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第二新卒で経験が浅い職務経歴書を改善【職歴書添削】

オフィスでパソコンを使う会社員

社会人経験が浅いため、職務経歴書でアピールできるポイントが少ない、と悩むKさん。

組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが、全6項目の評価ポイントに沿って、職務経歴書を評価・講評し、改善まで導きます。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

【改善前】経験が浅いため、職歴書にアピールできることが少ない (添削希望者:Kさん)

<Kさんの職務経歴書についての悩み>

「経験が浅いため誇れる実績がない」

  • 目標達成率が高くないので、できれば実績として記載したくない
  • 成績に結びついていないが頑張っている新人として敢闘賞を受賞したが、目標未達を強調しそうで書けない
  • 目標達成率を入れない場合には、実績としてアピールするような内容がほとんどない

<Kさんのこれまでのキャリア>

「行動量は多いが、それがまだ実績までは結びついていない」

  • 1社目(新卒):人材サービス会社でキャリアアドバイザーとして勤務(1年半)

【転職意向】
仕事は面白く、やりがいを感じているものの、現職では取り扱い求人数が少なく、どの人にも似たような求人ばかりを紹介することになっているのが気がかり。より豊富な種類の求人を取り扱っている同業他社に、第二新卒枠で転職したい。

<添削前:Kさんが作成した職務経歴書>

(参考資料)添削前職務経歴書

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【評価&講評】自分なりの指標やこだわりが見えず、言われたことをこなすだけの人物に見えてしまう

<アドバイザーからの全体講評>

基本的な項目は見やすく記載してあり、A4サイズ1枚で簡潔にまとまっています。ただし、具体的な情報やエピソードが乏しいため、しっかりと自分のキャリアを棚卸しせずに書いた職務経歴書のように見えてしまっているのが少し残念ですね。

業務内容や実績が乏しいということは、「振り返りが薄い」「自分なりの指標やこだわりがない」という風に捉えられてしまいます。このままでは、企業から「真面目に仕事に取り組んでくれそうだが、言われたことをとにかく頑張るだけの人」と誤解されかねません。

経験年数が少ない場合にも、業務を分解していけばアピールできることはたくさんあるはずです。年間売上などでアピールできないと思う場合には、月間のKPI指標、日次や週次の行動量など細分化して考えていくと良いですよ。

<評価基準と結果>

No チェック項目 ポイント 評価
基本的なビジネススキルを確認
1 基本項目 必要な項目が記載されているか。 ○~△
2 フォーマット 見やすい体裁になっているか。誤字脱字はないか
自社とのマッチ度・定着性を確認
3 業務内容・実績・経験スキル・自己PR・資格・性格 具体的な情報が、記載されているか。情報に信憑性や比較性があるか。
4 第三者に伝わるように端的にまとめられているか。
+αの評価
5 一貫性・テーマ性 職務経歴書を読んだだけで、「この人はこういう仕事をする人だな」といった仕事のスタイルや価値観が伝わるか。
6 読み手への配慮 企業が知りたいことを先回りして記載しているか。
例:その企業向けの志望動機、貢献できること、懸念されるであろう点の払拭など。

基本項目とフォーマットについての評価

基本的なビジネススキルを確認する項目(No1、No2)に関しては、ほとんどモレなく、整理されたフォーマットで記載されています。経験社数が1社で社歴が浅い場合にも、冒頭に職務要約を入れるようにすると、より良いでしょう。

業務内容・実績・経験スキル・自己PR・資格・性格などについての評価

企業が、自社とのマッチ度・定着性を確認するために確認している項目(No3、No4)に関しては、具体的な情報を盛り込みましょう。

キャリアアドバイザーの場合には、対応している顧客について年齢層や年収、職種、月の平均面談数などを盛り込むと、企業側もイメージがつかみやすくなります。企業向けの営業もしているのであればその旨も記載しましょう。

実績は、月の支援者数、売上、目標達成率、社内での成績順位、表彰経験とその理由を記載するのが理想です。めぼしい実績がない場合は、顧客満足度や面談からの決定率とその理由(相違工夫)や、社内での行動指標に対する達成率など、自分なりに努力しているポイントを記載しましょう。

一貫性・テーマ性、読み手への配慮についての評価

+αの評価項目関する、一貫性・テーマ性(No5)については、自己PRで「地道な努力をコツコツできる私」を訴求するのであれば、業務内容に行動指標をしっかりクリアしていることを伝えてみても良いのではないかと思います。

例えば、「求職者との月間面談数:○ヵ月連続で目標達成」など、コツコツと努力を続けている様子がイメージできるような情報を加えると、自己PRの内容により説得力が出ると思います。

読み手への配慮(No.6)については、1年半で転職をすることに対して、転職理由・志望動機を記載することでケアしておくと安心です。第二新卒採用という考え方も浸透しているので、気にする企業は減ってきてはいますが、短期間での転職を希望する背景がネガティブな理由ではなく、ポジティブな意欲によるものであることを伝えておいて損はないでしょう。

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【改善後】アドバイスをもとに作り直した職務経歴書

(参考資料)改善後職務経歴書
(参考資料)改善後職務経歴書

改善コメント付きの職務経歴書をダウンロードする改善コメント付きの職務経歴書をダウンロードする

<改善ポイント>

経験が浅い場合、めぼしい実績がないということは珍しくありません。多くの企業側はそのことを理解していますので、全く実績を書かずに済ませるよりは、行動指標や仕事における創意工夫とともにある程度正直に記載してしまった方が良いでしょう。

その際には、仕事において自分なりに創意工夫したエピソードをSTARフレーム(Situation:どのような状況で / Task:どのような課題があり / Action:どのような行動をして / Result:どのような成果が出たのか)で整理して書くと、第三者にも具体的かつ端的に伝えることができます。

Kさんの場合は、目標未達成であることを気にしすぎて実績が薄くなっていましたが、成績に結びついていないが頑張っている新人として受賞した敢闘賞なども含めて、コツコツと行動を積み重ねた結果に自信を持って記載すると良いでしょう。

(まとめ)経験が浅い場合の職歴書での実績の書き方ポイント

  • めぼしい成果がない場合にも、全く実績を書かずに済ませることは避ける
  • 「実績・創意工夫」という項目を立てて、行動指標や自分なりの努力を記載する
  • 年間成績だけではなく、月間KPIや日時ベースの行動量など細分化してアピールポイントを探す
記事作成日:2023年7月24日 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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