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面接で「強み・弱み」の伝え方・ポイント【例文付き】

採用面接を受ける女性

採用面接では、「あなたの強み・弱みは何ですか」と聞かれることがあります。

企業がどのような意図・目的でその質問をするのか、どのように受け答えすればよいのか、自分の強み・弱みをどう見つければよいのかについて、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏が解説します。

回答例文も紹介しますので、参考にしてみてください。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

面接で応募者の「強み・弱み」を質問する理由

採用担当者が面接で強み・弱みを聞くことには、どのような意図や目的があるのでしょうか。
もちろん企業によって異なりますが、多くの場合、次のような意図があると考えられます。

強み・弱みを聞く意図(1)「自社」と「応募者」との「マッチ度」を測るため

企業は、強み・弱みを質問することで、自社との距離を測ろうとしている可能性があります。
つまり、自社が求めている人材像に「どれくらい近いか」、あるいは「ギャップがあるか」を見極めようとしているのです。

「強み」については、「自社の業務で活かせるか」「組織や風土にマッチするか」が注目されるでしょう。
一方、「弱み」については、自社の業務特性や風土とのミスマッチ度合いを確認していると考えられます。

両方の観点から、自社での「活躍」と「定着」の可能性を判断しようとしているでしょう。

強み・弱みを聞く意図(2)応募者の「自己理解」「自己認知」の確認

面接で強み・弱みを聞く意図として、「自己理解・自己認知ができているか」を確認しようとしているケースもあります

自身の「強み」を認識できていれば、仕事でそれを活かしやすいだろうと期待されます。

また、自身の「弱み」を認識できていれば、それをカバーする行動や克服への努力ができる可能性があると捉えられるでしょう。強み・弱みの自己理解が「今後の成長につながるかどうか」に注目しているといえます。

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面接で「強み・弱み」の伝え方のポイントと注意点

面接で強み・弱みを聞かれた場合、どのように答えればよいのか、伝え方のポイントと注意点を紹介します。

抽象的な言葉だけでなく、具体的なエピソードを添える

強みを聞かれた場合、「行動力があります」「コミュニケーションが得意です」といった抽象的な答えだけで終えると、採用担当者は理解できないでしょう。

これまでの仕事経験の中で、どのような場面でその強みが発揮されたのか、強みを活かしてどのような成果を挙げたのか、具体的なエピソードを添えて伝えましょう。成果や実績は、数字を示して伝えると説得力が高まります。

弱みについても、「このような場面でこのような判断や行動をしてしまう」など、具体的なエピソードを添えて伝えると「しっかり客観視できている」と思われるでしょう

強みは「結論→具体例→応募先での活かし方」の流れで伝える

強みを聞かれた場合、まず「私の強みは○○です」「○○を得意としています」といった「結論」を述べた上で、その根拠となる具体的エピソードを伝えます。

さらには、「応募企業で、強みをどのように活かして貢献したいか」まで語れるように準備しておくとよいでしょう。

弱みは「結論→具体例→改善の工夫」の流れで伝える

弱みを聞かれた場合、まず「私の弱みは○○です」「○○を苦手としています」といった「結論」を述べます。その上で、弱みが招いた状況について、具体的エピソードを伝えましょう。

さらに、改善や克服のためにどのような工夫をしているかを語れば、ポジティブな印象を持たれる可能性があります。弱みをそのまま答えると「マイナス評価されるのでは」と不安を抱くかもしれません。

しかし、企業側は応募者の弱みそのものより「改善に取り組む姿勢」を知りたいのです。改善に向けて実践していることを伝えましょう。

強みと職種・企業の求める人物像との接点を意識する

自身の強みを一方的にアピールするのではなく、「応募企業のニーズ」を意識することが大切です。

企業の採用情報・リリース・SNSなどの発信内容を読み込み、「どんな人材を求めているのか」をつかみましょう。

その上で、自身の持つ強みの中から企業ニーズにマッチするものを洗い出し、それを重点的にアピールすれば、プラス評価につながりやすくなるでしょう。

「弱み」は「強み」に変換して伝える

「弱み」は、裏を返せば「強み」とも捉えられることもあります。

例えば「心配性のため、すぐに決断できない」という弱みは、「リスクを考え、慎重に判断する」とも言い換えられるでしょう。

弱みを改善する意識を伝えると同時に、強みとして活かせることを伝える方法もあります。

【伝え方例】
神経質なところがあり、細かなことを確認していて判断が遅れることがあります。
それによってミスを防いだり、根回しをして合意形成をスムーズに行えたりすることもありますが、スピードが重要な局面もありますので、バランスをとるように心がけています。
【弱み → 強みの言い換え例】
  • せっかち → 行動力がある、スピーディに動ける

  • 優柔不断 → 周囲の意見を聞き、配慮できる

  • 細かな計画が苦手 → 柔軟性があり、臨機応変に対応できる

  • マイペース → 周囲に流されず、冷静に判断する

  • 理屈っぽい → 倫理的思考や分析ができる

  • 飽きっぽい → 好奇心旺盛、新たなことにチャレンジする

    嘘や過剰なアピールは逆効果になるため注意

    評価されたいと思うあまり、強みについて事実ではないことを話したり、過剰にアピールしたりすることは避けましょう。具体的なエピソードを聞かれた場合、答えに行き詰まってしまうと、マイナス評価につながる可能性があります。また、過剰なアピールをして評価され、採用に至ったとしても、入社後に期待に応えられず苦労することになるかもしれません。

