面接で聞かれる質問と回答例【転職・退職理由編】
面接で聞かれる質問のうち、転職理由に関する質問の回答例についてまとめました。転職理由だけでなく、「転職回数」「失業期間」「将来の夢」といった答えにくい質問の意図や回答例もご紹介しています。
目次
質問を通じて採用担当者が知りたいことは?
企業の採用担当者は、転職・退職理由の質問をすることによって、本当に転職の目的が自社で叶えることができるのか、また、同じ理由で辞めることがないかを確認しています。言い換えると、この質問を通じて「入社後に長く活躍してもらえそうか」を判断しているのです。
そのため、「ルーチンワークばかりで成長実感を得られなかった」「ワークライフバランスを見直したい」のような退職を決意した背景や理由ばかりでは、入社後の活躍イメージが浮かびにくいものです。伝え方によっては「働く環境を変えたいだけで、うちでなくても良いのでは…」と採用担当者が不安を抱いてしまうことも。転職のきっかけとなった「過去の話」だけではなく、転職することによって実現したい「これからの話」をしっかりと伝えましょう。
質問例1:「転職を決意した理由は何ですか?」
採用しても、同じような理由で辞めてしまうようなことにならないかを確かめることが狙い。目標達成のためなど前向きの姿勢をアピールしましょう。
▼ポイント
- 転職したいと思ったきっかけは何か
- 不平・不満を自分なりに解決しようと努力したか
- 周囲とのコミュニケーションはうまくいっていたか
- まじめに仕事に取り組んできたか
【回答例】
これまでの仕事で得た金融の知識と、ビジネスシーンでの英語力をもっと活かしていきたいと考えていました。世界の金融機関に数多くのシステム導入の実績があるという御社の求人を目にし、力が試せると思い転職に至りました。
質問例2:「転職回数が多いようですが、何か事情がありましたか?」
必ずしもマイナスイメージで聞くわけではありません。応募者の転職の捉え方を見るために聞いています。また、入社後に同じ理由で辞めてしまわないかを確認するために質問していることもあります。転職ごとの転職理由を整理して答えましょう。
▼ポイント
- 転職を通じて目指したかったことは何か
- 転職によって目的は実現できていたのか
- 各社で得た経験・スキルは何か
- キャリアに対してどのような考えを持っていたのか
【回答例】
20代では経験を積む意味で、キャリアアップを常に意識していました。その結果として、転職回数が多くなりました。1社目には私が現在専門としている○○の領域においてのスペシャリストがおらず、自分のスキルを伸ばすためフィールドを変えました。2社目から3社目へは、より成果重視の社風に身を置き、きちんと鍛えたかったため転職をしました。今回は○○領域の最先端技術や知見を持っている御社に魅力を感じ転職を決意しました。
質問例3:「失業期間が長いようですが、どうしていましたか?」
就業期間にブランクがある場合に聞かれます。転職回数と同様に、明確な理由が分かればマイナス評価にはつながりません。資格取得のための期間などの目的があれば良いのですが、特に無い場合はブランク期間で何を得たかを答えましょう。
▼ポイント
- ブランク期間に得たことは何か
- 転職後に活かせることはないか
【回答例】
○○に関する専門知識を身に着けるため、専門学校に通っておりました。専門学校卒業時に○○の資格を取得しました。今後仕事に活かしていきたいと考えています。
質問例4:「どうしてこの業界を選んだのですか?」
業界の知識、研究の跡を探り、仕事選びの動機の裏づけを取るための質問です。異業種からの応募者に対しては、業界や仕事についてしっかりと調べた上で応募しているのかどうかをチェックしています。
▼ポイント
- 業界の特徴は何か。現在どんな動向が見られるか
- 希望職種は、業界内ではどんな位置づけか
- 業界の主な商品、製品にはどんなものがあるか
【回答例】
生活を豊かにする住関連の商品を扱ってみたいという希望がありました。エネルギーに配慮した住環境は今後さらに伸びていく分野でもあり、暮らしに密着しているところに親しみも感じます。
質問例5:「一貫して追求してきたテーマは何ですか?」
専門分野の中でも、特に興味のあるテーマを聞く質問。 応募者からすると、もっとも自己PRしやすい質問とも言えるでしょう。
▼ポイント
- 整理したPRポイントを思い出す
- 応募先との関連性を考慮する
【回答例】
従来の金型による射出成型を大幅にコストダウンすることができる、シリコン型の真空射出の効率化をテーマとしてきました。○○など御社の製品の製造にも応用が考えられる製法です。
質問例6:「将来の夢についてお聞かせください」
目的意識や将来設計を持っているか、それに基づいた転職か否かを確認しています。将来の夢がある場合は、その夢や将来設計、キャリア形成、夢に向けてどのような努力をしているかを答えます。将来の夢がない場合は、10年後はどうなっていたいか、目標とする人を軸に考えると良いでしょう。
▼ポイント
- 仕事上の目標として何を実現したい?
- 自分の手でつくり上げてみたいと思う製品は何か
- 将来的に、どのようなキャリアを身につけ、どんな役職を目指したいのか?
- ライフワークとして取り組みたい仕事があるか
【回答例】
これから先も、現場のバイヤーとして専門性を生かして働き続けていたいです。世界中からこれはと思えるものを発掘し、消費者に提供する。この仕事に大きなやりがいを感じています。将来的には国内だけでなく海外の消費者にも提供していきたいと考えています。
EDIT:リクナビNEXT編集部
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