転職エージェントとの電話面談を成功させる方法
転職を考え始めたときに、転職エージェントに相談をするのも一つの方法です。
エージェントに登録し相談を依頼すると、まずはキャリアアドバイザーとの面談が設定され、今後の転職活動の方針を決めていきます。面談は通常、転職エージェントのオフィスなどで対面で行われますが、ときには電話で面談が行われることもあります。
今回は、転職エージェントとの電話面談のコツについてお伝えします。
転職エージェントとの電話面談では何をするの?
通常、転職エージェントに相談する際は、まず、エージェントのホームページなどから登録します。そして、すぐに転職活動を始めたい場合は、転職エージェントとの面談の日程を調整します。面談日が決まったら、担当のキャリアアドバイザーに職務経歴書や履歴書を提出し、面談時に相談がしやすいように転職理由や転職先への希望の整理をしておき、面談当日にキャリアと今後の転職活動の方針を相談します。
電話面談の場合も、基本的には対面型の面談と進め方・内容は同じです。電話面談を希望する場合は、エージェントに登録する際に伝えておきましょう。
電話面談では次のようなことを行います。
【電話面談の内容】
- 転職理由・動機のヒアリング(転職の意思の確認も含む)
- 今までの経歴の確認
- 転職先への希望(業種・職種・年収・条件)のヒアリング
- 今後の転職活動の進め方の確認
- 希望や経験に合致した求人の紹介や提案
- 転職市場の動向等の情報提供
- 履歴書や職務経歴書の添削
電話面談のメリット、デメリットとは?
では、対面型の面談ではなく、電話面談にするメリットは何があるのでしょうか。
電話面談のメリット
- 忙しく時間が取りづらい場合も、比較的短時間で相談できる。
- 転職エージェントのオフィス訪問にあたっての時間、費用を削減できる。
- 転職希望の業種・職種が決まっている場合や転職活動の経験がある場合、効率よく求人情報を紹介してもらえる。
仕事をしながら転職活動をする際に、現職を休むわけにはかない場合も多いでしょう。
また、遠方の場合は、面談の場に行く労力自体が負担になることもあります。そういった場合は、電話であっても、最新の転職市場の話を聞き、転職活動のフローを確認することは、大きなメリットがあります。
また、転職を希望する業種や業界が明確な場合は、相談する内容も限られているので、オフィス訪問などの余計な労力をかけず、電話面談で効率よく求人紹介をしてもらう方法もあります。すでに転職活動を経験したことがある場合も、電話面談でポイントを絞って相談するとスムーズに進められる可能性が高いと思われます。
電話面談のデメリット
- 対面型面談よりも人柄が伝わりにくく、キャリアアドバイザーが適切な求人を紹介しにくいことがある。(人柄ベースの多様な可能性を検討しにくく、紹介求人数が少ない場合や、経験軸での求人紹介が中心になるので、志向とミスマッチの場合がある)
- 職務経歴書・履歴書の提出書類について、対面型の場合、過去のキャリアを確認しながら目の前で添削することもあるが、電話では口頭でのアドバイスだけになる。
- 未経験の業種・業界への転職希望や複数の選択肢からのキャリアビジョン相談がしづらい。
転職エージェントとの面談は、転職活動の第一歩となります。初めて会った際に第一印象で得られる情報は意外と多く、キャリアアドバイザーはその人の所作や話し方などから、几帳面であるか、要領がいいか、どういったコミュニケーションスタイルか、などを確認して、求人紹介や企業への紹介をしていきます。対面型で面談をした方が、キャリアアドバイザーが受け取る情報が多くなり、転職を実現するための多様な可能性の提案につながりやすいのです。
また、対面型面談では、職務経歴書や履歴書をその場で赤入れしながら、実際の業務経験をヒアリングして添削することもできますが、電話では、口頭伝達のみなので、理解しにくい点も出てきます。
特に、未経験の業種・職種への転職を考える場合、対面であれば、コミュニケーションを取りながら、ポータブルスキルを活かした提案もできますが、電話面談では把握しにくくなります。キャリアビジョンの相談についても、言語・非言語の両方で伝える方が情報量が多いため、キャリアアドバイザーという専門家から見た、適性のあるキャリアの方向性は、対面で話していく方が伝わりやすくなります。
電話面談を成功させるためのポイントとは?
面談では、キャリアアドバイザーに自分の転職の背景、人柄、転職先への希望、転職のタイミングを伝えることが一つの目標と言えます。電話面談を選んだ場合、どういういったポイントを抑えればいいのでしょうか。
【成功のポイント】
- 通信環境の整った場所で、明るくはっきりと話す
- 退職理由・転職希望は明確に伝えらえるよう整理しておく
- 質問への受け答えを明確に言語化し、その理由まで答えるよう心掛ける
そもそも電波の悪い環境で、相手の声が途切れてしまっては、面談が成り立ちません。静かな通話状態のよい室内で電話を受けられるようにしましょう。また、普段よりも意識して、明るくはっきりと話すように、心掛けましょう。面談時にメモを取れるように、携帯電話・スマートフォン等にイヤフォンを付けて、ハンズフリーにするのもおすすめです。
退職理由や転職希望(業務内容・ポジション・社風・希望年収・福利厚生等)の条件については、電話面談の前に、ノートに書き出しておくなど、事前に整理をしておきましょう。質問したいこともメモしておくと安心です。電話で思いつくままに話すと、会話が長くなってしまい、だんだん焦点がぼやけてしまいがちです。相手から見られていないことで、つい気持ちが緩んでダラダラと話すと、印象も悪くなるので、注意が必要です。
また、電話だと、相手の表情やしぐさが見えないので、感情が伝わらず、コミュニケーションがとりにくくなります。自ら積極的に、想いを言葉にしていきましょう。「はい」「いいえ」で答えるだけでなく、どのような状況で、どうしてそう思ったのかなど、答えの背景を伝えるようにすると、キャリアアドバイザーもあなたの人柄を理解できるようになります。
電話面談も対面の面談も基本的な内容は同じですが、より細かく相談をするなら、対面の方が安心して話せる場合が、一般的には多くなります。キャリアアドバイザーを味方にして自己実現につなげるために、より自分に合った方法を選んでください。
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