    弱みについても、「ありません」と答えるのはNGです。弱みがない人はいませんので、「客観的な自己理解ができていない」「自身の弱点を認めない人は、周囲からのアドバイスを素直に受け入れられない」と思われる可能性があります。

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    面接で「強み・弱み」を聞かれたときの回答例文

    面接で強み・弱みを聞かれたときの答え方を、営業職・事務職・販売職を例にとって紹介します。参考にしてみてください。

    営業職の回答例文

    私の強みは、「プレゼンテーション力」です。自社製品の特長を案内するだけでなく、クライアント企業のニーズをつかんだ上で導入事例や活用法をプレゼンすることにより、直近1年間で○件の新規受注を獲得し、売上目標を150%達成しています。御社においても、クライアントごとの課題に沿ったプレゼンの工夫によって信頼を獲得し、シェア拡大に貢献したいと思います。

    弱みは、「理屈っぽくなりがち」なところです。データをもとに課題を指摘し、説得しようとしてしまうことがあります。それで人間関係がぎくしゃくしたことがあったので、相手の感情の動きも意識するように心がけています。

    事務職の回答例文

    私の強みは、仕事の「正確性」です。請求書や発注書などの作成では、1日前倒しで作業を進め、ダブルチェックの時間を確保できるよう、スケジューラーでのタスク管理を徹底しています。ミスを発生させない業務フローの改善・整備を行ってきた経験は、御社でも活かせると考えています。

    弱みは、「融通がきかない」場合もあることです。他のメンバーの書類提出の期限やルールも厳密に管理していたところ、「臨機応変に対応してほしい」という要望を受けたことがありました。以来、組織全体の生産性も意識しながら、柔軟に対応することを心がけています。

    販売職の回答例文

    わかりやすく伝えることを得意としています。これまで家電製品の販売において、機能説明だけではなく、どのようなライフスタイルにマッチするか、生活がどのように変わるかといった情報を提供してきました。御社においても、お客様が使うイメージを描けるように製品の魅力を伝え、売上拡大に貢献したいと思います。

    弱みは、「せっかち」なところです。長時間迷っているお客様に、つい決断を迫るような声がけをしてしまったことがあり、プレッシャーを与えたのではないかと反省しています。お客様の表情を観察しながら、お客様のペースを尊重するよう心がけています。

    面接で回答する「強みと弱み」の見つけ方

    自身の強み・弱みをまだ言語化できていない場合、以下の方法で整理してみましょう。

    キャリアの棚卸しをする

    これまでの経験してきた仕事を、時系列ですべて書き出してみます。

    その中で、「成功体験」「失敗体験」を振り返り、成功・失敗の要因を考えてみましょう。

    成功につながった思考や行動が「強み」、失敗を招いた思考や行動が「弱み」である可能性が高いといえるでしょう。

    他者の言葉を振り返る/他者に聞く

    自分では気付いていない強み・弱みも、他者からは見えていることがあります。

    上司・同僚・取引先の担当者などから褒められたり感謝されたりしたこと、逆に苦言や注意を受けたことを思い出してみると、そこから強み・弱みが見えてくるかもしれません。

    あるいは、周囲の人に「自分の強み(弱み)はどこだと思うか」とストレートに尋ねてみる方法もあります。

    「仕事に活かせる力」の一覧から自分に当てはまるものを考える

    下記に、「仕事に活かせる力」の例を一覧で紹介します。

    この中から自分に当てはまる(強み)・当てはまらない(弱み)キーワードをピックアップしてみましょう。

    <仕事で活かせる力の例>

    【他人に関わる力】
    親しみやすさ/気配り・ホスピタリティ/チャーム(可愛がられる要素)/素直さ/誠実さ/真面目さ/約束を守る/協調性・チームワーク力/指導・育成力/働きかける力(巻き込み力)/わかりやすく伝える力/傾聴力/プレゼンテーション力/理解力/調整・交渉力
    【自分に関わる力】
    決められたことをやり抜く力/忍耐力/継続力/粘り強さ/実行力/活動意欲/集中力/ストレス耐性/主体性(自分で考え行動できる力)/挑戦心・チャレンジ精神/改善・成長意欲/前向き志向/学ぶ姿勢/度胸・本番に強い/感情をコントロールする力/タフさ(精神力)/使命感・責任感/目標指向性・達成意欲/パッション(情熱)/探究心/どんな仕事でも面白みを見つける好奇心/変化対応力・柔軟性
    【課題に対する力】
    論理的思考力/物事の本質を突き止める力/課題発見力/企画力/計画力/想像力/提案力/分析力/広い視点で捉える力/正確性/スピード/PCスキル/文章作成力/計算能力

    自己分析・診断ツールを活用する

    転職サイトなどが提供している自己分析・診断ツールを活用する方法もあります。

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    ※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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