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転職後のミスマッチを防ぐ方法をキャリアアドバイザーが解説

転職後に「成果を上げにくい」「組織に馴染みづらい」と感じるのは、ミスマッチが原因かもしれません。

ここでは、転職支援も行う、組織人事コンサルタントのプロである粟野友樹さんに、転職後に起こりやすいミスマッチの内容と、防ぎ方について解説してもらいます。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

ミスマッチとは

そもそも「ミスマッチ」とは、求職者が求めていることと、企業が求めていることの間にギャップがある状態のことを示します。

転職後に何らかのミスマッチがあると、せっかく入社をしても「成果を上げにくい」「評価されづらい」「組織に馴染みづらい」など、様々な弊害が起きる可能性があります。場合によっては、そのまま働き続けることを困難に感じてしまい、再び転職活動を始めることになりかねません。

そこでまずは、どういった内容に対して転職後のミスマッチが起きやすいのかを確認し、次にそれぞれについての対策を解説していきます。

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転職後に起きやすい6つのミスマッチ

転職後に起きやすいミスマッチには、次の6つがあります。いずれの場合も、ミスマッチが起きると、仕事を進めづらくなり、思ったようなパフォーマンスを発揮できない可能性があります。

1.人間関係のミスマッチ
上司や同僚との間に壁があり、気軽に話せない、孤独を感じる状態。精神的にだけではなく、物理的に孤立しているケースもある。

2.社風とのミスマッチ
トップダウンで物事が決まっていく、個人主義が強い、年功序列、家族主義など、企業が持つ価値観や雰囲気などに対して、合わないと感じる状態。

3.仕事の進め方のミスマッチ
何事にも上司の指示を待たないといけない、協働姿勢がなく蓄積されたノウハウがないなど、自分の得意ではない仕事の進め方をせざるを得ず、ストレスを感じている状態。

4.採用条件によるミスマッチ
年収や手当、残業時間、リモートワークの可否などが、当初想定していた内容と違い、不満を抱いている状態。

5.スキルや仕事内容のミスマッチ
企業の求める水準が高すぎる、または簡単すぎて物足りない。希望していた仕事ではない、または一部業務しか担当できず裁量がない、発展性がないなどにより、充足感を得られない状態。

6.経営理念とのミスマッチ
掲げている理念が、実際の事業や業務にまで紐づいていないなどにより、仕事にコミットできないと感じる状態。

ミスマッチが起きた場合に、特に働きづらく感じるのは、「人間関係」「社風」「仕事の進め方」の3つです。これら3つは密接に関わっていることが多く、個人の受け止め方に違いはあっても、根っことなるものは同じである可能性も高いと言えるでしょう。

例えば、人間関係のミスマッチには、性格が合わずに苦手だと感じるような場合だけではなく、「社風やその人の仕事の進め方が合わずに、嫌だと感じる」ケースもあります。

自分よりも成果を上げていないけれど社内営業が上手なAさんが評価されている環境で、そのことに納得していない場合、「自分よりもAさんに高い評価をしている上司が嫌だ」と感じてしまうこともあるでしょう。

この場合、表面的に感じていることは「上司と合わない」という人間関係のミスマッチですが、根底には社内営業も評価に含まれるような社風とのミスマッチも考えられます。

同様に、「協調性がなく、何でも1人で進めようとする同僚のBさんが苦手だ」と感じる場合、その根底にはBさんの仕事の進め方が合わないという可能性もあるでしょう。

そして、Bさんがそのような仕事の進め方をしている理由は、成果主義を掲げていて個人で仕事をすることを推奨する社風にあるかもしれません。

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転職後のミスマッチを防ぐ方法

ここでは、それぞれのミスマッチを防ぐための方法を紹介します。

前述のとおり、「人間関係」「社風」「仕事の進め方」は関連性が高いため、根本的なミスマッチを防ぐためには、「自分の好きなように仕事は進めたいけれど、社風はあまり重要視しない」「人間関係は大切にしたいけど、社風はこだわらない」といった考え方はせず、なるべく総合的に確認してみると良いでしょう。

