「在職中に取得」と「辞めて専念」、資格取得で転職に有利なのは?
できるだけ転職に有利な材料を増やしたい!という動機から、仕事に関連する資格取得を目指す人は少なくないはずです。ただ、インパクトのある難関資格は試験対策も大変。そこでこんな悩みが浮上することも…。
Aさんは、転職に有利な材料を増やすため、今の仕事と関連する難関資格を取ろうと考えています。ただ、在職中に頑張って取るか、会社を辞めて資格取得に専念するかで思案中。
さて、最も転職に有利な選択は次のうちどれ?
【正解は?】
1 二兎を追わず、会社を辞めて資格取得に専念するべき
2 在職のまま勉強して、取得してから辞めるべき
3 資格取得は無意味。そちらを止めて早く転職するべき
答え:2) 在職のまま勉強して、取得してから辞めるべき
業務に直接関連する資格を持っていると、転職の際に高く評価されるケースは少なくありません。例えば、会計系職種における簿記や税理士、エンジニアにおける情報処理技術者、語学力が必要とされる職種におけるTOEICなどですね。この場合、資格は十分アピール材料になります。
ただし、会社を辞めて資格の勉強に専念した場合、在職期間にブランクができてしまいます。このブランクは、転職の際にマイナスの評価をされる可能性あり。つまり、転職を有利に進めるために資格取得を狙っているのに、一方でマイナス要素を作ってしまう矛盾した事態になるわけです。
ですから、転職のために資格を目指すのであれば、在職中に取得を目標にするのが最も適切な選択といえます。仕事と勉強の両立は大変かもしれませんが、実際に、平日夜や土日を利用して働きながら学んでいる人も大勢います。苦労して合格すると、それが自信にもなるはずですよ。
読者のみなさんの声
■企業で財務部長(税理士有資格者)をしている私の立場から、経理職の場合だけの参考にここで意見を。仕事をやめて税理士合格のためだけ勉強しようとしても、まず挫折します。1日に2時間勉強して、30の成果が出るとしましょう。一日中勉強できる環境になっても、勉強時間はよくて6時間です。そして、成果は90でるかと言うと、60程度です。なぜなら、人間の頭は勉強ばかりするようにできていないからです。仮に、1日10時間、税法を勉強しても、翌日には頭が飽きてしまっているので、身にはつきません。同じものばかりを食べ続けることが苦痛なのと同じ理屈です。ですから、会社を辞めて資格試験に専念するという考えは危険です。仕事の合間に勉強をして、それで合格しなかったら、自分にそこまでの能力がないのだと考えるぐらいのほうがいいです。背水の陣をひいての受験勉強などは、焦るだけで厳しい現実が待っているだけです。「会社を辞めたら時間ができる」考えは、危険です。(たかさん)
■私は一般事務職へ転職を希望しています。理由は、今日々雇用という扱いなので、将来が不安だからです。なので、働きながらパソコン関係の資格を取りたいと思ってます。パソコン検定は3級を持っているので、2級orマイクロソフトオフィススペシャリストを取得したいと思います。それぐらいしないと、社会に認められないような気がしますし…。ほどほどに頑張ります!(M.Y.さん)
記事作成日:2008年9月8日 WRITING 伊藤敬太郎
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