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35年間勤務した大手企業を退職し、初めての転職。 “開発現場に関わっていたい”を実現した58歳エンジニア グッドエージェント賞2016 金賞&オーディエンス賞

ワークポート_1

株式会社ワークポート 高田静夫氏

株式会社ワークポート 辻 健斗氏

大手SI(システムインテグレーター)企業に35年勤務していたYさん。プログラマー経験からプロジェクトマネジャー経験まであり、転職前は20数名の部下をまとめる部長職。定年後は再雇用制度もあったが、Yさんには「マネジメントのみではなく、開発現場に関わる仕事で働いていたい」という希望があった。そのYさんが職を得た新天地がA社。しかも同社が募集していた職種はSE――A社が当初提示していた様々な条件の枠を超えて、58歳のYさんが採用された理由とは!? エージェントを担当した株式会社ワークポートの2人のエージェントに聞く。

50代エンジニア。“現場で働き続けたい”という思い

Yさんは大手SI企業で、大型汎用機、UNIX・Windowsアプリケーション開発、外資系企業とのアライアンスビジネス等に従事し、部長職を務めていた。しかし開発現場に関わる欲求が捨てがたく、普段から通勤時間を利用して、Python言語を用いたコーディングスキルを磨くほど。多くの高度情報処理技術資格およびPMPも取得、それら習得した技術力を実際の開発に役立て、働き続けることがYさんの願いだが、58歳の彼に求められるのは現場での開発業務ではなくマネジメント。勤務先には65歳まで働ける再雇用制度もあったが、おそらく“現場で働く”という願いは叶わない。転職という選択肢が頭をよぎったYさんは、まずは自身の転職市場価値を図るべく「CodeIQ(ITエンジニアのための実務スキル評価サービス)」に登録した。

その登録内容を見て、スカウトしたのが高田氏。

「Yさんの年齢・経歴でコーディングというギャップに、まず目が留まりました。実際にお会いしたところ、現場経験とマネジャー経験があり、勉強熱心で、資格も多数有していて、人柄も優れた逸材。一緒に仕事ができたら楽しいだろう、この方をチームメンバーに加えたら、その企業はきっと良いチームが作れるだろうと確信しました。」

Yさんは面談時、まだ転職を決意していたわけではない。なぜなら「58歳という年齢で応募できる企業があるのか、そんな企業があったとして自分のスキルを十分活かせる場なのか、仮に自分が選考に進んだとき、若い人たちの転職の妨げにならないか」という懸念があったからだ。自身もエンジニアの経験を持つ高田氏は、Yさんの“現場に関わりたい”という気持ちが心にしみていた。そこで高田氏はYさんの背中を押すべく、10社ほど企業を選定して紹介した。しかし高田氏の強い思いとは裏腹に、50代という年齢が引っ掛かり、なかなか書類選考は通過できなかった。

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企業への“新たなポジション提案”が道を開く

高田氏は「開発現場の仕事に関わりたいという、Yさんの希望を叶える企業は絶対あるはず!」と諦めずに、社内のエージェント仲間に声をかけた。その思いを引き受けたのが、企業サイドを専門に担当する辻氏だった。辻氏は言う。

「エンジニア出身の高田によるスキル評価が適切であること、加えて、対面して感じたソフト面(人柄等)のすばらしさや思いを熱っぽく説明してくれました。それで私も、Yさんのような志向を持つ方が活躍できる企業を必ず見つけるぞ!と。しかし既存の募集で、Yさんがフィットするポジションはなかったのです。そこでSEを募集していたA社に、『特別にオープンポジションで選考していただけないか』と提案しました。」

ワークポート_2辻氏には、ある期待があった。

「A社では、開発メンバーの採用・育成に注力し、そこからマネジメント層に引き上げるという流れをとっていました。ですから日頃の募集も開発メンバーがメイン。しかし、そもそもメンバー層に対してマネジメント層が足りておらず、メンバー育成が課題でした。それなら現場志向があって、かつマネジメント経験もある人材、つまりYさんのような方が適任ではないかと、A社に進言したわけです。

『採用条件と異なるとはいえ、人事で留めずに、どうか現場の方々に伝えてください、会わせてください』『会っていただければ、年齢が高くても必ず御社にとって必要な存在であると感じていただけるはずです』と、幾度となく人事に伝えました。

これをきっかけに“本当に採用したい人材とはどういう人なのか”を人事と現場がすり合わせ、明らかにしてもらう中で、Yさんを選考してもらえる道を開くことができたのです」

