4月は転職に向いている時期? 4月から転職活動するメリットとは
多くの企業で人事異動や組織変更が行われる4月。では、4月は転職活動を開始するのに適している時期なのでしょうか。
4月の企業の採用活動や転職活動者の傾向、4月に転職活動をするときのメリットなどを、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏に聞きました。
年間の転職動向
転職活動の成功を左右する要因のひとつに、「企業の採用活動」と「求職者の動向」があります。企業が採用活動を活発化している時期の方が求人は多く、転職活動のライバルでもある他の求職者が少ない方が選考の通過率は上がるからです。
企業の年間の採用活動は、「4月から採用計画に基づき採用活動を始め、上半期の採用結果によって10月以降の下期の採用活動を見直す」という流れが一般的。
4月や10月の期初入社に向けて、1~3月や7~9月に採用活動を強化する企業も多くなります。なお、新卒と中途の採用を同じ担当者が行っている企業では、4~5月は新卒採用の説明会などと重なる時期のため、中途採用を控えるケースもあります。
一方で、求職者は「ボーナスをもらってから辞めたい」「転勤を命じられた」「査定が低かった」「期末でプロジェクトが終わるから」などの理由から、7~8月や1~2月のボーナス支給後や、人事異動や査定が行われる期末期初などに転職活動が盛んになる傾向があります。また、年末年始や夏休みなど、長期休暇中に自身のキャリアを見直して転職を考える人も多いようです。
4月に転職活動をするメリットは?
4月に転職活動を始めるメリットをご紹介します。
企業側の事情
新卒採用の説明会と重なる時期になるため、企業にもよりますが、中途採用が活発に行われる時期とは言えません。ただし、4月は組織変更や人事異動に伴う退職者が発生し欠員募集を行ったり、新体制になり想定外の人材ニーズが発生したりする時期でもあります。
そのため、4月に転職活動を始める場合は、求人をこまめにチェックし、チャンスを逃さないようにしましょう。
求職者の動き
人事異動に伴い転職活動を検討する人が現れるのが4月の特徴ですが、全体的にはボーナス支給後の1~2月や7~8月に求職者が増加する傾向があるため、4月から転職活動を開始した場合、ライバルは比較的少ないでしょう。
4月の転職活動のポイント
4月の終盤にはゴールデンウィークがあります。4月後半から転職活動をスタートした場合、1週間~10日程度選考が止まってしまう可能性があります。早期の転職を希望しているのであれば、早めに転職活動を始めるようにしましょう。また、4月中に面接まで進めておけば、ゴールデンウィークを転職活動の中間振り返りや見直し期間として有効活用できるでしょう。
転職を始めてから内定を得るまでに、2カ月程度かかるのが一般的です。会社に在籍しながら4月から転職活動を始める場合は、6月頃が退職交渉のタイミングにあたります。もしボーナスを受け取ってから退職したいのであれば、ボーナスの支給時期を考慮した進め方を考えましょう。
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