転職の書類選考通過後、面接前に準備しておきたいこと【チェックリスト付き】

書類選考を通過したら、面接までにどのような準備をしておけば良いのでしょうか。
面接対策ですべきことや気になる疑問について、組織人事コンサルタントの粟野友樹氏がお答えします。
書類選考通過後、面接前に準備しておきたいこと
書類選考を通過したら、面接に向けて過度な緊張や不安を抱くことがないよう、事前準備が大切です。
まず、書類選考通過のメールに返信し、面接の日時を決めましょう。
面接の場所や準備する書類などもメールで確認しておきます。
また、普段はスーツを着ない仕事をしている場合、サイズが合わなくなっている可能性もあるため、事前に服装の確認もしておきましょう。
当日に慌てないように、鞄や靴などの小物も準備をしておくと万全です。
服装や小物だけでなく、面接での受け答えの練習もしておきましょう。
メールの返信と事前質問
選考通過のメールが届いたら、すぐに返信をしましょう。
選考通過メールに面接の日程が記載されている場合は予定を調整し、速やかに面接日時を確定するようにします。
□選考通過メールに返信する □面接で必要なものを確認しておく |
メールはすぐに返信を
書類選考通過のメールの多くは、面接日時の候補や面接会場が記載されています。
「Re:~~~」の形でメールのタイトルを残したまま返信し、宛名と選考のお礼とともに調整可能な日時を伝えます。
返信に時間をかけていると、他の応募者の面接が進んでしまうので、できる限り早く面接日程を調整して選考を進めることが大切です。
○○株式会社 人事部 ○○様 お世話になっております。 書類選考通過のご連絡をいただきました○○です。 面接の機会をいただき、本当にありがとうございます。 ご提示いただいた面接の日時ですが、 ○○月○○日 14:00 でいかがでしょうか。 恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。 それでは、ご連絡お待ちしております。 ============= 氏名 連絡先 ============= |
面接前の確認事項
面接までに確認しておきたいことは以下が挙げられます。
- 面接の日時
- 面接に必要な書類・持ち物
- 面接の形式(オンライン・オフライン)
- 面接会場へのアクセス方法(オンラインの場合は入室用アドレス)
- 面接担当者の氏名・連絡先
応募企業から提示されない場合は、事前に確認しておきましょう。
服装・持ち物などの準備
面接当日までに、服装や持ち物の準備をします。
服のサイズが合わなかったり、鞄や靴が汚れていたりして買い直しをする必要があるかもしれないので、早めに確認しておきましょう。
□当日着ていく服・鞄・靴などを確認しておく □筆記用具とメモ帳、応募書類を用意する □面接会場までの行き方を事前に確認 □オンライン面接の場合の事前準備 |
服装は清潔感が大事!シミ・汚れがないかチェックしよう
服装で大切なのは「清潔感」です。
スーツのしわやシミ・汚れ、明らかなサイズ違いがあると、だらしのない印象を与えてしまいます。
履きつぶした靴や、手持ち部分がボロボロのバッグなど、普段使いこんでいると気づかない小物の汚れにも改めて目を向けてみましょう。
面接前には、着ていく服や小物を鏡で客観的に見て、目立つ汚れがないかを確認すると安心です。
また、過度に華やかなバッグやメイク、ネイル、ピンヒール、強い香水なども避けた方が良いでしょう。
本来アピールすべき話の内容よりも外見が気になり、面接担当者の目を引いてしまう可能性があります。
筆記用具とメモ帳、応募書類を用意
面接で聞いた内容、選考日程を忘れないようメモ帳を持参しておきましょう。
パソコンでメモを取りたい場合は、持ち込んでも問題がないか事前に確認しておくと安心です。
また、応募で使用した職務経歴書などは、事前に確認できるように持参しておきましょう。
面接会場までの行き方を事前に確認
面接会場までのアクセス方法を事前に確認しておきましょう。面接に遅刻は厳禁です。
面接時間に遅れると、「時間にルーズ」「約束を守れない」というネガティブな印象を持たれる可能性がある他に、面接でアピールする時間が減ってしまうというデメリットもあります。
交通機関の時刻表なども確認し、時間に余裕を持って行くようにしましょう。
オンライン面接の場合の事前準備
オンライン面接の場合は、事前に入室用のアドレスを提示されます。
ダウンロードが必要なツールもあるので、事前にアクセスしてみると良いでしょう。
また、オンライン面接のツールだけでなく、面接を受ける場所やネットワーク環境も確認が必要です。
照明が不十分で表情が分からない場合、面接担当者が人物像を掴みにくくなります。
オンライン面接を受ける場所を決めたら、背景や照明などを調整して、万全の状態で面接を受けられるようにしましょう。
企業研究と面接対策
