職務経歴書にアルバイト経験を記載する時の書き方とポイント【ダウンロード付き】

職務経歴書にアルバイト経験を記載する際には、どのように書けばいいのでしょうか。
アルバイト経験の書き方見本や記載する際のポイント・注意点などについて、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。
目次
職務経歴書にアルバイト経験を書くケース
アルバイト経験も立派な職務経歴です。基本的には、経験してきたアルバイトはすべて記載しましょう。特に、次のような場合はアルバイト経験をしっかりアピールすると良いでしょう。
アルバイト経験しかない場合
学校卒業後にアルバイト経験しかない場合や、正社員経験が少なくアルバイト期間が長い場合は、アルバイトを職務経歴として記載したほうが良いでしょう。
なお、失業期間があり、その間にアルバイトをしていた場合も、記載したほうが良いと言えます。アルバイトながら働いていたことが伝われば、「ブランクがある」という印象を与えない可能性があるでしょう。
応募する仕事に活かせるアルバイト経験がある場合
応募企業の仕事に関連性のあるアルバイト経験があるならば、プラスに評価される可能性があるため、詳しく記載しましょう。
また、リーダーとして現場を取りまとめていたなど、正社員と同等の役割を担っていた場合も、アピールになるため記載しましょう。
アルバイト経験を職務経歴書に記載する場合の書き方見本【ダウンロード付き】
▼【見本】職務経歴書イメージ


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アルバイト経験を職務経歴書に記載する際のポイント・注意点
アルバイト経験しかなく、「自信がないから」といって遠慮して何も書かないのでは、経験・スキル、人物像や意欲は伝わりません。これまでの業務内容を振り返り、工夫した点や長所が入社後に活かせることを伝えましょう。
応募する仕事に活かせる経験・スキルは積極的にアピールする
アルバイトも立派な職務経歴です。応募企業で活かせるような経験・スキルがあれば、積極的にアピールしましょう。
工夫したことや成果を挙げたことなども、アピールポイントになります。
例えば「チームワークを重視し、個性の強いメンバーの取りまとめ役となるよう心掛けた」など、アルバイトながら工夫したこと、心がけたことや、「注文から提供までのフローを見直すことでより多くのお客様に対応できるようになった」など実際に挙げた成果などを、応募先に合わせて書き、経験を組織で活かせることを伝えましょう。
なぜアルバイトをしていたのかを補足する
企業は求職者に、アルバイトを選んだ明確な理由や意図があるかどうか、そしてなぜ今正社員になりたいと考えているのかを確認しています。
「大学時代はキャリアに対する考えが定まっておらず、就活をしてもやりたいことがわからなかった」「家族の介護により、時間の融通が利くアルバイトを選んだ」「アルバイトをしながら資格の勉強に注力していた」など、なぜ正社員ではなくアルバイトを選んだのか、職務経歴書内で説明すると良いでしょう。
その上で、「アルバイトを通じてやりたいことが見つかった」など、正社員に対する今の前向きな気持ちや考えを志望動機として伝えましょう。
責任ある仕事を任されていた場合はアピールする
アルバイトながら、正社員と同等の仕事を任されていた場合は、前面にアピールしましょう。
リーダーとして現場を取りまとめた経験、新人教育を任された経験、売り上げを増やし業績に貢献してきた経験などは、数値やデータと共に示すと良いでしょう。
リーダーであればどれぐらいのメンバー数をどのように束ねてきたのか、何人の新人教育を任されたのか、目標に対する売り上げ達成比率はどれぐらいなのか…などをエピソードと共に伝えると、説得力が増し、入社後の再現性を期待してもらいやすくなるでしょう。
離職期間がある場合の書き方
離職期間があると、採用担当者に「この期間は何をしていたのだろうか?」と懸念を抱かれる可能性があります。その間に何をしていたのか、職歴欄で簡単に触れておきましょう。
例えば、「資格取得の勉強をしていた」「語学の勉強のために短期留学をしていた」など、職歴ではないものの応募企業でも活かせるような経験をしていた場合は、その旨を記載しておくとプラスの評価につながる可能性があります。
応募企業に関係のない短期アルバイトを繰り返していたという場合も、その事実を記載すると良いでしょう。例えば「この期間に単発のデータ入力アルバイトを5社で経験」などと一言触れておくと、採用担当者も納得できるでしょう。
よくある質問
職務経歴書作成の際によくある質問について解説します。
パート経験しかない場合はどのように書けば良いのでしょうか?
パートとアルバイトは、労働基準法やパートタイム労働法において、同じ「パートタイム労働者」として定義されています。したがって、パート経験もアルバイト経験同様、職歴として記載しましょう。
前述のように、応募企業の求める人材像にマッチした経験を中心に記載し、パート経験が活かせることをアピールすると良いでしょう。
一貫性のないアルバイト経験しかなく、どこまで書けば良いのか分かりません。
短期や単発のアルバイトでない場合は、一貫性がなくても全ての職歴を記載しましょう。アルバイト経験に一貫性がない場合は、それぞれのアルバイトで得られた経験・スキルを洗い出し、アピールすると良いでしょう。
「さまざまなアルバイトを経験することで自分に合った仕事を見つけたいと考えたから」など、前向きな理由があれば、併せて伝えましょう。