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「雑談が苦手…」面接中の雑談で意識したいポイントは?

転職活動の面接中、前半や終盤に入ってくることの多い“雑談”。そもそも企業が面接で雑談をする意図は何なのでしょうか?

雑談を通してチェックしているポイントとあわせて、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが解説します。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

自己PRや志望動機を聞かれないケースも?企業が面接で雑談をする意図は?

多くの面接では、場を和ませるために、あるいは候補者の“素の人柄”を引き出すために、面接の中に雑談の時間があります

雑談とは、相手との距離を縮め人間関係を作るための世間話を指します。特定のテーマを持たない、気軽な会話ともいえます。

面接で話す内容は、転職理由や志望動機、これまでの経験・スキル・実績など、選考にかかわるもの。それ以外の話は“雑談”となり、趣味や休日の過ごし方などがそれにあたります。

中には、明確に自己PRなどを聞かれないまま、雑談の中で、企業が聞きたい内容を引き出していく面接のあり方もあります。

フランクな雑談中心の雰囲気だとしても、面接時間中であることは、常に意識していきましょう

企業が面接で雑談をする目的

企業が面接で雑談を交える大きな目的は、「聞きたいことを聞きやすくする」ためです。

直接聞くのがためらわれる内容でも、リラックスした空気の中、雑談として聞くと、本音が出てくることがあるからです。

例えば、候補者が、「社内の異動回数が多い方だった場合」で考えてみましょう。

たまたまジョブローテーションが多く重なったのか、業務上何らかの理由があったのか、人間関係を築く上で問題があったのかなど、企業側はその背景が気になります。

そんなときには、面接官が「私も前職では社内異動が多くて、大変だったんですよ」などと自己開示しながら雑談ベースで聞いていくこともあるでしょう。

共感や安心感のある雰囲気が作られ、本当の事情が引き出されるからです。

候補者視点では、自然体で話しながらも、企業に対して失礼がないように気を配ることは欠かせません。

不満や不安などネガティブなことを話しすぎないよう、企業がどんな意図で雑談をしているのか理解しておくことが大切です。

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企業が面接中の雑談でチェックしていること

面接に雑談を交える大きな目的は、場を和ませ聞きたいことを聞きやすくすることだと紹介しましたが、中には雑談を通して応募者の人柄や能力などを見ているケースもあります

では、企業は雑談を通して、候補者のどんな点を見ようとしているのでしょう。

チェックしている点には、

・臨機応変に対応できる能力の有無
・コミュニケーション能力の高さ
・雑談に交えて自分の伝えたいことを伝える力がどのくらいあるか
・日頃の話し方や考え、人柄といった普段の“人となり”

などがあります。

面接では、対策を完璧にして臨みたいという候補者も多いでしょう。

ただ、企業としては準備された“模範解答”以外の受け答えで、いかに柔軟にコミュニケーションがとれるかも見ておきたいものです。

普段の仕事では、準備が整っていない状況でいかに臨機応変に対応できるかが試されるシーンも多くあるからです。

また、営業職採用などでは、雑談の中にもPRしたい内容を盛り込むスキルを見られることもあります

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面接で雑談を交えて聞かれやすい質問例と意図

雑談では具体的にどのような会話、質問が出てくるのでしょう。

雑談を通じて何を知ろうとしているのか、例文とともに企業側の意図も見ていきましょう。

例① 趣味
●面接官による雑談
「実は最近、趣味を作りたいなと思っているですが、〇〇さんは、休日は何をして過ごしていますか?オススメの、休日の過ごし方があれば教えて欲しいです。」

●企業の意図と回答する時のポイント
アイスブレイクでよく出てくるのが趣味に関する話です。

普段やっていることを自然体で話せれば問題ありませんが、長々と詳細まで盛り込まず、端的に伝えましょう。

本筋ではないテーマですので、一方的に話して多くの時間を取ってしまわないよう、あくまでもアイスブレイクの一環だと認識しておきましょう。
例② ストレス解消法
●面接官による雑談
「いや〜、仕事をしているとストレスがたまることもありますよね。私はキックボクシングで発散してるんですが、〇〇さんはどうやって発散していますか?他にも何かいい方法があれば知りたくて…」

●企業の意図と回答する時のポイント
普段のストレス解消法やリラックス方法を聞くことで、ストレス耐性や対処法を持っているかを確認したい意図があります。

「一晩寝れば忘れます!」などでもOK。自分なりの方法を伝えましょう。

ストレスをため込みやすいタイプだと認識していても、それを正直に伝える必要はありません。

また、前職(現職)の不満に結びつけるような発言も、ネガティブな印象を与えてしまいます。
例③ 志望度
●面接官による雑談
「今はこの会社に入ったことに満足してるんですが、実は私は、新卒で今の会社に入ったときの志望度が低くて…たしか第3〜第4希望くらいだったんですよね。ぶっちゃけ、〇〇さんは、うちは第何希望なんですか?」

●企業の意図と回答する時のポイント
自社のことをどう思っているのか、を知りたい質問です。

第一志望であればその思いを正直に伝えるといいですし、まだ検討中なのであれば、順位を無理に伝える必要はありません。

「検討段階なので、まだ順番は決まっていません。〇〇の部分では、御社にはとても魅力を感じています」などと話せるといいでしょう。
例④ 併願状況
●面接官による雑談
「そういえば、うちを受けている人は他にも△△社を併願している人も多いんですよ。実は私も新卒の時に併願していました。〇〇さんは受けていないんですか?」

●企業の意図と回答する時のポイント
併願状況から、志望度を知ろうとする質問です。

転職状況を精緻に報告する必要はないので、「応募を検討しましたが〇〇の理由で受けませんでした」「現在選考中です」と状況を簡単に伝えられればいいでしょう。

もし、競合企業に応募して選考を落ちている場合は評価を下げる可能性があるので、その点もあえて伝える必要はありません。

逆質問として「御社と△△社を併願している方は、どのような理由で御社に決めているのでしょうか」と応募企業の魅力点などを聞いてみるのもいいかもしれません。
例⑤ 社会事象
●面接官による雑談
「そういえば、最近ニュースで△△が話題になっていますよね。〇〇さんはどう思います?」

●企業の意図と回答する時のポイント
情報感度を確認する意図がありますが、持論を具体的に展開するよりも、まずはニュースなどへの一般的な理解や見解を述べて対話を進めるほうがよいかもしれません。

面接担当者や企業側の見解が分からない中、特に賛否両論あるテーマの場合は一方的に語りすぎるのは、リスクになりうるからです。

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面接中の雑談で好印象を残すためのポイント

ここまで具体例を見てきましたが、改めて、雑談で好印象を残すためのポイントを整理していきましょう。

大前提として大事なのは、「面接中であることを忘れない」ことです。

雑談に入ったからといって、それまでの面接での口調や態度を崩してカュアルになったり、気を許してネガティブな発言を増やしたりすると、「状況によって振る舞いが変わりすぎでは?」「ここまでの話を信頼していいのだろうか」と面接官に不安を抱かせてしまいます。

面接の最後まで、変わらずに誠実に対応しましょう。

そして、「自分の趣味の話や持論を強調しすぎない」ことも大切です。

雑談であったとしても、自分の趣味やこだわり、持論を一方的に長々と話すと、「仕事においても相手の状況を見ずに一方的に会話を進めるのでは」と懸念を持たれる可能性があります。

雑談まで対策や準備を進めるのは難しく、その場での柔軟な対応が必要になります。

雑談は面接での緊張がゆるみ、自分の良さを出せる機会でもあります。

取り繕うことなく、自然体で振舞えるといいのではないでしょうか。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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