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【調理師が静岡でのUターン転職を実現】経験を活かせる香料メーカー製造職へのキャリアチェンジに成功

30代でキャリアチェンジを目指す人は少なくない。その理由はさまざまだが、今までのキャリアをリセットすることになるためどうしても難易度は高くなる。今回ご紹介するAさんの事例は、それに「地方へのUターン」という条件が加わった。難しいと思われるマッチングを、株式会社アルバイトタイムスの三上準一郎氏、匂坂晴子氏はどのように実現したのか。GOOD AGENT AWARD 2022部門賞を受賞したマッチング事例を紹介する。

調理師の世界しか知らない求職者に、新たな可能性を提供

Aさんは調理師学校を卒業後、全国展開しているホテルチェーンに新卒入社。以来10年超、ホテルの厨房でキャリアを積んできたベテラン調理師だ。全国転勤もあり、その土地土地で趣向を凝らしたメニューを考案しながら、現場を取りまとめてきた。

そんなAさんが転職を決意したのは、コロナ禍の2021年。当時は関西エリアで働いていたが、子どもが小学校に進学するタイミングで、妻の実家のある静岡県東部にUターン転職したいと考えていた。

「勤務先の仕事は激務で、朝5時から夜23時までの勤務はザラという労働環境。土日は当然出勤で、家事や育児は奥様に任せきり。奥様の負担を減らすために、Uターン転職を決意されたそうです。ただ、現在の年収は、1つのホテルに十余年勤めていたからこそもらえている額であり、県内の飲食サービス業に転職すれば確実に年収は大幅に下がります。そのためご本人も、どうせ下がるのであれば、腰を据えて働けそうな将来性ある業界・企業にキャリアチェンジしたいとの思いを持っていました」(求職者担当・三上氏)

三上準一郎氏

とはいえAさんは調理の世界しか知らない。飲食サービス以外にどんな職種があるのかピンと来ず、当然ながらやってみたいと思える仕事もなかったという。

「まずはこちらから積極的に情報提供を行い、視野を広げていただく必要があると思いました。AさんはUターン転職を最優先に考えていたため、一時は肉体労働でもいいから早く仕事を決めたいと考えておられましたが、将来にわたって安定した収入が得られるのか、やりがいを持って働き続けられるのかと問いかけつつ、さまざまな可能性を提示し、Aさんの意思を確認していきました」(三上氏)

その中で三上氏は、改めてAさんのこれまでの経歴にじっくり向き合った。離職率が高いとされる調理師の世界で、朝早くから夜遅くまでタフな環境で10年以上も働き続けてきたこと。転勤するたびに、その土地の食材を活かしたメニューを開発し、お客様が飽きないように趣向を凝らして提供してきたこと。コロナ禍で客足が止まったときも、「今できることをやろう」と周囲に呼びかけ、隅々まで掃除を行ったり、旅行に出られないお客様のためにさまざまな地方の郷土料理を提供したりと努力と工夫を怠らなかったこと…。

「改めて、素晴らしい経験をお持ちの方だと思いました。そしてAさんは、何より明るくて素直な性格。今ある求人案件に無理に当てはめるのではなく、彼が活きる場所を探し、ご本人にも納得のうえイキイキ働いてもらいたいと考えました」(三上氏)

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面接でのやり取りから、企業が本当に求めている人材要件をつかむ

一方、企業担当の匂坂氏は、香料メーカー大手B社の採用課題に直面していた。
B社の本社は首都圏にあるが、食品用香料の製造工場は静岡県東部の外れにある。ターゲットは主に「地元の経験者」だが、そもそも人口が少ないうえに仕事の難易度も高く、採用は難航していた。

「食品香料の製造はBtoB事業。クライアントがイメージする香りを製造するには、ミリ単位の調合が必要であり、オートメーション化が難しいのが特徴です。香りの製造は非常に繊細で、指示書通りの工程を経ても、気温などわずかな条件の差で粉はダマになり、液体だと沈殿してしまう。安全基準も高く、香料の知識を深めてから製造に携わる必要もあります。したがって当初は、食品の製造経験者を採用条件に挙げていましたが、ほとんど応募が集まらなかったため、未経験者にもすそ野を広げることをご決断いただきました」(匂坂氏)