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 “エージェントの本音”で固まった転職意志

高田氏と辻氏の思いと提案がA社に受け入れられ、書類選考を通過したYさん。ところが書類選考後、Yさんは「辞退したい」と申し出る。そこで高田氏が動いた。

「実際に選考に進めたところで、当初持っていた懸念――自分が若い人たちの転職の妨げになるのではないか――という思いがYさんの中で膨らんでしまったようでした。また、転職自体を考える時間がほしいと。35年勤務した企業を辞め、初めて転職するとなれば勇気が必要です。私は、自分もエンジニアとして3回転職して今に至っていることや、『転職をして何かを変えたい、本当にやりたかったことを手に入れたいという思いを抱き、行動を起こしたことを忘れないでほしい』という気持ちを、Yさんにぶつけてみました。それでYさんは、あらためて転職活動を進めていく意思を固めてくれました。」

Yさんも、「彼の熱意に何度も勇気づけられました」と振り返る。

辻氏はA社に再選考を依頼。同社のYさんに対する採用意欲は高く、無事に内定を獲得。Yさんはこうして転職を果たした。

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一人の転職者の存在が動かす企業の成長

ワークポート_3Yさんが転職したA社は、システムの企画から設計・構築・運用までワンストップで行う東証一部上場企業。業種ごとに担当部署を立ち上げて、専門性の高いソリューションを提供している。すべて自社内開発で、全案件がエンドユーザーからの直請け。Yさんはそこで、プレイングマネジャーのようなポジションで活躍し始めている。

高田氏は言う。

「Yさんのように下流工程の最先端の知識を身に着け、かつ学習意欲も高い上司というのは、メンバーにとってみれば話はすぐ通じるし、何より親しみやすいもの。A社内で、素晴らしいチームワークを構築してくれると確信しています。転職前は、堅実ではありますが“決められたレールの上”を、現場とかけ離れたポジションで走り続けていたYさん。今は開発側に寄り添って、エンジニアとしての仕事の面白さも得ながら、充実した日々を送れているようです。『忙しいし、わからないことだらけですが、楽しくやれています!』という感想をいただいています。」

また、辻氏はA社の変化を次のように感じている。

「まさに今A社では、Yさんに様々な仕事をしてもらって、どのポジションに就けるのが適切か判断している最中。現場の開発業務にも具体的な指示出しができるポジションということで、同社にとっては新たな試みです。この年齢の方を中途採用することも初めてだった同社ですが、Yさんの採用で、“募集の幅”はもちろん、今後の組織づくりにおける選択の幅を広げていただけたのではないかなと思っています。」

「開発現場に関わり、働き続けたい。現場と一緒に仕事がしたい」という思いを、2人のエージェントの熱意によって固め、貫徹したYさん。学習意欲が高く今でも勉強を続けている、製品や技術等で特化した知識・経験がある――何か1つでもずば抜けた魅力を持っていれば、転職に際し、年齢の高さは関係ないことをYさんは証明した。

転職者へのメッセージ

高田「私自身エンジニアでしたから、現場での経験もたくさんあります。その経験をもとに、皆さんの意見・要望・気持ちをじっくり伺い、人事のみならず企業の現場に対して、直接アピールします。また、スキルの高い方なら年齢に関係なくサポートしていきたいと思います。エンジニアとして転職したい方はぜひご相談ください。」

辻「求職者の気持ちを大事に、かつ企業の成長も見据えて、双方に満足いただけるマッチングのお手伝いをしていきたいと思います。たとえ可能性が低いと思える状況でも、徹底的にその可能性を追求します!」

 【プロフィール】

ワークポート_4株式会社ワークポート 高田静夫(たかた・しずお)氏

転職コンシェルジュ シニアリーダー/大学卒業後、SIerでアプリケーション開発等に携わる。9年勤務した後、大手IT企業に転職。ウェブアプリケーションの開発やインフラ構築を担当。同社業務でサイバーテロに遭遇したことをきっかけに、サイバー犯罪対策に取り組みたいと考え、警察機関へ入る。5年従事した後、自身の転職時に“技術系職のエージェント”の重要性を感じ、自らこの道を選択。技術者のスキル・心情の理解は人一倍深い。

株式会社ワークポート 辻 健斗(つじ・けんと) 氏

ワークポート_5人材紹介事業部 リクルーティングアドバイザー/大学卒業後、ワークポートに就職。入社後新規開拓チームへ配属、現在はSier・Nierを中心に東証一部上場企業から5名規模のベンチャー企業まで幅広く担当。プレイングリーダーとしてチームのマネジメントにも従事。2016年度第2四半期にて最優秀チームに送られるMVT(Most Valuable Team)を受賞。「声の大きさと、プレゼンの威力は社内でもぴか一です」と、高田氏評。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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