内定承諾をする際には、企業の良い面も、悪い面も知った上で決断することが大切です。

人間関係のミスマッチを防ぐには

そもそもの性格や価値観が合わないといった人も中にはいるので、実際には働いてみないとわからないところも大きいのですが、人間関係のミスマッチを防ぐには、複数人の上司や同僚との面談をするのが良いでしょう。どんな人がいるのか、雰囲気を掴むことが大切です。

一方で、入社後に苦手な人ができてしまったとしても、それはある意味自然なことです。「合わない」と感じる理由には、仕事の進め方や考え方も大きく関係しているので、その会社のやり方や考え方を受け入れるなど、入社後の努力によって、不満を解消することができる場合もあります。

社風とのミスマッチを防ぐには

オフィス見学をしたり、企業やそこで働く社員が発信しているSNSなどをチェックしたりして、日常的な部分を確認することが大切です。

実際に知っている人からの紹介を受けて応募するリファラル採用などでは、事前に普段のその人の姿や言動から様子を知ることができるので、ミスマッチは起きにくい傾向にあります。

知人がいない場合には、そこで働く人の口コミを確認したり、転職エージェントに確認したりするのも1つの方法です。

仕事の進め方のミスマッチを防ぐには

仕事の進め方については、配属予定の部署の上司との面談を希望してみることが重要です。

面談では「仕事の中で重視していることは?」「評価されている人のポイント、何が評価されている?」などを聞くと、仕事で求められていることが見えてきやすいでしょう。

採用条件によるミスマッチを防ぐには

内定承諾前に、雇用条件通知書をしっかり確認することが大切です。特に残業時間や、リモートワークの可否などはミスマッチが起こりやすい部分でもあるので、気になる人は条件だけではなく、実際はどうなのかという実態も確認しておくと良いでしょう。

不明点は内定承諾前の面談で確認をし、納得できない部分は交渉をしても大丈夫です。この時に、多少突っ込んだ質問をしたところで、それを理由に内定を取り消すことは許されていません。相手に配慮しながら、気になることは確認してみると良いでしょう。

スキルや仕事内容のミスマッチを防ぐには

等身大の自分の実力を評価してくれる会社を探すことが大切です。そのためには、実績や仕事の成果などを盛りすぎないようにしましょう。

他にも、年収、役職、知名度などの条件を重視しすぎた結果、スキルや仕事内容のミスマッチが起きるというケースもあります。「年収は高いけど、スキルが追いつかない」「知名度のある企業で働けたけれど、仕事が分業化されていて物足りない」といったことが起きないように、条件だけではなく働いた後のことも想像しておくことが必要です。

経営理念とのミスマッチを防ぐには

会社のホームページに書いてあることだけで判断せずに、可能な限り経営層との面談なども希望してみると良いでしょう。

それが難しい場合には、上司や同僚との面談を希望し、経営理念の浸透度を確認するのも1つの手です。経営理念と現場の方針にズレがないか、掲げているビジョンや目標に対して現場が冷めていないか、理念を体現した人が評価・表彰されているかなどを確認すると良いでしょう。

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ミスマッチについて、入社後の考え方

新しい環境に入った当初は、何かしら「合わないな」「やりづらいな」と感じるのは自然なことです。ミスマッチは起きないことが理想ですが、もしも「これってミスマッチかも」と感じるようなことがあったとしても、多少のやりづらさがあるのは当然だと捉えることも大切です。

ミスマッチを感じて働きづらく感じるのは、転職直後の一時期だけというケースも多いものです。
転職してすぐに合わないと感じた場合、「合わないからすぐに転職しよう」と短絡的に考えないようにしましょう。短期間で転職を多数繰り返してしまうと、その後のキャリア形成にも影響しかねません。

新しい環境に合わせていく柔軟性と適応性も大切にしてみてください。

記事作成日:2023年9月11日 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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