匂坂氏はただちに社内で情報共有を行い、B社の希望に合致しそうな求職者を複数名紹介したが、次々と不採用になってしまった。社風と合わない、など理由はさまざまであったが、具体的にどこがミスマッチなのか分からず思い悩むことになる。
このまま推薦を続けても求職者の数が尽きるだけ…と焦りを感じた匂坂氏は、「面接に同席させてほしい」とB社に依頼。一次面接だけなら…となんとか許可を得ることに成功した。そして、いくつかの面接に立ち会った結果、「面接でのやりとりを通して、B社が求める人物像が徐々に見えてきた」という。

「食品香料は、製造工程の少しの変化で出来上がりが大きく変化してしまう極めて繊細なもの。急なトラブルや仕様の変更など、突発的な対応が多いのも特徴。したがって、スタッフ個々のモチベーションはもちろん、製造現場での連携が非常に重要であり、面接を通じて正しく意図を伝える力や、正しく傾聴する力など、高いコミュニケーション力を重視していることがわかりました」(匂坂氏)

匂坂晴子氏

このような素養を持ち合わせている人であれば、B社の希望に近づけるのではないか…そんな思いで匂坂氏は社内で情報共有。それを受けた三上氏は、「B社にはAさんが合っているのではないか」と思い至った。

「実は以前、別の香料メーカーの採用のお手伝いをしたことがあり、香料製造の繊細さに触れていました。そして、香料を作るときの設計書を『レシピ』と呼んでいたことを思い出したのです。調理の現場でさまざまなスタッフと連携を取り、さまざまな食材を扱い新しいレシピ開発に取り組んできたAさんであれば、大いに可能性があると感じました」(三上氏)

B社は大手企業であり、キャリアアップの支援など人事制度も充実しており福利厚生も手厚い。安定した会社で腰を据えて働きたいというAさんの志向にもマッチしていた。

三上氏は、B社の業務内容について丁寧に説明。異分野ではあるが、B社が扱う「食品香料の原材料」は、Aさんが扱ってきた「食品素材」と同じであり、B社が扱う「製品」は「料理」、「日々変わる製造品目」は「仕入れ状況に応じたメニュー変更」に置き換えて考えることができる…と説明しながら「B社であればこれまでの経験が活かせる可能性が高い」と伝えたところ、Aさんも理解を示してくれた。難点は、Uターン先から工場まで車で1時間以上かかることだったが、Aさんは「それでもチャレンジしてみたい」と応募を決意したという。

一次面接には、三上氏、匂坂氏も同席。Aさんは初め緊張した面持ちだったが、面接が進むにつれて皆がどんどんAさんの話に引き込まれていったという。

「過酷な労働環境ながら、常にやりがいを持って業務に取り組み、コロナ禍の厳しい時も前を向いて工夫・改善を進めた経験をAさんが語るごとに、先方が前のめりになっていくのがわかりました。現場のシェフや調理師、アルバイトスタッフなどいろいろな立場の人とコミュニケーションを取り、協力し合いながら業務に取り組んできたことも伝わり、面接後半には『これはいいマッチングになるのではないか』と思いました」(三上氏)

「Aさんは業務未経験ではあるものの、調理の仕事を通じて食品香料には触れていましたし、人柄も実直でコミュニケーション力もあり、スキルマッチもしていると感じました。B社の製造現場は派遣スタッフも多いのですが、アルバイトを束ねた経験を持つAさんであれば問題なくコミュニケーションが取れるだろうとの評価もいただきました」(匂坂氏)

その後の選考は、とんとん拍子。関西からその都度静岡まで来てもらう大変さはあったものの、相互の理解が進み、スムーズに内定につながったという。

「Aさんは決して口がうまいタイプではありませんが、経験に裏付けされたエピソードは熱量を持って伝わるものです。選考過程では、Aさんから何度も電話をもらい、いろいろな相談を受けましたが、とにかく飾らず、取り繕わず、自身の経験をありのまま素直に話せば必ず魅力は伝わると励まし続けました。結果的に、それが功を奏したのだと思っています」(三上氏)

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情報提供を徹底することで求職者の視野を広げ、選択肢を増やす

