【転職アドバイザーが解説】面接の効果的な練習方法とは?
面接の場では緊張や経験不足から思った通りにいかないことも。事前に面接の練習をして不安要素を取り除いておくと安心ですが、効果的な練習方法はあるのでしょうか。
一人で練習する場合のコツや注意点など、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏にお答えいただきました。
目次
面接練習に入る前に押さえておきたいこと
事前の準備をせずに、ただやみくもに練習をするのはあまりおすすめできません。下記のポイントを押さえた上で、練習を始めましょう。
面接の流れと入室・退室のマナー
対面での面接を受ける方は、基本的なビジネスマナーを押さえておくといいでしょう。面接会場に到着してから面接室を退室するまでの一連の流れとポイントを解説します。
1.面接会場へ到着してから受付まで
早めの行動を心がけ、面接会場には5分前到着を目指します。入館手続きが必要な大きなオフィスビルなどは、受付に到着するまでに時間がかかるので注意しましょう。
会社に入る前には、夏ならジャケットを着用、冬ならコートを脱ぎます。受付では、「面接のために来訪したこと」「自分の名前」「面接担当者」を伝えて取り次いでもらいます。
2.面接室に入室するとき
《面接官がいる場合》
「どうぞ」と声がかかったら、「失礼します」と断りを入れて入室し、ドアは後ろ手で閉めず、ドアの方に向き直って閉めます。着席は面接官に促されてからにしましょう。
《面接官を待つ場合》
案内の方に促された席に座って待ちます。席を指定されなければ、下座である出入り口側に座って待ちましょう。
3.面接中
カバンの置き場所は、書類提出を求められた時にスムーズに対応できるよう、荷物が取り出しやすい足元などに。面接中は姿勢よく座り、背もたれには寄りかからないようにしましょう。練習時に鏡で自分の座り姿勢をチェックしておくといいですね。
4.面接室を退室
面接官に御礼を伝え、受け取った書類は丁寧にしまいます。ドアは静かに閉めて、失礼のないよう心がけましょう。
面接で話す内容と効果的な伝え方
話す内容を事前に整理する
面接では主に、自己紹介、職務経歴、志望動機、転職理由、自己PRについて聞かれます。面接の場では、緊張のあまり思うように話せないこともあるため、それぞれの項目で何を伝えるかあらかじめ整理しておくと安心です。
下記の記事で内容別に伝え方のポイントをまとめているので、こちらも参考にしてみてください。
自分の言葉で伝える
話す内容を整理したら、文章にはまとめずに、伝えたいポイントを頭にとどめておく程度にします。文章を思い出しながら話すよりも、自分の生の言葉で伝える方が好印象だからです。
面接で話すことに慣れていない方や不安な方は、自分の言葉で話せるようになるまで、声に出して練習をしましょう。
面接での話し方・振る舞い方
相手が聞き取りやすいように話す
相手に伝わることを意識して、ハキハキと大きな声で、自信を持って話しましょう。声が小さい、緊張すると早口になるなど、話し方のクセは自分ではなかなか気づかないもの。
録音して聞いてみたり、第三者に聞いてもらったりなど、客観的に確認しておくといいですね。
礼儀正しい振る舞いをする
明るく挨拶ができる、身だしなみに気を配っているなど、基本的なことで印象は大きく変わります。相手の目を見て(目を見るのが苦手な方は面接官の鼻や口を見て)話すことも心がけましょう。
一人でできる面接の練習方法
動画を見てイメージをつかむ
下記に、面接時の基本的なマナーや話し方、伝え方などを解説した動画をまとめました。まずはこちらをご覧いただき、面接の一連の流れをイメージとしてつかんでおきましょう。
面接の基本的なマナー
01:01 会社に到着し受付をするとき
02:38 面接室に入室する(面接官がいる場合)
03:36 面接室に入室する(面接官を待つ場合)
04:13 面接
05:05 面接室を退室する
面接時の話し方・伝え方
志望動機の伝え方
転職理由の伝え方
自己PRの伝え方
スマホや鏡を使ってセルフ模擬面接
可能であれば、スマホで全身と表情が写るように撮影しながら、セルフ模擬面接をしてみましょう。全身が難しければ上半身だけでもOKです。
入室から質問の受け答え、退室までの一連の流れを撮影して、後から動画をチェックします。動画が難しければ音声録音や鏡を使った練習でも構いません。
面接練習するときのチェックポイントは?練習はどれくらいすべき?
立居振る舞いや姿勢・表情・目線の印象はどうか、話すスピードや間合いは適切か、滑舌や声量など聞き取りやすさはどうか、適切な回答ができているかなどをチェックします。
その他、気に触る口癖はないか、無意識の表情が不機嫌そうにみえないか、目線に落ち着きがあるか、姿勢は悪くないか、佇まいの印象が悪くないかなど、自分自身を客観的に見つめ、改善点をみつけていきましょう。
また、面接練習において「これくらいすべき」という目安はありません。自信を持って面接に臨めるようになるまで、繰り返し練習しておくといいでしょう。
どんな質問で練習すればいいの?面接で想定される質問とは
下記の記事に面接で想定される質問をまとめているので、こちらも参考にしてください。ただし、面接は一問一答式ではありません。1つ1つの質問に対して、「なぜ」を繰り返して練習するといいでしょう。
面接練習での注意点
話す内容は丸暗記しない
きちんとまとめられた内容だったとしても、一字一句を丸暗記した話し方では、面接官には単に暗唱している印象を与えてしまいます。
熱意や誠意が伝わりにくいだけでなく、会話の流れで質問が派生した時に自然な受け答えになりにくく、コミュニケーション能力に疑問を持たれるリスクもあります。
友人や家族と練習する場合は緊張感を持って臨む
友人や家族など自分のことをよく知っている相手で面接の練習をすると、中途半端な受け答えになってしまうことがあります。本番の面接官は自分の経歴や人柄を知りませんから、その前提を理解してもらい緊張感を持って練習相手になってもらいましょう。
なお、転職エージェント経由で応募する場合は、キャリアアドバイザーに面接の練習相手になってもらうことも可能です。友人や家族を相手にするのとは違い、緊張感を持って本番に近い環境で練習ができます。また、プロの視点からのアドバイスが得られたり、応募先企業にそぐう内容で面接練習を実施してもらえたりするメリットもあります。
ただし、面接練習のみサポートを受けることはできないため、すでに転職エージェントを利用されている場合に限ります。
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オンライン面接を受ける場合
オンライン面接を受ける場合は、音声や画像が出ない、面接途中で画像や音声が途切れる、うまくつながらないなど、面接当日のトラブルは避けたいものです。前もって、インターネットの接続環境の確認、面接で使うツール(アプリケーション)の動作確認など、実際の機器をつかって練習しておきましょう。
また、カメラの角度によっては相手を見下しているように見えることがあります。背景や光の加減も合わせて、画面に映る自分の印象が悪くならないよう、事前に確認しておきましょう。
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