アルバイト経験を職務経歴書に記載する場合の書き方【記入見本】

学校を卒業したあと正社員として働いたことがなく、アルバイト経験しかない場合は、職務経歴書はどのように書けばいいのでしょうか。
今回は、アルバイト経験しか職歴がない場合の職務経歴書の書き方をご紹介します。
職務経歴書にアルバイト経験を記載するべきか
アルバイト経験も立派な職務経歴です。基本的には、経験してきたアルバイトはすべて記載しましょう。
ただ、アルバイト経験の中には、記載したほうが良いケースと、記載しなくても良いケースがあります。それぞれについて解説します。
アルバイト経験を記載する場合
学校卒業後にアルバイト経験しかない場合や、正社員経験が少なくアルバイト期間が長い場合は、アルバイトを職務経歴としてアピールしたほうが良いでしょう。特に、応募企業の仕事に関連性のあるアルバイト経験がある場合は、プラスに評価される可能性があるため、詳しく記載しましょう。
また、リーダーとして現場を取りまとめていたなど、正社員と同等の役割を担っていた場合も、アピールになるため記載しましょう。
なお、失業期間があり、その間にアルバイトをしていた場合も、記載したほうが良いと言えます。アルバイトながら働いていたことが伝われば、「ブランクがある」という印象を与えない可能性があるでしょう。
アルバイト経験を記載する必要がない場合
職務経歴は基本的に、学校卒業後の職歴を記載するものであるため、学生時代のアルバイトを記載する必要はありません。ただ、もし応募企業での仕事内容に関連する場合は、自己PR欄や志望動機欄で触れるのは一つの方法です。
また、短期間や単発のアルバイトは、記載しなくてもいいとされています。
職務経歴書にアルバイト経験を記載する際の書き方
職務経歴書 |
20XX年X月X日 山田太郎 |
■職務経歴 20XX年12月~20XX年6月 創作料理店「○○○○」にアルバイトとして勤務 席数55席、従業員15人、平均来客数250人/1日の店舗に、ホールスタッフとして週5日勤務 【主な業務内容】ホールでの接客、調理補助、皿洗い、配達、チラシ配布 【心掛けたこと】心のこもった接客、売り上げを伸ばすこと ・各テーブルに細かく気を配り、お茶のお代わりや皿の取り換えなど、来店客の気持ちを考えて快適に食事ができるよう努めた。 ・年末には、忘年会やパーティーの予約拡大に加え、創作おせち料理の注文を増やそうと、手作りのチラシを作成。街頭で宣伝活動をし、売り上げが前年比140%増。優秀スタッフとして表彰された。 20XX年7月~20XX年12月 カフェチェーン「△△」にアルバイトとして勤務 渋谷駅前店に配属となり、席数80、従業員21人、平均来客数1200人/1日の店舗でカフェスタッフとして週5日勤務 【主な業務内容】カウンターにおけるコーヒーやフードの提供、レジ打ち、接客、清掃業務 【心がけたこと】迅速かつ丁寧な接客と商品提供で、お客様をお待たせせず売り上げを伸ばすこと ・朝の通勤時が最も混雑するため、カウンターとキッチンのスタッフを分け、連携を取りながらスムーズな商品提供を心掛けた。 ・混雑時こそお客様への元気な挨拶と笑顔を徹底することで、気持ちのいい接客を実現した。 ・時間帯に合わせてフード商品をお勧めすることで、売り上げ拡大に貢献。 ■自己PR 飲食店でのアルバイトを通じて、チームワークで仕事をすることのやりがいを実感するようになりました。また、チラシ配布や新メニューの考案、お客様とのコミュニケーション強化など、積極的にアイデアを出し、売り上げの向上にも貢献してきました。これらの経験を活かして、御社の販売職においても力を発揮したいと考えております。 |
以上 |
アルバイト経験を職務経歴書に記載する際のポイント
アルバイト経験しかなく、「自信がないから」といって遠慮して何も書かないのでは、経験やスキル、人物像や意欲は伝わりません。これまでの業務内容を振り返り、工夫した点や長所が入社後に活かせることを伝えましょう。
応募する仕事に活かせる経験・スキルは積極的にアピールする
アルバイトも立派な職務経歴です。応募企業で活かせるような経験・スキルがあれば、積極的にアピールしましょう。
工夫したことや成果を挙げたことなども、アピールポイントになります。
例えば「チームワークを重視し、個性の強いメンバーの取りまとめ役となるよう心掛けた」など、アルバイトながら工夫したこと、心がけたことや、「注文から提供までのフローを見直すことでより多くのお客様に対応できるようになった」など実際に挙げた成果などを、応募先に合わせて書き、経験を組織で活かせることを伝えましょう。
なぜアルバイトをしていたのかを補足する
企業は求職者に、アルバイトを選んだ明確な理由や意図があるかどうか、そしてなぜ今正社員になりたいと考えているのかを確認しています。
「大学時代はキャリアに対する考えが定まっておらず、就活をしてもやりたいことがわからなかった」「家族の介護により、時間の融通が利くアルバイトを選んだ」「アルバイトをしながら資格の勉強に注力していた」など、なぜ正社員ではなくアルバイトを選んだのか、職務経歴書内で説明すると良いでしょう。
その上で、「アルバイトを通じてやりたいことが見つかった」など、正社員に対する今の前向きな気持ちや考えを志望動機として伝えましょう。
責任ある仕事を任されていた場合はアピールする
アルバイトながら、正社員と同等の仕事を任されていた場合は、前面にアピールしましょう。
リーダーとして現場を取りまとめた経験、新人教育を任された経験、売り上げを増やし業績に貢献してきた経験などは、数値やデータと共に示すと良いでしょう。
リーダーであればどれぐらいのメンバー数をどのように束ねてきたのか、何人の新人教育を任されたのか、目標に対する売り上げ達成比率はどれぐらいなのか…などをエピソードと共に伝えると、説得力が増し、入社後の再現性を期待してもらいやすくなるでしょう。
アルバイト経験を職務経歴書に記載する際の注意点
前述のように、アルバイト経験は基本的には全て記載したほうが良いですが、短期間や単発のものまでは書く必要はありません。
例えば、「転職活動の合間に5つの単発バイトを経験した」という場合、すべてを記載してしまうと、第一印象では転職回数がとても多いように見えてしまうかもしれません。
書かなくても良いものは記載しない、もしくは「この期間に単発のデータ入力アルバイト5つを経験」などとまとめて記載し、あくまで応募企業にアピールできそうな経験を中心に書くようにしましょう。
よくある質問
職務経歴書作成の際によくある質問について解説します。
パート経験しかない場合はどのように書けば良いのでしょうか?
パートとアルバイトは、労働基準法やパートタイム労働法において、同じ「パートタイム労働者」として定義されています。したがって、パート経験もアルバイト経験同様、職歴として記載しましょう。
前述のように、応募企業の求める人材像にマッチした経験を中心に記載し、パート経験が活かせることをアピールすると良いでしょう。
一貫性のないアルバイト経験しかなく、どこまで書けば良いのか分かりません。
短期や単発のアルバイトでない場合は、一貫性がなくても全ての職歴を記載しましょう。アルバイト経験に一貫性がない場合は、それぞれのアルバイトで得られた経験・スキルを洗い出し、アピールすると良いでしょう。
「さまざまなアルバイトを経験することで自分に合った仕事を見つけたいと考えたから」など、前向きな理由があれば、併せて伝えましょう。
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