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退職理由「家庭の事情」退職の伝え方と注意点

面接を受けている写真退職理由でよく聞く「家庭の事情」。本当に家庭の事情により退職するケースと、建前として使うケースがあるかと思います。
一見すると便利に使えるワードに見えますが、使い方を間違うと揉め事の原因にもなりかねません。「家庭の事情」を退職理由として伝える際の注意点について、株式会社人材研究所 代表取締役社長 曽和利光氏にアドバイスをいただきました。

アドバイザー

曽和利光さんプロフィール画像

株式会社人材研究所・代表取締役社長

曽和 利光(そわ・としみつ)

株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャー等を経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)、『コミュ障のための面接戦略』(講談社)など著書多数。

1. 退職理由に「家庭の事情」と伝えるのはアリか

事情を正直に伝えるのが基本

一言に「家庭の事情」と言っても、結婚、妊娠出産、育児、子どもの病気、親の介護、パートナーの転勤、家業を継ぐなど、事情は人それぞれ。本当に家庭の事情があって退職する場合は、正直にきちんと事情を話すことをおすすめします。家庭の事情であれば相手も納得しやすく、時短勤務や休職など第三の方針を提案してもらえるケースもあります。伝えることのデメリットはないと考えていいでしょう。

ただ、人に知られたくない事情がある場合は、相手の信頼度によって、どこまで伝えるかは考えたほうがいいかもしれません。信頼できない方なら「詳しくお話はできかねますが、家庭の事情がありまして」の一点張りでいいでしょう。信頼できる方なら「誰にも言っていないことですが」「ここだけのお話にしてほしいのですが」などと言い添えて伝えるのがベストです。情報が流出した際に出所が特定されることもあり、他言せず秘密を守る可能性が高くなります。

正直に伝えて揉めそうな場合は、建前として「家庭の事情」と伝えても

退職理由は正直に答えるのが基本ではありますが、「人間関係が嫌」「仕事がつまらない」「将来性がない」など、そのまま伝えると揉めそうな場合は、建前として「家庭の事情」を理由に伝える人は結構います。

エリン・メイヤー著「異文化理解力」のカルチャーマップによると、日本人は直接的なネガティブフィードバックを最も嫌うと分析されています。一般的には、退職しようとする人の不平不満を話したところで、相手も自分も嫌な思いをする可能性は高いといえるでしょう。ですので、円満退職のために「家庭の事情」として乗り切るのはアリだと思います。意識が高い会社なら退職者の退職理由に耳を傾けて職場環境を改善しようとするケースもありますし、ご自身が悪者になってでも退職理由を正直に伝えたいという想いがあるなら伝えてもいいかもしれません。

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2. 詮索された・引き止めにあった場合の対処法

「家庭の事情」が事実の場合

「家庭の事情」を建前とする人が多いので、「本当は別の理由があるのでは?」と詮索されることがあるかもしれません。だからこそ、事実の場合は状況をきちんと伝えるのがベストなのです。それが伝われば、過剰な詮索や引き止めに合う心配はないでしょう。なぜなら、家庭のことは会社ではコントロールできる範疇ではありませんし、責任がとれないからです。引き止めとして、時短勤務や休職など条件を提示された場合、退職の意思が強いなら「私はこの会社が好きだから、みなさんに余計な迷惑をかけたくないんです」と伝えてお断りをしましょう。

「家庭の事情」が建前の場合

決して下手な作り話をしないことが鉄則です。一度嘘をつくと、つき通さないといけません。過去にうっかり話していた内容と食い違うこともあります。今はSNSもありますし、すぐにばれるような嘘をつくのは賢明ではありません。つっこんで聞かれたときは、具体的な嘘の作り話はせずに、「プライベートのことなので詳しい内容は言えません」と伝えるまでです。

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3.円満退職のためにできること、やってはいけないこと

退職理由を伝える際は、嘘や作り話はやめておきましょう。「家庭の事情」がたとえ建前であっても、すぐばれるような嘘や作り話をすると、マイナスイメージがついてしまいます。ネットワーク社会の現代では悪評はすぐに広まります。最近では「出戻り採用」が増えていますし、退職後もつながりをもつ可能性もあります。嘘をつかず、最終的に「応援するよ」と言ってもらえるように伝えられたらベストです。

記事作成日:2019年4月26日
WRITER:タナカトウコ EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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