日本の未来を変え得るトップタレント。そのコミュニティ形成により、視座の高い“転職ありきではない支援”を遂行 “GOOD AGENT AWARD 2019” 特別賞
フォースタートアップス株式会社 恒田 有希子氏
設立間もないFintechベンチャーに、社長の右腕となる人材を紹介。異業種かつグローバル企業の経営者の本音を見極め、給料や待遇では測れない、真のやりがいが得られる挑戦の場を提示した。
まず、自分自身がワクワクできる起業家であり、事業であるかが肝
成長産業支援事業を行うフォースタートアップスでは、毎週数社ずつスタートアップ企業の経営陣を招き、事業プレゼンを行ってもらう“勉強会”を開催している。
「当社社員に向けて各起業家の方から、事業にかける本気度、覚悟、そのチャレンジで世界はどう変わるかをプレゼンしていただいています。それを聞いて心を打たれたメンバーが、その企業の必要とする人材を推薦するという方法です」(恒田氏)
そうして恒田氏が興味を持ったのがA社。プロダクトローンチ前から70億円超の資金調達を成し遂げた、次世代型投資サービスを行う企業だ。
「一人の起業家のチャレンジに巨額の資金が集まったこと、何かが起きそうなことにワクワクしました」
社長から恒田氏に告げられたのは「これまで会ってきた中で、一番優秀な方を紹介してほしい。トップタレントしか必要ない」という高いハードル。そこで恒田氏は、以前出会ったBさんを想起。Bさんは、30代前半でグローバル企業の“社長のパイプライン”にのるほどの実力者。当時、海外にいたBさんの帰国タイミングに「恒田に一日渡すので好きなようにスケジュールをうめて」と言われ、A社社長ほか数社の起業家との面談をセットした。
「私がこれまで会ってきた中で最高に魅力的な起業家5人を紹介し、Bさんと“お茶してもらう”という面談でした。面談の前提として、双方共に転職を意識したものではなく、事業の面白さやスタートアップの面白さを語り合ってもらうものでした。その中で、BさんとA社社長がとても意気投合したということです」
トップタレントの周りにはトップタレントがいる!
そもそも恒田氏とBさんの出会い・つきあいは、共通の友人であるベンチャーITのボードメンバーの仲立ち。
「私は“トップタレントの周りにはトップタレントがいる”と思っています。私自身がスタートアップ企業について熱く語った時に『面白い!』といってくれた方に対しては『あなたのような優秀な人にもっと会いたい。友達を紹介してほしい』と必ず言います。Bさんもそうして知り合った一人。初対面の時、ブロックチェーンや仮想通貨、スタートアップについて語り合い、盛り上がりました。また、意思決定の早い企業でスピーディーに事業を動かしたいというBさんの希望も聞いていた。彼女なら社長と合うと確信していました」
そうして面談後、即、転職を決断。
「『この起業家のチャレンジにのりたいと思うか?』が、私のお引き合わせのスタイル。私は日本で一番スタートアップに詳しいという自負がある。加えてテクノロジーが好きで、スタートアップ企業が好きな気持ちは誰にも負けない。そんな私が面白いと思う起業家は日本で最高に面白い起業家のはずであると、Bさんものってくれたのだと思う。ただ、そうしていくには自己研鑽が必要。私は出会ったトップタレントから“日本の産業の未来”やスタートアップの動向等を聞き、得た情報をマージして、自分なりに結論を出し、それをまた別のトップタレントに伝え、『恒田、面白い』と思ってもらえるよう努力しています」
転職というピンポイントな機会で繋がるのではなく、自身の人間力で、有機的かつ長期的にトップタレントとの関係性を継続する――それが恒田氏の真骨頂だ。
日本のスタートアップの可能性を人材面から探り、広げていく
Bさんは当初、CMOで入社したが、半年後には取締役CMO、1年後には取締役副社長というポジションについた。
「A社は組織拡大のフェーズに入っておりBさんが業務執行部分で活躍しています。入社後、役割が広がっていることから、社長の信頼を確実に得ていると感じます」
恒田氏は、本件を通じて得たことがある。
「違う業界、違う領域、違う世代が混じることにより起こる“化学反応”が、日本の成長産業に与える影響の大きさ――を感じました。いわゆる転職軸だけで人を見ていると、その人との繋がりはピンポイントにならざるを得ない。またこれまでの経験を活かして…という本人希望から、同業界内での転職にとどまりがち。それではご本人の成長も日本の成長産業分野の発展も望めない。日本のスタートアップがさらに面白く魅力的に発展していけるよう、私は人材面から、そのサポートをしていきたいです」
転職者・企業へのメッセージ
【転職者の方へ】
“トップタレント”と呼ばれる方々も、タイトルや前歴等にこだわらずチャレンジしています。チャレンジを恐れず、自分の可能性を広げる働き方をしていってください。
【企業様へ】
私たちは、スタートアップ企業が好きで、誰よりもスタートアップ企業に詳しいと自負しています。これからも、日本の未来を変える起業家を全力で支援していきます。
【プロフィール】
フォースタートアップス株式会社 恒田 有希子氏
武蔵野美術大学基礎デザイン学科、グロービス経営大学院経営学研究科卒。(株)サミーネットワークスを経て、(株)メタップス入社。事業統括責任者を経て、2016年10月に(株)ネットジンザイバンク(現フォースタートアップス(株))に参画。
特別賞受賞者
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