【体験談】憧れの業界を目指し東京で働くことに。カスタマーサポートで年収アップ転職
ハルコさん(仮名):28歳 カスタマーサポート |
毎日13時間働いても、残業代も賞与もなし
九州の大学で現代アートや美術史を学んだハルコさん。インテリア業界への就職を希望したがかなわず、最初の仕事はIT系企業の営業職だった。しかし、入社後もインテリア業界への憧れが捨てきれず、1年で退社。東京で職探しをすることにした結果、見つけた仕事はインテリア雑貨店の販売のアルバイト。憧れの仕事ではあったが、アルバイトのため収入が足りず、転職を考えることに。
「改めて求人を見ると、自分が興味を持っているインテリア関連の仕事はあまり給与が高くありませんでした。そこで、ライフスタイル関連まで分野を広げて探したところ、アパレル業界の求人に出会ったんです」
そして転職したのはレディースアパレルのインターネット販売会社。雇用条件は契約社員だったため、正社員を目指すことにした。業務内容はネットや電話でユーザーからの注文を受けたり、キャンセルやクレームに対応したりするカスタマーサポート職。仕事自体は好きだったが、働いてみていくつかの違和感が出てきた。
「お客様からクレームや返品希望などの連絡が来ても、社としての明確な判断基準がないので対応がその場限りになっていました。上長に判断を仰ぐと、お客様の出方次第で返品可になったり不可になったりする。そのうち判断も対応も全部任されてしまい、クレームに発展するのではないかと毎日不安でいっぱいでした。」
待遇にも不満があった。朝は10時出社で退社は23時前後。これだけ働いても給与は手取り15万円で、残業代も賞与もなしという状況だった。家賃6万円の部屋に住むハルコさんの生活はギリギリだ。1年経っても昇給はなく、同僚とも愚痴を言い合うようになった。
「この状況を変えたくて退職を申し出ました。そのときにやっと『正社員にならないか』という話が出たんです。でも待遇は契約社員の時とほとんど変わらず、業績次第で賞与がつく程度。もう転職するしかないと思いました」
カスタマーサポートで正社員として転職を果たす
前職の経験を活かすために、応募する求人はインテリアやファッション領域のカスタマーサポートだが、ハルコさんは職種以外にいくつかの条件を決めた。それは、【残業代が出る】【土日休み、できれば長期休暇も可能】【老舗企業】の3つである。なお【老舗企業】にこだわったのは、「歴史のある会社なら制度や福利厚生も整っているはず」と考えたから。
転職活動の結果、入社を決めたのは設立後60年近い老舗企業。元はアパレルの卸会社だったが、近年メンズカジュアルのECショップに業態をシフトしており、ハルコさんの前職経験もそのまま活かすことができた。待遇は正社員。現在の手取りは19万円で、残業代も賞与も出る。年収は年間で50万円以上アップする見込みだ。
「土日も休みになって、ようやく友人と会えるようにもなりました。入社してすぐ昇給もあったので、前より家賃が高いところに住めるようになり、生活レベルも改善されましたね。」
規模的には前職と同じ40人ほどの会社だが、カスタマー対応マニュアルが用意されており、クレームや返品規定など、前職では曖昧で判断に困ったようなケースもすべて解決できるようになっている。前職での不満はおおよそ解消された模様だ。
転職活動を振り返って
待遇に加えて、企業を選ぶ条件に【老舗企業】を加えたハルコさん。今回の転職ケースでは実際に制度や福利厚生も整っており狙い通りだったが、必ずしも歴史のある企業が制度や福利厚生が充実しているとは限らない。また、新興企業でも従業員の満足度を高めるために制度や福利厚生を充実させているケースも多いため、少しでも条件の良い企業と出会うためには求人内容が条件に合致している企業になるべく応募し、面接時にしっかりと確認をすることが重要だ。
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