転職するときの適切な応募数とは?転職成功者の平均応募数・内定率
転職活動では、何社くらいに応募するのが適切なのでしょうか?これから転職活動を始める方のなかには、応募数の目安が分からず悩んでいる方も多いのでは。
今回は、転職成功者から集めたアンケートをもとに、転職成功率を高める応募数の目安と応募方法についてご紹介します。
転職成功者の平均応募数・書類通過率・内定率は?
リクナビNEXTが独自にアンケート調査を行い、5年以内に転職した20~30代正社員 男女1000名の内、知人の紹介で決定した方を除く転職成功者に対して、企業への応募数や面接に通過した社数、内定社数について聞いてみました。
転職成功者の応募数を聞いてみたところ、「1~4社」と回答した方が59%という結果となりました。一方、10社以上に応募した方は25%と、応募数は人によって大きくばらつきがあるようです。
転職先が決まるまで、何社に応募しましたか?
アンケート結果では、応募数の平均は7.5社、面接した企業の平均は3.4社、内定が出たのは一人あたり平均1.4社となりました。平均すると、応募から書類選考の通過率は約5割、面接からの内定率は約4割のようです。
データから考える応募数の目安
上記のデータから適切な応募数を考えると、1社内定を目指すなら平均の7社~8社、2社内定を目指すなら倍の15社、3社内定なら3倍の23社程度を目安に応募するのが良さそうです。
なお、応募数は書類選考の通過率に影響します。アンケートの平均では、応募した企業のうち約5割が書類選考を通過していますが、応募を続けているうちに、もしも通過率が平均を下回るようであれば、目安よりも応募する社数を増やすと良いでしょう。
ケース別に見る、適切な応募数とは?
ご紹介した通り、人によって転職先の企業に求める条件や、業界や職種、持っている経験・スキルによって適切な応募数は変わります。
ここでは、ケース別に応募数の目安と理由をご紹介。調査結果で明らかになった応募数の目安となる15~23社から、ご自身の状況に合わせて調整してみてください。
多めの応募数を意識した方が良いケース
色々な企業を比較して選びたい場合
「様々な企業に話を聞いてじっくり比較検討し、納得できる企業に入社したい」と考えている方は、あらかじめ多くの企業に応募しておいた方が良いでしょう。
求人情報だけでは企業の魅力はわかりません。面接でしっかりと実情を聞いた上で比較検討するために、母数となる応募数は多いに越したことはないからです。
転職活動を短期間で終わらせたい場合
転職活動では「企業の選考を待っている時間」も意外に長いもの。
少しずつ応募して様子を見ていると、「書類選考や面接で待たされたのに内定が出なかった…」ということも。なるべく多く応募することが、転職活動期間を短縮する近道です。
特に離職している方は、採用につながる機会を増やすために、応募数はできるだけ多い方が良いでしょう。
仕事と並行していないので面接に足を運びやすいという面でも、応募数を多くすることが転職の成功率を高める筋道です。
自分の経験に自信がない/キャリアチェンジしたい場合
「未経験可」の求人など、これまでとは異なる職種にチャレンジしたい場合や、経験が浅い場合も、応募数は多い方が良いでしょう。
業界や職種によって違いはありますが、中途採用の場合は即戦力を期待されるケースが多く、経験やスキルを重視するものです。なるべく多めに応募することで、将来性やポテンシャルに期待してくれる企業との出会いの可能性が高まるでしょう。
状況に合わせて調整した方が良いケース
仕事が忙しくて時間がない場合
仕事を続けながら転職したい方の場合、応募数を増やしすぎてしまうと面接に足を運ぶ時間が取れなくなります。
無理をすると、仕事に影響が出てしまったり、書類作成や面接対策に十分な時間を割けなかったりと、転職活動が行き詰まってしまうことも…。企業への応募は、仕事や生活に支障が出ない範囲で進めましょう。
同職種・同業界で転職したい場合
業界の採用事情に詳しく、待遇や条件の相場を理解しており、これまでの経験・スキルを活かして転職を考えている場合は、むやみに応募数を増やす必要はありません。
狙っている企業に応募して、書類選考の通過率や企業の感触が想定の範囲外だったときに、改めて応募数を調整していきましょう。
応募したい求人が少ない場合は?
ケース別に応募数の目安をご紹介しましたが、「応募数は多いに越したことはないかもしれないけれど、応募したい求人がない」という方もいるのでは。求人情報だけを見ていると、希望をすべて叶える魅力的な企業ばかりではないかもしれません。
しかし、履歴書や職務経歴書だけではその人の持つ雰囲気や独特の魅力を完全には伝え切れないように、企業にも求人情報だけではわからない社風や魅力があることも。応募したいと感じなかった求人の中にも、「転職して良かった!」と思える意外な企業が眠っているかもしれないのです。
そのためには、興味を持った求人だけでなく、応募を迷っているような求人にも積極的に応募してみましょう。実際に面接で話を聞いてみたら、応募前の気掛かりが晴れて入社意欲が高まった…というケースも多いものです。逆に、第一希望だった企業の面接に行ってみたら、期待していたことと異なり入社意欲が下がってしまうことも。
そのため、応募の段階では、あまり遠慮したり躊躇したりせずにチャレンジしてみたほうが、転職の成功率を高めることができるでしょう。
内定時に後悔しない応募方法とは?
転職を成功させるために、応募数も重要な要素ですが、実は応募する期間にも注意が必要です。
大事なことを選択するときは、いくつかの候補を比較して、その中で最良だと思う選択肢を選びたいものです。転職活動でも同様に、いくつかの企業の中から決めたいところですが、中途採用では内定が出てから回答の締め切りまであまり時間を与えてもらえません。
内定から回答の締め切りまでは一週間程度の期間を設けている企業が多く、もし企業を比較検討したい場合は、1週間前後の間に複数社の内定をもらっていなければならないのです。
そのためには、応募するタイミングも同じ時期に重ねる必要があります。「もう少し待っていたら、もっといい求人が出るかも…」と時期をずらして少しずつ応募していると、最初に応募した企業の内定の回答期限後に、別の企業の最終面接が入るなど、苦渋の選択を迫られることも。
どうしても行きたい企業が明確に決まっていたり、面接にあまり足を運べないという場合を除いて、転職活動では時期を決めて応募し、なるべく多くの企業に足を運んで自分で確かめることが、悔いの残らない転職方法と言えるでしょう。
【調査概要】リクナビNEXT 転職活動に関するアンケート」 実施期間:2017年3月20日~3月25日 調査機関:楽天リサーチ 調査対象:5年以内に転職した20~30代正社員 男女1000名
EDIT:リクナビNEXT編集部
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