AさんがB社に入社して半年余り。早くも戦力として活躍しているという。
これまで現場からは、製造業の経験者を求める声が多かったそうだが、Aさんの謙虚かつ積極的な姿勢が既存社員に刺激を与えており、工場内に活気をもたらす副次的効果も現れているという。派遣スタッフにもすぐに溶け込み、今では「派遣スタッフのリーダー」格として現場を束ねている。

「Aさんの成功事例をきっかけに、未経験者にも広くリーチするようになり、採用における選択の幅が広がりました」(匂坂氏)

そして、規則正しい勤務体系、完全土日休みの中、Aさんのプライベートも充実しているという。
「Aさんにとっては、人生初の土日祝休み。何より子どもたちがとても嬉しそうにしている姿を見て、『これまで自分一人が頑張ってきたわけではなく、子どもたちも父親がいない時間を耐えてくれていたんだな』と感じたそうです。家族と過ごす時間の中でこれまで気づかなかった子どもの成長や小さな変化にも目が届くようになり、改めて父親の自覚が芽生えたとのこと。キャリアチェンジのサポートができて本当によかった…と喜びを感じました」(三上氏)

三上氏、匂坂氏が担当する静岡エリアは、UIターン希望のビジネスパーソンも数多く相談に訪れる。ただ、都心に比べるとどうしても求人のバリエーションは少なく、求職者の希望に合わせているだけでは求人をご紹介できないケースもある。そのため、三上氏が徹底しているのは情報提供だ。

「さまざまな業界・仕事の情報を提供することで求職者の方の視野を広げ、将来の可能性を広げることに注力しています。求職者本人の知識の中だけで『この仕事がいい』『この条件でないとダメだ』と思い込んでいるケースは少なくありません。ご本人が知らない情報を提供すれば、それだけキャリアの選択肢も広がります。そのためにも、常日頃からアンテナを張り、情報のインプットを徹底しています」(三上氏)

そして企業に向き合う匂坂氏は、企業から情報を徹底的に引き出すことに注力している。
「例えば、未経験OKと言っても、決して誰でもいいわけではありません。どんな素養が必要なのか、どんな活躍を求めているのか、一つひとつじっくりと聞き出します。そして、わからないことにぶつかったら、知った気にはならずに求職者の視点で質問を繰り返し、理解を深めるようにしています。場合によっては、今回のように面接に同席し、そのやりとりの中から隠れたニーズを探ることも。この姿勢が、企業そして求職者の方々からの信頼につながると信じ、努力を続けています」(匂坂氏)

転職者・企業へのメッセージ

【転職者の方へ】
業種や職種を問わず転職を希望される方から転職理由をお聞きするとどんな方でも大半が「こんなはずじゃなかった」という理由です。そのため、私の転職サポートでは内定がゴールではなく、入社後のご活躍にあると考えています。転職前にできる限り多くのケースを一緒に考えさせていただき、理想の転職を実現するためのお手伝いを心掛けております。(三上氏)

【企業様へ】
求職者と企業の仲介として「この転職(入社)により双方の課題が解決される」がポリシーです。企業での活躍が、求職者ご本人のやりがいとなり、また、企業の事業に長く貢献していくということが大切です。そのためには対等な選考、対等な採用であることが重要であり、あらゆる交渉ごとも含めて、そこに当社の転職サポートの価値がある点と考えています。(匂坂氏)

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「GOOD AGENT AWARD 2022」イベント開催レポート


三上準一郎氏
株式会社アルバイトタイムス
HRC事業本部 人材紹介部 静岡営業課課長。人材ビジネス経験19年目。延べ2000人以上の求職者からの相談と、750社以上の採用に携わっている。得意領域は自動車関連、工作機械、電機・電子メーカー、R&D、開発、メーカー事務系職種、製造・生産技術、QA、工場管理職等。

匂坂晴子氏
株式会社アルバイトタイムス
HRC事業本部 人材紹介部 静岡営業課。1997年アルバイトタイムス入社。生活情報誌のコールセンターを経て、事業撤退に伴い発行元へ転籍。媒体編集及び広告プランナーとして11年従事し、2014年アルバイトタイムスへ再入社。求人広告営業を経て、人材紹介へ。2018年4月、国家資格キャリアコンサルタントを取得し、現在は主に静岡県中部エリア全域の企業を担当。プライベートでは一児の母であり、子育てをしながらコンサルタント業務に従事している。

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