、政治家、コンサルタントなどのパーソナルブランディング、イメージアドバイスを行っている木暮桂子さんに伺いました。
【人事コンサルタントが解説】30代女性が気をつけたい、服装の基本マナー
カジュアルな服装が多いIT業界やアパレル業界から、上下きちんとしたスーツ着用を奨励される金融業界まで、転職活動で選考を受ける業界によって、選ぶ服装の基準は違います。
服装によって人のイメージは大きく変わります。服装の選択ミスで企業側にマイナスイメージを与えてしまうのはもったいないと粟野さんは話します。
「面接もビジネスシーンの一環である以上、スーツを着ていてマイナスになることはありません。普段スーツを着ない方も、転職活動のためにスーツを揃えておいてもよいのではないでしょうか。
ビジネスカジュアルを選ぶにしても、ジャケットは着用あるいは持参し、その場に応じてすぐに着られるよう準備しておきましょう」(粟野さん)
ビジネスシーンにおいて、服装の基本は「清潔感があること」だと粟野さんは話します。
「シミやしわなど汚れやヨレが気になる服、サイズの合っていない服は、清潔感がなくだらしない印象を与えます。ジャケットやシャツの袖が長く手の甲にかかっているものは、明らかにサイズオーバー。
購入する際に店員さんに見てもらい、ジャストサイズになるように裾直しを済ませておきましょう。
過度に華やかなアクセサリーやメイク、派手なブランドバッグ、高すぎるピンヒールなども、面接担当者によっては、気になる人もいるでしょう。
『その服装でお客様先を訪問するのだろうか』『当社の業務内容やカルチャー、お客様の特性を調べていないのではないか』と不安に思わせては明らかにマイナスです。転職活動でアピールすべきは、これまでの業務経験や実績などの内面。外見の華やかさなどで個性を主張する必要はありませんので、華美さは控えめにした方がいいのではないでしょうか」
【印象コントロールのプロが教える】30代のスーツは「色選び」が重要
アドバイザー
株式会社ディグニータ 代表取締役
木暮桂子さん
シンガポール航空にて、フライトアテンダントとしてシンガポールに駐在。その後帰国し、株式会社グロービスの創業期から現在のグロービス経営大学の立ち上げに関わる。その後、独立。経営者、政治家等をクライアントにした外見力強化のコンサルティング、スピーチトレーニング、企業向け研修などを手がける。これまで1000名以上の見た目を変え、外見力強化を実施、依頼が後を絶たない。著書に「ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる」「印象はしゃべらなくても操作できる」がある。
また、年齢的な違和感を与えないことも服装選びのポイントの一つです。服装のアドバイスを多く行っている木暮さんは、「避けたいのは、リクルートスーツあるいは、それをイメージさせる黒のスーツ」だと指摘します。
「服装のカジュアルな業界や企業に勤めている方で、かつ初めて転職される場合は、スーツを持っていないケースもあるでしょう。
その際、リクルートスーツをイメージさせる黒のスーツや白いシャツを選んでしまうと、新入社員やキャリアの浅い若手層を想起させてしまいます。
業務内容によりますが、30代は中堅として即戦力が求められることも多い。ビジネスパーソンとして信頼性を感じさせる紺やグレーを選ぶといいでしょう」
30代女性の転職活動コーディネート例
想定するのは、「普段の仕事ではほとんどスーツを着ない30代」。木暮さんにコーディネートのアドバイスをいただきました。
スーツを着用する場合
「基本は、紺かグレーの無地の襟付きのスーツ。インナーにはやわらかいブラウス生地やカットソーを選びましょう。白いシャツは、リクルートスーツの幼い印象を与えがちです。ストッキングはナチュラルな色がいいでしょう。黒いストッキングは冠婚葬祭で着るものなので、ビジネスシーンには不向きです」
ビジネスカジュアルを選ぶ場合
「紺のジャケットに白のインナー、明るいベージュのスカートを組み合わせて、さわやかな印象にしてみては。“カジュアル”とはいえ、襟付きのジャケットは必携。襟なしのデザインよりもきちんとした印象を与えます」
服装は「非言語のメッセージを発信するもの」だと木暮さんは話します。理想は、自分が相手にどんな印象を与えたいかを考えたうえで、服装選びをすることです。
「例えば、ピンストライプのパンツスーツは、強くシャープな印象を与えます。バリバリと仕事ができる、というメッセージを伝える上ではいいですが、相手にやわらかくあたたかい印象や親近感をもってほしいと思うのでしたら、無地の方が合っているでしょう。
インナーの色も、淡いピンクなどの暖色系はあたたかい印象を、水色などの寒色系は冷静でクールな印象を与えます。面接などでアピールしたい自分と、服装から感じさせるイメージを合わせることが大切です」
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