面接で受け答えに困らないように、企業研究と面接対策も行っておきましょう。
「慣れない面接で緊張してうまく話せなかった」と後悔する方も少なくありません。
事前に面接対策を行うことで、思いのほか緊張も和らぐでしょう。
□企業研究を行う □よく聞かれる質問には答えられるようにしておく □話す練習をしておく |
応募企業を調べておこう
企業研究は、志望意欲の高さや理解度をアピールするために重要です。
応募企業をしっかりと調べておくことで、志望動機などの回答の説得力が増すだけでなく、自分に合っているのかどうかを客観的に判断できるようになります。
また、企業研究で生じた疑問点を面接で確認することで、面接の場を有効に活用できるでしょう。
よく聞かれる質問への回答を準備
面接でよく聞かれる質問は、「転職理由」「自己PR」「志望動機」などが挙げられます。
こういった質問にスムーズに答えられるように、事前に準備しておきましょう。
時間に余裕がある場合は、想定質問に答えられるようにしておくと万全です。
なお、面接対策で「問答集」を作って丸暗記しようとする方もいるようですが、想定外の質問への対応が難しくなり、採用担当者と円滑なコミュニケーションがとりづらくなります。
暗記してきた内容を伝えようと必死になり、質問の意図を柔軟に汲み取らずに一方的に話してしまうケースもあるでしょう。
そのため、面接対策ではキーワードやあらすじ、面接で伝えたいテーマを設ける程度にしておきましょう。
話す練習をしておくと本番で緊張しにくい
鏡の前で話したり、スマートフォンで動画を撮影したりすると、自分の話し方のクセやスピード、表情などを客観的に確認できます。
特にオンライン面接は画面を通じて会話をするため、声の大きさやスピード、表情が印象に大きく影響します。
事前に練習することで印象アップを狙えるだけでなく、面接への自信がつくために本番でも緊張しにくくなるでしょう。
面接前の気になる疑問にアドバイザーがお答え
面接の身だしなみやマナーについて基本をおさらいしたところで、ここからは面接対策など、より具体的な疑問にお答えします。
Q. 一次面接の相手は誰ですか?相手に応じた準備方法はありますか?
A. 一次面接で誰が面接担当者になるかは、企業の選考スタイル、職種によって異なります。
一般的には、人事担当者や現場のマネジメントクラスの方が対応することが多いでしょう。
重要なポジションの選考や、小規模な会社の場合、一次面接の段階で社長や役員が出てくることもあります。
なお、一次面接で誰が対応するかは、企業側から事前に教えてくれるケースがほとんどです。面接日程の案内メールで「当日は、**部門の課長が担当します」などと書かれています。
もしわからない場合は、問い合わせて確認しておくと安心です。
「面接に向けて準備をしてまいりますので、当日はどなたに担当いただけるかお伺いしてもよろしいでしょうか」と連絡すれば、失礼はありません。
人事担当者の場合、経歴や転職理由に一貫性があるか、カルチャーフィットに問題はないかといった点をチェックします。現場の社員であれば、職種ごとの専門スキルを見るケースが多くなります。
そのため、人事担当者には仕事へのスタンスや汎用的なポータブルスキルについて、現場の方にはスキルや実績を、より具体的な数値を示して説明できるといいでしょう。
Q. 書類選考がすぐに通りました。面接も受かる可能性が高いということでしょうか?
A. 結果通知のタイミングが合否に直接関係しているかは分かりません。
例えば、書類提出日の当日あるいは翌日など、早いタイミングで合否結果が届く場合があります。
このような場合、募集要件を満たしていないと判断されない限り、「できるだけ直接会って話を伺おう」と企業側が判断し、すぐに結果を通知することがあります。
また、大規模な採用を予定している場合も同様のケースが挙げられます。
その他にも、即戦力となる人材を確保するために即日で結果が来ることもあります。
Q. 面接時に書類通過の理由を聞いても良いですか?
A. 聞いても問題はありません。
ただ、書類選考の合否を判断した方と面接官が異なる場合や、企業側の都合上、お答えできないこともあり、明確な回答が得られないケースもあります。
Q. 履歴書や職務経歴書の持参は不要と言われました。本当にそれでいいのでしょうか?
A. なくても問題はありません。
面接前に書類内容を確認しておきたい場合は、資料を持参しておくと安心です。
Q. 面接日程のメールが来ましたが、場所の明記がなかったため、確認メールを送りました。明日に面接を控えていますが、このまま連絡が来るまで待つべきでしょうか?
A. 面接の案内メールに情報の抜け漏れや不明点がある場合は、前日までに面接先へ確認のメールや電話など連絡を入れましょう。
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