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面接で退職理由(転職理由)を聞かれたときの考え方と回答例文

転職理由を考えているビジネスマンの画像

採用面接でよく聞かれる質問の一つに「退職理由(転職理由)」があります。「正直に話すとマイナス印象を抱かれるのではないか」「伝え方を誤ると不採用になるのではないか」などと不安を感じる方も多いようです。

企業が納得しやすい退職理由(転職理由)の伝え方、よい回答が思いつかない場合の対処法などについて、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏が解説します。

理由別の回答例文も紹介しますので、参考にしてみてください。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

企業が納得する転職・退職理由(転職理由)の伝え方

まず「退職理由」と「転職理由」は異なるものであることを認識しておきましょう。

退職理由とは、退職を決意するきっかけとなったものであり、「現職(前職)では改善できない状況」や「叶わない希望」です。

一方、転職理由とは「転職によって実現したいこと」であり、「新しい環境で成長したい」「スキルアップを目指したい」など、前向きな動機です。

退職理由を聞かれた場合、退職理由に加え、転職理由(転職によって実現したいこと)も併せて伝えることで、前向きな印象を与えられるでしょう。

採用担当者が注目しているのは、応募者が今後のビジョンを描けているかどうかなのです。

退職理由(転職理由)に説得力を持たせるためには、次のポイントを意識してみてください。

事実ベースで伝える

退職理由が「人間関係」「残業の多さ」などネガティブなものである場合、「そのまま話すとマイナス印象を持たれるのでは」と不安に感じることもあるでしょう。

だからといって建て前の理由を創作して話すと、掘り下げた質問をされた場合、言葉に詰まってしまい、本心を語っていないことを見抜かれるかもしれません。

退職理由は「事実」を、具体的なエピソードを交えて伝えましょう。

前職の不平不満だけで終えない

退職理由は事実を伝えるべきですが、前職への不平不満だけで話を終えると、ネガティブな印象を持たれるかもしれません。

不満をきっかけとして今後のキャリアを見つめ直した結果、どのような目標を設定したのか(転職で実現したいこと)まで話を展開するといいでしょう。

ネガティブな理由をポジティブな理由に言い換える

ネガティブな理由は、「○○が嫌だった」「○○に不満を抱いた」という表現ではなく、「これから○○がしたい」「○○を目指したい」といった表現を使うとポジティブな印象を持たれやすくなります。

ポジティブな理由に転換する表現の一例を紹介しますので、参考にしてください。

<言い換え例>
  • 「職場の人間関係が悪い」
  • → 「チームが一体となって目標を追う働き方がしたい」

  • 「上司が高圧的」
  • →「フラットな風土で、自分の意見やアイディアを発信したい」

  • 「給与が低い」
  • → 「自身のスキルや成果が正当に評価される環境で働きたい」

  • 「残業が多い」
  • →「効率的に仕事を進め、ワークライフバランスを整えたい」

  • 「やりがいが感じられない」
  • →「責任ある仕事を担いたい」「貢献を実感したい」

なるべく簡潔に伝える

退職理由は、転職を考えたきっかけに過ぎないため、長々と説明する必要はありません。
退職理由は簡潔に伝え、これからやりたいこと、目指している将来像などを中心に語りましょう。

「転職理由」と「志望動機」に一貫性を持たせる

面接では、その会社への「志望動機」も質問されることが多いでしょう。志望動機で語る内容と転職理由が矛盾しないようにしておくことも大切です。

転職理由で「○○がしたい」「○○を目指したい」と語り、志望動機では「御社でならそれが実現できる」と、一貫したストーリーで語れるように整理しておきましょう。

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【ケース別】退職理由(転職理由)の回答例文

退職理由(転職理由)の伝え方の例文を、理由ごとに紹介します。参考にしてみてください。

人間関係の場合

現職では個人の業績が評価されるため、同僚がライバルであり、ギスギスした雰囲気があります。私としてはチーム力を活かして顧客への提供価値を最大化する働き方がしたいと考え、転職を決意しました。
現職の上司は、逐一報告と相談を求め、細かな指示を出すタイプです。会社全体でそうしたマイクロマネジメントが行われていますが、私としてはスピード感を持って、自身で判断して行動を起こしたいタイプなので、風土が合う企業で働きたいと考えました。
<伝え方のポイント>
人間関係に不満を抱いている場合、特定個人への不満や批判を述べることは避けましょう。
「あなたにも問題があるのではないか」といった疑念を持たれる可能性があります。
組織の方針・風土・一緒に働く人たちの価値観などと「合わない」という方向性で語るといいでしょう。

仕事内容が合わない場合

現職の営業では、特定の商品を売ることを強く求められています。しかし私としては顧客の課題に応じ、最適な商品を選んで提案することで課題解決を支援したいと考え、幅広い商品を扱える企業に転職したいと考えました。
現職では決められたマニュアルに沿って安定運用する役割を担っています。しかし私としては新しいものを生み出して、人に喜ばれる仕事がしたいと考え、転職を決意しました。
<伝え方のポイント>
「扱う商品・サービスが好きになれない、自信を持てない」「仕事がつまらない」「自分に適性がない」といった理由であれば、「自分の強みを活かせる仕事がしたい」「貢献を実感できる仕事がしたい」といった表現で伝えるとポジティブな印象になるでしょう。

