オンライン面接(Web面接)の逆質問例文集
今や転職活動での面接はオンライン(Web面接)が主流になっています。
オンライン面接だからこそ質問しておいた方がよいことや、事前に質問内容を準備しておくためのポイント等、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏にお答えいただきました。
オンライン面接だからこそ質問した方がよいこと
応募企業のオフィスで行われる対面面接では、面接に行くことで通勤経路やオフィスの立地を体感し、オフィス内の環境やデザイン、社員たちが働く雰囲気から社風を感じ取ることも可能です。会議室に社訓が掲示されているような場合は、経営者の考え方への理解にもつながることでしょう。
一方、オンライン面接は、画面上だけでのやりとりである上に、面接時間になったらオン、終わったら即座にオフが一般的です。対面面接のように前後の時間に雑談を交わす余白もなく、対面面接に比べて得られる情報に限りがあり、転職後のミスマッチを起こしてしまう可能性があります。
そこで、社風や働き方といった認識齟齬が起こりやすい内容については意識的に質問しておくことをおすすめします。また、オンライン面接のみで入社してそのままリモートワークというケースも見られるため、入社後のフォロー体制についても聞いておくとよいでしょう。
オンライン面接の逆質問例文集
働き方に関する質問例
解説
子育て世代の働き方に関する質問例です。子育て支援制度があっても活用されていないケースはあります。子育て中でもしっかりと働きたいという意欲をアピールしつつ、社員の事例を聞くことがポイントです。
出社率に関する質問例
「現時点で御社はフルリモート体制とのことですが、今後も継続予定でしょうか?」
解説
例えばエンジニア職の場合はフルリモートで働くことは難しくありませんが、企業の状況によっては出社を望まれるケースもあります。フルリモートワーク前提で郊外へ引越しをされた方などは確認をしておきましょう。
マネジメントスタイルに関する質問例
解説
マネジメントスタイルも企業ごとに様々です。上司によっても部下のマネジメント方法は異なるため、一緒に働く上司がどういったスタイルで働いているのか、といった点は確認しておくといいでしょう。
社風に関する質問例
「社内でよく交わされている言葉やキーワードはありますか?」
解説
1つ目は若手が活躍できる社風か知りたい時の質問例です。20代の管理職の割合が多ければ、年齢を問わずチャンスが与えられる職場と考えてもいいでしょう。
2つ目は具体的にどんな社風なのか知りたい時の質問例です。会社(チーム)で多用される言葉は社風(雰囲気)を表します。
例えば、「君ならどうしたいんだ?」なら個人の意思を大事にしている組織で、「とにかく最短距離で仕事をしなさい」なら効率重視、「失敗してもいい」はチャレンジに寛容な社風ともいえるでしょう。
「ていねいな仕事」はミスの少なさを評価する社風で、「まわりを思いやる」では個人よりもチームが評価されるといった社風と考えることもできます。
人材育成制度に関する質問例
解説
企業の研修制度等を利用してキャリアアップしたいと考えている方は、聞き方によってはネガティブな受け身の印象を与えてしまう場合もあります。前向きで能動的な印象を与える聞き方を心がけましょう。
人事評価制度に関する質問例
解説
プロセス、成果、グループへの貢献度など、人事の評価基準は企業の経営方針によって様々です。その企業で評価される人物像をイメージして、自分の方向性と合致するか確認しましょう。
職場の雰囲気に関する質問例
「参考までにオフィスの雰囲気を教えてください」
解説
一人一席与えられているのか、フリーアドレススタイルなのか、ミーティングスペースはどんな雰囲気なのか、ガヤガヤしているのか、シーンとしているのかなど、オフィスの細かいディティールを聞くことで、職場の雰囲気が自分と合うかどうか、よりイメージしやすくなるでしょう。
社内コミュニケーションに関する質問例
解説
リモートワーク下では人との交流が少なくなるため、職場になじむことが難しい場合があります。
企業によっては、入社1ヶ月後の振り返り面談や、人事・上司との3社面談、その他チャットツールをつかった雑談タイムの設定やオンライン定例会、メンターの設置、中途採用者交流会など、業務以外のところで社員同士がコミュニケーションをとりやすくなるような仕組みが用意されていることもあります。
コロナウィルスの感染対策に関する質問例
解説
企業の規模や職種によって感染拡大予防の取り組みは大きく異なっています。
フルリモートで働ける場合は自宅での体制を整えるための支援制度があるかどうか、出社調整の場合は時差通勤なのか出社日調整なのか、自宅に近いサテライトオフィスへの出社なのか、入社後の働き方をイメージしやすくするためにも確認しておくといいでしょう。
面接前に準備すること
- 自分が希望する働き方を整理しておく
- 企業HPや採用動画などを見て情報収集しておく
- 質問内容が多くなる場合は、事前に面接官に質問事項を伝えておく
- 質問内容を手元資料にまとめておく(必要であれば面接時に画面投影しながら話す)など
まずは自分が希望する働き方の整理をして、企業の情報収集も行います。質問は漠然とした聞き方にならないよう十分に精査しましょう。
例えば、他企業や現職と比べた上でどういった点が気になるのか、具体的に背景を交えて質問するのがポイントです。的確な逆質問は積極性や入社への意気込みを感じさせ自己PRにつながります。そういったことも意識して質問を準備するといいでしょう。
まとめ
オンライン面接では得られる情報に限りがあるため、対面面接よりも質問内容の整理といった事前準備がより重要になります。転職後のミスマッチを防ぐためには、働き方や社風といった定性的な内容や入社後のフォロー体制についてもしっかりと質問するようにしましょう。
もし会社訪問が可能であれば、配属予定部署の方との面談やオフィス見学など、実際に自分の目で見て検討することをおすすめします。
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