前職の給与を高めに言った場合、発覚する可能性は高い?
前回は「前職の給与を考慮」という記述の意味に迫りましたが、今回は、その前職の給与を面接時に正直に伝えるべきなのかどうかに関する問題。別に証拠となる書類を提出するわけでもなし、バレない気がしてしまうのですが、果たして!?
面接の際に前職の給与を聞かれたAさん。その瞬間、脳裏にこんな悪魔のささやきが。「口頭で答えるだけなら、多少高めに言ってもきっとバレないんじゃ…」。
さて、実際に高めに言った場合、発覚する可能性は高い?
【正解は?】
1 面接時は大丈夫でも入社後に発覚する可能性が高い
2 まず発覚する心配はない。単に本人のモラルの問題
3 面接時に即発覚することが多く、採用に影響する
答え:1) 面接時は大丈夫でも入社後に発覚する可能性が高い
面接の際には、前職の給与に関しては口頭で確認するだけというケースが実際には多いです。また、審査の段階で、職務経歴などに関して、前の会社に照会することはあっても、常識的に給与額までは聞かないもの。つまり、よほど相場から外れた金額でなければ、面接の場や、採用が決まるまでのプロセスで発覚する確率はそれほど高くはありません。
では、そのままずっとバレないかというと、そうもいかないのです。入社後に、会社で年末調整などをする機会に、源泉徴収票から発覚することもあるんですよね。もう、採用されているとはいえ、給与額でウソを言ったことが明らかになれば、人としての信用はガタ落ち。ですから、面接の際には、前職(辞めていない場合は現在の会社)の給与を正直に話すべきです。
給与額に限らず、応募書類や面接でつまらないウソをついてしまい、結局入社後に発覚して気まずい思いをしたり、問題にされたりというケースって実際にもあるんですよね。応募書類や面接の内容って、記録も残りますし、面接担当者の印象にもいつまでも残りますから、そう簡単にはなかったことにはできません。とにかくウソは厳禁。悪魔のささやきには決して負けないでくださいね。
読者のみなさんの声
■今、派遣なので、先方もだいたいの相場がわかってると思うので嘘はつけない。でも面接では「残業が多いときは○○円くらいです」ってやっぱりなるべく多めの額も付け加えるようにしてます。正社員になりたいので、月収は下がってもしょうがないかなと思うけど、ボーナスのことを考えたら年収はあがってほしい。でもなかなか決まらないので、最近は正社員になれればなんでもいいという考えが脳裏をかすめることも…。(ピンクのこぶたさん)
■給与UPが目標なので、レジュメもスカウト登録もやや多めに申告してますが浅知恵でしょうか。(なみだくんさん)
■今の会社が傾きつつあるので、去年から給与が減ってしまった。なので、一番多いときを申告したいのですが、給与が減った理由が自分の力不足だと疑われるようじゃ、言わないほうがよいのですかね。下手に面接で「話が長い」とか思われるのもイヤだし。(ボブさん)
記事作成日:2008年8月18日 WRITING 伊藤敬太郎
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