転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/03/15 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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転職時の適性検査「SPI」の目的と内容は?

デスクに向かってパソコンを操作する女性適性検査は大手企業の新卒採用で実施するイメージがありますが、近年では中小企業の中途採用でも導入が進んでいます。

『中途/新卒採用の「面接・選考」に関する調査』(2016年・リクルートキャリア調べ)によると、従業員数300名以下の中小企業の約55%が「適性検査を選考で利用している」と答えています。

転職活動の選考で適性検査が行われると分かった時点で、どんな準備をして、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。

この記事では、世に数多く存在する適性検査のうち、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが開発した「SPI」について解説します。

中途採用での適性検査「SPI」ってどんな内容?

企業がSPIを導入する目的とは

『適性検査の導入状況に関するアンケート』(2016年8月・リクルートキャリア調べ)では、適性検査を導入したきっかけとして、約半数の企業が「面接だけでは応募者を見極めることが難しいと感じた」からと答えています。SPIの結果は、面接などの採用選考だけではなく、その後の配属先の検討といった入社後の場面でも活用しています。中途採用でSPIを導入する目的は、主に以下の3つが考えられます。

1. 応募者の「資質」を把握してミスマッチを防ぐ

中途採用は新卒採用と比べて選考期間が短いことが多く、履歴書・職務経歴書だけで応募者を理解することは難易度が高くなります。 そこで、人の行動や思考・パフォーマンスの源泉となる「資質」を測定するSPIの導入によって、求める人物像にマッチするのか、どのような仕事や組織と相性がいいのかなどを事前に確認しています。

2. 客観的な資質情報を得ることができる

一括採用で相対評価をしやすい新卒採用と違い、中途採用では候補者の客観的な比較が困難です。SPIは年間200万人の膨大な受検データを元に得点を算出しているため、応募者の資質を世の中の水準 と比較することが可能となります。面接者ごとの目線のばらつきや印象評価など、採用選考における面接はさまざまなバイアスの影響を受ける可能性がありますが、その際SPIの情報を参考にすることで、客観的な基準で応募者を理解することができます。

3. コミュニケーションの質を高め、採用後の定着率をあげる

実務経験があり即戦力として採用された中途入社者だとしても、前職との文化・仕事の進め方・意思決定のやり方などの違いに戸惑いを感じれば、馴染むまでに一定の期間を要するものです。社内のコミュニケーションがうまくいかずに離職へとつながってしまうケースも少なくありません。職場の上司や同僚に中途入社者のSPIを共有しておくことで、中途入社者への理解が促進され、質の高いコミュニケーションにつなげることができます。

企業はSPIの結果から「何を」みているのか?

職務、職場への適応のしやすさ

「どのような職務に適応しやすいか」「どのような職場風土になじみやすいか」が、基礎能力や性格特性を元に得点化されます。企業としては、任せる職務内容や配属予定の職場風土に応じて、転職者がうまくなじめそうかを確認しています。

性格特性

行動的側面、意欲的側面、情緒的側面、社会関係的側面など、仕事を進めるうえで確認しておきたい性格特性がわかります。それは、高いからよい、低いから悪いということではなく、転職者の性格特性を深く理解することで、組織マッチング、面接時の的確でスムーズな質疑応答などに活用しています。

面接で確認すべきポイント

限られた面接時間を有効に使うため、面接で転職者に質問すべき内容を事前に確認しています。

新卒のSPIとの違い

新卒採用と中途採用でテスト内容そのものに大きな違いはありません。「性格検査」と「基礎能力検査」のセットが基本となります。「基礎能力」とは、学力や知識の有無のことではなく、「コミュニケーション力」「思考力/判断力」「新しい知識の吸収力」「応用力」などの基礎になる能力を測定しています。 ただし、採用職種によっては英語能力検査が加わるなどの違いはあります。

SPIの検査内容について

受検方法

以下の4つの方法があり、応募先企業によって異なります。

  1. テストセンター(リクルートが準備する専用受検会場のパソコンで受検)
  2. インハウス(応募先企業のパソコンで受検)
  3. WEBテスト(転職者の自宅などインターネット環境に接続できるパソコンで受検)
  4. ペーパーテスティング(応募先企業が準備した会場でマークシートでの受検)

検査内容

「性格検査」は、物事や人、目標などに対する考え方などについて、2つの選択肢が提示され、どちらが自分に当てはまるかを選択していきます。

「基礎能力検査」は、「言語分野」と「非言語分野」の2種類の問題を通して、「問われていることが何かを正しく理解し、どういったプロセスで考えれば答えが出そうかを合理的に考え、効果的・効率的に処理していく能力」を測ります。「言語分野」では、言葉の意味や話の要旨を的確にとらえて理解できる力を測る問題が、「非言語分野」では、数的な処理や、論理的思考力を測る問題が出題されます。

所要時間

基本的なSPIでは、パソコン受検は65分、マークシート受検の場合は110分です。

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採用可否にどれほど影響があるのか

新卒採用では、短期間に大勢の応募者の選考を行うことも多く、自社基準と照らして、優先順位付けを行うツールとしてSPIが活用される側面があります。一方で、中途採用の場合は、応募者が少人数 ということもあり、新卒採用よりは上記のような活用がなされるケースは少ないようです。もちろん企業にもよりますが、あくまでも面接を補完する役割を担うことが多いでしょう。

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SPIを受ける前に準備しておきたいこと

基礎能力検査

出てきた問題を正しく理解して処理することが求められるテストです。付け焼刃で対策をしても、得点結果はさほど変わらないことが実証されています。重要なのは、本番で自分の実力をきちんと出せることです。とくにパソコンでの受検では「手元で計算して画面上で答えを選ぶ」、「次の画面に進むと前の画面には戻れない」など、独特の回答方法や形式があります。あらかじめ受検方法や回答方法などをしっかりと確認しておきましょう。
また、久しぶりに受検する場合は、問題の解き方自体を忘れてしまっていることもあるので、「問題を解く感覚」を取り戻しておくとよいでしょう。

性格検査

正直に回答することが最も大切です。何も準備する必要はありません。
ただ、何かしないと不安ということであれば、リクナビNEXTの「グッドポイント診断」を使って自己分析を深めてみてもよいでしょう。性格検査の準備というよりは面接対策になりますが、この機会に自分を見つめなおす機会になるでしょう。

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注意点

「基礎能力検査」は、いかに普段の実力を発揮できるかがポイントです。当日は試験開始の15分前までには会場に到着するように余裕を持って行動し、落ち着いて試験にのぞめるよう心がけましょう。

「性格検査」においては、とにかく正直に回答することが重要です。志望企業の求める人材像に合うよう取り繕って回答しても、その後の面接で実像とのかい離が明らかとなり、マイナスイメージを持たれるリスクがあります。仮に入社できたとしても、企業風土に合わず苦労する可能性もあります。企業によって求める人材は異なりますし、一つの企業が一つのタイプの人材だけを必要としているわけでもありません。自分の持ち味に合った仕事や企業に出会うためにも正直であることに答えは尽きます。

記事作成日:2019年7月26日  WRITER:タナカトウコ EDIT:リクナビNEXT編集部

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