【体験談】結婚を機に、ワークライフバランスを実現できる営業職に転職
ケイさん(仮名) 33歳 営業職 |
憧れていた営業職に転職するも、結婚と同時に職場で浮いた存在に
建築学科出身のケイさんは、新卒入社した会社でCADオペレーターとして働いていた。親会社のコンサルティング営業の仕事を見た時に営業職に興味を持ち、親会社の営業部への異動を希望したが、転籍はできなかった。やむなく会社を退職し、不動産の飛び込み営業を経て、携帯の代理店向け営業も経験した。営業の仕事は面白かったが労働時間が長く、結婚を考えていたケイさんは家庭生活との両立に不安を感じ、三度目の転職をすることにした。
次に入社したのはサーバーの負荷分散サービスを提供している会社。営業の面白さにやりがいを感じていたが、在籍中に結婚したことで風向きが変わってくる。
「残業も少なく、結婚しても働ける会社だと思ったのですが、実際は結婚したら辞めるのが暗黙の了解のようになっていました。そのせいか、女性で既婚者の先輩もおらず相談できる相手もいませんでした。結婚後も仕事は続けるつもりだったし、会社にもそう告げていたはずなのですが、結婚後は大きな仕事から徐々に外されるようになり、不本意ながら退職を決めました」。
過去の経験を振り返り、転職で大切にしたいことを3つに絞る
過去四社の経験を経て、ケイさんは転職に当たり「大切にしたいものを順位づけしよう」と考えた。1番は「早く帰れること」。やはり夫の帰宅時には家にいて、夕食の用意はしておきたい。2番目は「営業職」であること。事務職も考えたのだが、転職の相談に乗ってもらった先輩から「せっかくの経験が活かせなくなる。もったいない」と言われ、自分自身もやはり営業職を続けたいと思った。そして3番目は、「既婚者の勤務実績がある」こと。
優先順位に従って転職活動を始めたところ、縁があったのはセキュリティタグ(高価な製品の万引き防止などに使用する札)を開発販売している会社だ。ケイさんはメールや電話で問い合わせをしてくる法人に、製品紹介や提案を行う営業を担当している。電話やメールを中心としたインバウンド営業なので休みが取りやすく、就業時間も規則正しい。
「私の属しているチームは全員既婚者で、お子さんがいる方もいます。いずれ出産を迎えても事情をわかってくれる社風で、就業時間も朝9時から17時。残業はほぼありませんから、転職活動の条件はすべて揃っています。」
仕事の面でも以前の会社よりやりやすい。技術部門と営業がとても密な関係にあり、連携する体制が取れているからだ。ただし、残念ながら年収は減ったという。
「でも今はこの環境にとても満足しています。家族も大事にできるし、営業のスキルを発揮でき、さらに高めることもできます。自分のペースで仕事を進められるので、ワークライフバランスとしては今までで一番です。」
転職活動を振り返って
転職先の優先順位をしっかり決めたことで、ワークライフバランスを重視できる仕事に出会えたケイさん。女性の活躍は国を挙げて取り組んでいる重要な雇用テーマ。家庭と仕事を両立しやすい人事制度や待遇を整備している企業も増えている。どんな職種も条件の優先順位をつければ希望に合った求人が見つかる可能性は広がっている。ぜひ、ワークライフバランスも意識しながら、やりたいと思える仕事を見つけてみては。
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