
給与の支払日が急に変更になりました。法的に問題ないですか?
毎月25日が給料日なのですが、社長から「今月は30日になる」と通達がありました。初めてのことで驚いています。これは法的には問題はないのでしょうか?
(Y・Gさん、ほかからの質問)
一時的な変更であれば、違法になります。
労働基準法では「賃金は、毎月1回以上、一定の期日を定めて支払わなければならない」とされています。ご質問のケースでは「毎月1回以上」の支給は守られていますが、期日の変更については、それが一時的なものか否かで解釈は分かれます。
●一時的なものである場合
期日を変更することは、違法になります。常時10人以上の労働者を使用する使用者は、就業規則を作成して行政官庁に届け出る義務があり、給与支給日は就業規則に必ず記載しなければならないことになっています。その就業規則で定めた期日を「今月だけは○日遅れます」などと変更するのは、労働基準法違反になるのです。
●就業規則に規定する支給日を変更した場合
就業規則の給与規定に関する変更手続きを適正に行い、支給日を変更することは法律違反には当たりません。
なお、労働基準監督署や都道府県の労働相談所では、雇用主の労働基準法違反に関する相談を受け付けています。会社に対してどのような対処を取ればよいか判断に迷う場合は、相談してみてはいかがでしょうか。
●労働基準監督署
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/location.html
●都道府県の労働相談所
(※URLは東京都の場合で、名称は「労働相談情報センター」)。
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/soudan-c/center/
この内容は、2016/03/10時点での情報です。
(文責:編集部、アドバイザー:松尾友子、冨塚祥子)
関連Q&A
こちらの記事も読まれています
新着記事
- 2025年10月9日履歴書で「以上」はどこに書く?書き方のポイントや書き切れない場合の対処法を紹介
- 2025年9月5日履歴書の封筒の書き方、入れ方【記入サンプルあり】
- 2025年9月5日事務職の自己PR例文|職種別のアピールポイントと書き方
- 2025年9月5日履歴書|基本情報欄の書き方ガイド(日付・メアド・電話番号・印鑑など)
- 2025年9月5日企画職の自己PR例文|業界別のアピールポイントと書き方
- 2025年8月22日ポテンシャル採用とは?企業が選考で見ている7つのポイント
- 2025年8月22日【ストイックさの自己PR例文】履歴書や職務経歴書、面接でのアピール方法とポイント
- 2025年8月22日転職活動によくある15の誤解