給与が低い、残業が多いなどの場合

現職では努力して成果を挙げても、給与額になかなか反映されません。評価制度が整っている企業であれば、高い目標を掲げてモチベーション高く働けると考え、転職を決意しました。
現職では『残業して当たり前』という雰囲気があり、長時間働く社員が評価される風土です。業務効率化の工夫を提案してもなかなか受け入れられません。生産性高く働き、オンオフのメリハリを付けられる職場環境を求め、転職を決意しました。
<伝え方のポイント>
待遇や職場環境への不満を語ると、「愚痴」のような印象を持たれる可能性があります。
労働環境を変えることによって生き生きと働けること、成果を挙げて貢献できることを伝えるといいでしょう。

会社の方向性に不安がある場合

最近はビジネス環境の変化が激しいので、事業変革が必要だと感じていますが、現職の経営陣は保守的な考え方です。私としては新規マーケットの開拓や新サービスの創出などのチャレンジがしたいと考え、転職を決意しました。
○○分野でキャリアを積んでいきたいと考えていますが、現職では将来的に事業撤退の可能性もあると考えています。○○分野で先進的な取り組みができる環境を求め、転職を決意しました。
<伝え方のポイント>
現職(前職)企業に対する批判ばかりにならないよう、注意が必要です。
客観的な視点で、自分の経験が活かせる、自分が描くキャリアが実現できる環境を求めている旨を伝えるといいでしょう。

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企業が退職理由(転職理由)を確認する背景

企業が面接で退職理由(転職理由)を聞く意図・目的を理解しておくと、どのように答えるべきか判断しやすくなるでしょう。

もちろん、企業によって異なりますが、多くの場合、次のような意図を持って質問していると考えられます。

自社に適した人材であり、定着できるか

採用担当者は、「採用ポジションにマッチするか」「入社後、すぐに辞めてしまわず定着してくれるか」というポイントに注目しています。

退職理由(転職理由)を確認することで、「現職(前職)で抱いていた不満を自社でなら解消できるか」「やりたいことを自社で実現できるか」といった判断をしていると考えられます。

仕事の価値観が合っているか

退職理由(転職理由)には、応募者が仕事をする上で大切にしていることが反映される傾向があります。
そうした「仕事への価値観・志向」が、自社の組織風土にマッチしているかどうかを見極めようとしている可能性があります。

待遇や条件が合っているか

待遇や条件面での不満が退職理由(転職理由)である場合、自社の待遇や条件が応募者の期待に応えられるものであるかどうかを確認しています。

面接で退職理由を回答する時の注意点

面接で退職理由を伝える際には、次のポイントに注意しましょう。

複数ある場合、すべて言う必要はない

退職を決めた理由は、一つではないことも多いでしょう。退職理由を伝えるとき、すべての理由を一つひとつ語ると「不満が多い人」という印象を持たれるかもしれません。

退職理由が複数ある場合、「応募企業でも入社後に抱く可能性がある不満」は言わず、「応募企業で不満解消、希望を実現できること」に絞って伝えるといいでしょう。

「改善に向けての行動」を問われることもある

現職(前職)への不満を語ったとき、採用担当者は「では、あなたはその状況を改善するために行動を起こしたのか」と問いかけることもあります。自分なりに改善を図った上で叶わなかったのであれば、そのプロセスも説明できるように準備しておきましょう。

退職理由(転職理由)が思いつかない場合はどうする?

「漠然と辞めたいと思っている」「今後のキャリアプランを描けていない」など、退職理由(転職理由)が明確になっていない場合は、自己分析を行ってみましょう。

これまでの仕事経験を振り返り、次のような体験を洗い出してみましょう。

<言い換え例>
  • 喜びややりがいを感じた場面

  • 無意識のうちに没頭していた場面

  • 自分の強みを発揮できた場面

  • 自身の成長を感じた場面

退職を考えるということは、これらの体験が現職で失われていて、再度得られる環境を求めているともいえるでしょう。

これらの場面を再現することを目標に、退職理由(転職理由)を整理してみてはいかがでしょうか。

関連記事:転職に役立つ自己分析のやり方は?うまくいかない場合の対処法も解説

退職理由(転職理由)で重要な「実現したいこと」がない場合は、適職診断で探してみよう

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適職診断は、22個の簡単な質問に答えるだけで、仕事選びの価値観と隠れた性格がわかります。

特に、仕事選びの価値観においては、「重視する条件」と「最も大切にしていること」を分析。

例えば、「会社があなたの実力を正しく評価してくれることを最も大切にしている」など、具体的な言葉で表現されるので、忘れかけていた志向や希望を思いだすヒントになるかもしれません。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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