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面接官がスキルや経験以外に重視している6項目

採用面接の様子

面接官がスキルや経験以外に重視している6項目を紹介。「この人を採用したい!」と思う瞬間と理由を掘り下げます。面接官の役職によって異なるチェックポイントも解説。

一次面接の人事、二次面接の現場リーダー、最終面接の役員や経営陣が重視しやすいことや、面接に向けて今すぐできる準備を組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが解説します。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

企業の採用担当者・面接官が、スキルや経験以外に重視している6項目

転職活動では、職務経歴書の提出が求められることからも分かるように、企業の採用担当者はスキルや経験をチェックしています。

しかし、それ以外にも、採用の合否を決めるために重視している項目があります。それが、以下の6つです。

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1. 第一印象
2. 人柄
3. ポテンシャル
4. 働く意欲
5. キャリアの方向性
6. 転職理由

1:第一印象

面接など採用選考で企業と求職者が接するのは、限られた時間です。

だからこそ、第一印象も重要な要素になってきます。

以下のような事柄から、採用担当者はその人のビジネスマナーや人柄の一旦を感じ取ろうとするでしょう。

  • 挨拶や書類の書き方
  • 日程調整をするときのスピードや気遣い
  • 会話しているときの表情
  • コミュニケーションの取り方
  • 面談の一環として会食がある場合にはそのときの立ち居振る舞い など

2:人柄

転職活動の選考には、人柄のチェックも欠かせません。

企業の人事や採用担当者は、人柄が好印象かどうか、自社の社員や社風とマッチしそうかどうかを見ています

転職後に活躍するには、スキルや経験以外にも、組織に馴染んで既存社員と協働できるかどうかも大切だからです。

なお、「独立心が強い人がいい」「協調性が高い人がいい」など、具体的に求められる人柄は、その企業の社風や役職によっても変わるでしょう。

3:ポテンシャル

採用にあたっては、今現在のスキルや経験だけではなく、今後の成長の伸び代であるポテンシャルも見られています

具体的には、以下のような観点でポテンシャルをチェックしているでしょう。

  • 成長意欲を感じるか
  • 物事の着眼点が良いか
  • 物事を俯瞰して見ているか
  • 仕事で成果を残すための再現性が高そうか
  • 自分たちでは気が付かないような観点を持っているか
  • 面接で良い逆質問をしているか

4:働く意欲

転職後に活躍するには、スキルや経験だけではなく、その人自身の働く意欲も欠かせません。

仕事に対して前向きか、向上心があるかも重要な判断要素の1つと言えるでしょう。

例えば面接で、仕事内容についての質問はせずに、残業時間や福利厚生、有給取得率などの制度や待遇にまつわる質問ばかりをしていると、「短い時間で終わらせる仕事に就きたいのかな」「仕事内容はどうでもよくて、やる気がないのかな」などとマイナスイメージを与えかねません。

5:キャリアの方向性

本人が希望するキャリアの方向性と、その企業が用意できるキャリアパスが合致するかどうかも見られています

ここが合致しないまま転職してしまうと、どんなに人柄が良くて働く意欲がある人であっても、将来的に「実現したいキャリアとは違う」とモチベーションが低下したり、短期間で辞めたりする可能性があるからです。

6:転職理由

「なぜ転職したいのか」「転職後はどんなことをしたいのか」といった退職理由や転職理由に納得感があるかどうかも見られています

例えば、前職に対する不平不満ばかりを言っていては、「なんでも環境のせいにしてしまう人なのかも」と誤解されかねません。

また、転職したい理由が、その企業への憧れやイメージなど曖昧なものばかりで、下調べをしていないと「転職後にギャップを感じて辞めてしまうかもしれない」と心配になる採用担当者もいるかもしれません。

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面接官がスキル以外で「採用したい!」と思う瞬間と理由

企業の人事や採用担当者が、「この人を採用したい!」と思うには、2段階のステップが必要でしょう。

家に例えるのであれば、1階の土台となる部分には「ビジネスパーソンとして信頼できるか」という基礎があり、その上の2階部分に「一緒に働きたいと思えるか」がきます。

1:ビジネスパーソンとして信頼できるか

「採用したい!」と思うには、まず、人柄が良く、働く意欲があってビジネスマナーがきちんとしていて、相手への敬意や気遣いが感じられるか、といった基本部分が満たされている必要があります

これらは、面接などでのコミュニケーションや、面接前後の日程調整などのやりとりの印象によって決まります。

例えば、以下のような人は、多くの企業で好ましいと思われるでしょう。

  • 的確なコミュニケーションができる
  • メール返信などにスピード感がある
  • 約束を守るなど、時間管理がしっかりできる
  • 相手に配慮できる人柄
  • 誠実な人柄
  • 質問に対して誠実に回答しようする姿勢
  • 相手の質問の意図を組もうとする姿勢
  • 仕事に対する前向きな姿勢 など

