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ブランクの期間が長いと転職は難しくなりますか?【転職相談室】

パソコンの前で考えごとをする人

職歴の空白期間は「ブランク」とも呼ばれます。ブランク期間の長さは、転職活動に影響するのでしょうか。

今回は、「ブランク期間が長いと転職が難しくなるのでしょうか?」というご相談に対して、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏がお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

ブランクの期間が長いと転職は難しくなりますか?(30歳/企画/Mさん)

相談者
相談者

<相談内容>
30歳を前にして自分のやりたいことが分からなくなり、思い切って会社を辞め、語学留学や海外旅行に行く計画を立てていました。

間の悪いことにちょうどコロナ禍が重なり、海外に行くことを断念。しばらくは密を避けて家にいたため、ブランク期間が生じてしまいました。その後、生活のためにアルバイトを始めたのですが、やはり自分は以前に就いていた企画職が好きだったと考えるようになりました。

そこで転職活動を進めようと思うのですが、ブランク期間が長いと転職は難しくなるのでしょうか?

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ブランク期間は再就職確率に影響するが、転職活動をやめずに続けることが重要

▶アドバイザー
海外留学をする予定だったのが、コロナ禍で断念とは残念でしたね。

「ブランク期間が長くなると転職が難しくなるか?」というご相談ですが、参考としてリクルートワークス研究所が調査したブランク期間と転職についてのデータ(※)をご紹介します。

離職から1カ月で再就職した人の割合は60.7%ですが、期間が長くなるにつけて再就職した人の割合は高まるものの、一定期間を過ぎると頭打ちになることが分かっています。

一方で、ブランク期間ごとの再就職確率を分析した結果、離職から3カ月以内の再就職確率は、ブランクなしの場合に比べ15.6%低くなりますが、6カ月以上はゆるやかな推移になります。

さらに「再就職活動確率」を見てみると、ブランクが長くなると活動率が下がっていくため、ブランクが長い人の就業率が頭打ちになってしまう要因は、ブランク期間が長引くと再就職活動をやめてしまう人が増えるからと結論付けています。

ブランク期間が長くても、転職活動をやめずに続けることが重要です。

(※)出典:「なぜ転職したいのに転職しないのか ―転職の“都市伝説”を検証する―」(PDF, P13)│リクルートワークス研究所

▶相談者
なるほど、ブランク期間が長くても諦めずに転職活動を続けなければ、ですね。

そもそも、企業がブランクを気にするとしたら、どのような理由が挙げられるのでしょうか。

▶アドバイザー
企業がブランクを気にする理由として挙げられるのは、まず「働くことへの意欲」です。

例えば、「転職活動に身が入らなかったためブランクが長くなっているのでは」「意欲の低さを懸念され選考を通過しなかったのでは」などと不安に感じられるケースです。

また、「勢いで退職してしまったのでは」「キャリアの方向性が定まっていないのでは」などと、計画性についても不安視される可能性があります。

働くことへの意欲や計画性は、入社後の定着性に影響します。

多くの企業は長く働いてもらえる人を採用しようと考えているので、定着性の判断軸のひとつとしてブランクを確認しているのです。

▶相談者
私は計画を立てて退職しましたし、仕事への意欲もあります。事情を伝えれば理解いただけるものでしょうか。

▶アドバイザー
コロナ禍でせっかく立てていた海外留学の計画が白紙になったことは、やむを得ない理由に該当します。

念のため応募書類にも、事情を簡潔に補足しておくといいでしょう。

▶相談者
分かりました。理由があることをきちんと伝えるようにします。

▶アドバイザー
なお、ブランクが長期になると「即戦力」を不安視されるケースもあります。

多くの業種・職種でデジタル化が進んでおり、業務内容の変化が早くなっています。

中途採用では即戦力としての活躍を期待されるケースが多いため、もし経験・スキルを活かして同業界・同職種に転職をする場合は、「ブランク中も最新情報のインプットを継続していた」「短時間でも仕事に関わる機会があった」など、ブランクを少しでも埋められるようなエピソードがあれば準備しておくといいでしょう。

▶相談者
なるほど。前職はイベントの企画だったのですが、コロナ禍でライブ配信が増えたこともあり業界事情が変わっていると思います。

前職の同僚に相談してみるなどしてアップデートしておいた方が良さそうですね。

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ブランク期間については質問される可能性が高いため、納得できる回答を準備しておこう

▶相談者
これから転職活動を進めるにあたり、気をつけておきたいことはありますか?

▶アドバイザー
冒頭でご紹介した調査結果のように、ブランク期間が長くても転職活動をやめずに続けることが重要です。

やむを得ない理由がある場合は、ブランク期間が長くても転職活動に影響しないケースもあります。

気にしすぎて面接で自信がなさそうに話してしまうと、頼りない印象を与えてしまうかもしれません。

明確な理由があれば、応募書類に補足したり面接の回答を準備したりしておきましょう

なお、応募者が集中するような条件の良い求人の場合、同じような経験・スキルを持ちブランクもない求職者が応募している可能性があります。

採用枠は限られているため、比較検討された時にブランクを懸念されてしまうかもしれません。

そのため、あまり条件を設け過ぎず、応募する求人を絞らないようにすることも大切です。

企業によってブランクへの考え方は異なるので、可能性を広げておいた方が良いでしょう。

▶相談者
そうですね。前職はイベント企画でしたが、他の仕事にも興味があるので企画に関する仕事があれば、積極的に応募してみようと思います。

▶アドバイザー
余談になりますが、「気の向くままに旅行をしているうちにブランク期間が延びた」「リフレッシュのために何もしていなかった」など、採用担当者の納得を得られそうな理由が思いつかず回答しにくいという場合は、どのような目的で過ごしていたのかを具体的に伝えるといいでしょう。

「視野を広げるために前職を辞めて海外旅行をしたが、想定している以上に吸収できることが多かったため帰国予定を延長。海外で知識を育んだ○○分野でキャリアを積もうと思っている」「残業が多かった前職をリフレッシュのために退職。自分の進むべきキャリアが明らかになったため転職活動を始めた」など、仕事への意欲を補足するという方法もあります。

▶相談者
コロナ禍で海外に行くことができなくなったので、すぐに転職活動をする気になれずしばらくのんびりしていました。

実は、その辺りを聞かれたら答えにくいなと考えていたところです。

自分なりの目的を論理的に話せるようにしておきたいと思います。

▶アドバイザー
「他の業界・職種に視野を広げたくなった」「コロナ禍で目指す業界・職種に迷いを感じた」など、当時は色々なお考えがあったのではないでしょうか。

退職からブランク期間を経て、これから応募する仕事までに至るストーリーに一貫性を持たせることを意識してみてください

▶相談者
分かりました。転職活動を前向きに進めようと思います。ありがとうございました!

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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