2:一緒に働きたいと思えるか

自社との合致度が高い人であればあるほど、一緒に働きたいとも思う可能性も高まります

具体的に好ましいとされる内容は企業によって異なるでしょうが、以下のような観点がポイントになるでしょう。

  • 既存社員にもすぐに馴染めそうな人柄
  • 大切にしている価値観が企業や組織と合っている
  • 転職理由などから判断するキャリアの方向性が自社とマッチしている
  • 応募企業に対してしっかりと下調べをした上で働く意欲が高い
  • 成長に伸び代がある など

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一次・二次・最終など、面接官の役職によって異なる「採用したい!」と思う瞬間

面接で「採用したい!」と思う瞬間は、面接官の役職によっても変わる可能性が高いでしょう。

ここでは、一次面接に出てくることが多い人事担当者、二次面接に出てくることが多い現場のチームリーダーやマネージャー、そして最終面接を担当することが多い社長・役員ごとに、それぞれが特にどんなポイントを見ているかを解説します。

1:一次面接に出てくることが多い人事担当者が「採用したい!」と思う瞬間

人事担当者は、企業に腰を据え、できるだけ長く働いてくれる人に来てほしいと思っています。

そのため、「社風や企業文化に合っているかどうか」「今までのキャリアと転職理由に一貫性があるか」を重視する傾向にあります。

「これまでこういう思いを持って、キャリアを積んできたからこそ、御社の〇〇に惹かれた」とキャリアと転職理由に一本の軸が通っていると魅力を感じやすいでしょう。

今までのキャリアを振り返り、企業との共通点を洗い出すことが大切です。

2:二次面接に出てくることが多い現場のチームリーダーやマネージャーが「採用したい!」と思う瞬間

人事が企業そのものに対してのマッチ度を見ているのに対して、実際に採用する部署のリーダーやマネージャーが面接官の場合は、採用部署にマッチするかどうかを重視する傾向にあります。

採用部署における日々の仕事で成果をあげるためにも、上司や同僚とスムーズな連携ができそうか、どんな関わり方をしてくれる人なのか見立てをつけたいと考えているはずです。

そのため、応募先企業の仕事を分析・理解し、自分とはどんな接点があるかを踏まえて仕事への意欲の高さをアピールできている人に、魅力を感じやすいでしょう。

また、仕事の場面を想像した具体的な質問をしてくる人、入社後のキャリアをイメージしている人も好印象になるはずです。

3:最終面接を担当することが多い社長・役員が「採用したい!」と思う瞬間

最終面接の段階で出てくることが多い、社長・役員クラス。経験、スキルなどは一次面接、二次面接である程度確認できているため、主に「自社をきちんと理解しているかどうか」「本当に入社したいと考えているのか」を見られるケースが多いようです。

企業研究によって仕事に対する理解も深めたうえで面接に臨み、「応募先企業を理解し理念に共感している姿勢」を示した人には魅力を感じやすいでしょう。

また経営陣は、数年で辞めてしまうような人ではなく、中長期的な視野を持って志望してくれる人に、長く活躍してほしいと考えています。

目先ではなく10年後20年後をも見据えた貢献意欲を語ると、転職理由の納得度が高まるでしょう。

参考記事:転職の志望理由を、面接官の役職ごとにアレンジして魅力的に伝えるコツ

面接官に「採用したい!」と思わせるために、今すぐ準備できること

まず、転職活動は、ビジネスの場と同じような心持ちで臨むようにしましょう。

求職者にとっては個人的な活動でも、企業にとっては自社の採用というビジネスの場です。

プライベートな予定と同じ感覚で、返信・連絡の期限を守らなかったり、時間管理がルーズになったりしないようにしましょう。

同様に、事前準備をせずに面接に臨んだり、メールや面接などで言葉遣いが雑になったりしないように注意も必要です。

もし、言葉遣いやメール文章などで上司や取引先から指摘を受けていることがあれば注意するようにしましょう。

また、面接は相互理解の場なので、会話のキャッチボールが大事です。

「仕事ができると思われるためにも、いいことを言おう」「言いたいことは余すことなく言わなくては」と思うと、空回りしやすいので気をつけてください。

仕事の成果や実績などで話を盛らないこと、嘘をつかないこと、自分の言葉で喋ることも大切です。

特に転職理由や志望理由を自分の言葉で喋るためには、自己分析とキャリアの棚卸しは欠かせません。志望業界や志望企業の仕事分析を自分なりにしておくと、より適したアピールができるでしょう。

採用担当者によっては、「自分にはない観点を持った質問」をしてくる求職者に一目置くケースもあるでしょう。

仕事分析をした結果、分からないことがある場合には、遠慮せずに面接で聞いてみるのもオススメです。

最後に、今後のキャリアビジョンやキャリアプランも考えておくと良いでしょう。

目指すキャリアややりたい仕事、それらを実現させるために、現在学んでいることがあれば伝えられるように整理しておくと良いでしょう。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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