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体育会系ノリの職場に馴染めません。転職するしかありませんか【転職相談室】

デスクトップパソコンを操作する女性和気あいあいと明るいけれど、気合と根性で乗り切ろうという仕事観が根強い―。

現職にそのような“体育会系”カルチャーを感じ取り、合わないと悩んでいるSさん。馴染むために努力すべきか、諦めて転職すべきか。組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

【転職相談】体育会系の職場にどうやったら馴染めますか?転職した方がいいですか?(Sさん/24歳/製薬会社・営業)

相談者
相談者
■相談内容
製薬会社で営業(MR)として働いています。
薬学部出身でもともと医薬品に興味があったのと、給料が高く、不景気にも強そうなところに惹かれてMRの道を選びました。就職活動では、MRが激務で体力勝負となることは覚悟していたので、なるべく社内での人間関係のストレスが少なくなるように、若手が和気あいあいと仲の良い社風の会社を選んだつもりでした。
しかし実際には、和気あいあいというよりは体育会系で、社員で団結はしているのですが、どうにも社風が合いません。馴染むにはどうしたらいいでしょうか。転職するしかありませんか。

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体育会系の職場に馴染むためのコツ

アドバイザー
馴染めていない感覚を持ちながら働くのは、なかなかストレスも大きいですよね。転職は一つの選択肢だと思いますが、まずは今の状況を整理しましょう。

職場環境を“体育会系”という表現を使っていますが、そう感じるのはどんなときでしょうか。

相談者
そもそも、同期の営業メンバーのほとんどがスポーツをやっていて、サークルではなく部活動をしていたメンバーも多くいます。厳しい上下関係に慣れているためか、先輩や上司の指示には従うのが当たり前、と動いているように見えます。

「もっと違うやり方があるのでは」といちいち立ち止まって考えてしまう私は、会社の中で浮いているように感じてしまいます。

アドバイザー
なるほど、そのように感じているのですね。仕事の仕方の面ではどうですか?

相談者
営業先のアポイントを取る際は「毎日●件電話する」など、「若手はまず量をこなす」といったやり方や考え方が残っています。コロナ禍でオンライン化が進み、効率的な働き方は進んでいるものの、「提案が通らないのは思いが足りないのでは」「目標へのコミットが足りない」など精神論でアドバイスされるのにも納得できません。

アドバイザー
なるほど。もっと具体的に、根拠のあるアドバイスや指導がほしい、という不満があるんですね。

相談者
そうなんです。「みんなで目標達成しよう!」と掛け声をかけあうような雰囲気にも、白けてしまうんです。こんな職場環境に馴染むにはどうしたらいいのでしょうか。

アドバイザー
馴染もうと努力して、心身にさらにストレスがかかってしまうのでしたら、転職を考えるといいと思います。その前提でお話しますが、上司や先輩の示すやり方をいったん受け入れて素直に試してみるのも一つの馴染み方だと思います。

相談者
なるほど。

アドバイザー
例えば、●件連絡してアポを取る、に象徴されるような量を追う仕事のスタイルでは、非効率的な面は確かにあるでしょう。でも、もしかしたら、やっている中で自分なりの”アポにつながるコミュニケーション方法“を見出し、それが提案する際のヒアリング力や関係構築力につながるかもしれません。

相談者
うーん、そうですかね…。確かに、やる前から結論を決めつけすぎて動けていないところはあるかもしれません。

アドバイザー
もう一つは、Sさんの考えに近い仲間を社内で探してみてはいかがでしょうか

周りはみんな“体育会系”で自分には合わないと思っていても、実は、Sさんと同じような違和感を抱えつつも働いている仲間がいるかもしれません。「自分だけが浮いている」という感覚が薄まれば、少しは働きやすくなると思います。

相談者
確かにそれはそうですね。

アドバイザー
ほかに、自分なりの営業方法で、圧倒的な成績を出すのも説得力のある方法でしょう。

例えば、きちんと論文を読み込み、医療現場から求められる情報収集にパワーを割くなど、Sさんができる方法で成果を出せば、周りからプレッシャーをかけられることもなくなると思いますよ。

相談者
なるほど。合わないと不満ばかり言っていないで、できる行動を探さなければいけませんね。

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体育会系の職場から転職する場合の注意点

相談者
転職も選択肢の一つとおっしゃいましたが、今のような“体育会気質”な社風が合わない場合、どう企業選びをすべきでしょうか。

アドバイザー
さまざまな選択肢があると思いますが、まず大事なのは、MRという仕事を続けたいかどうか。MRの中で選ぶのでしたら、同業他社で社風がSさんに合うところを見ていきます。

その際、「体育会系が嫌/苦手」とは、具体的にどの点を指しているのか、言語化することが欠かせません。

相談者
それは、どうしてでしょうか。

アドバイザー
上下関係の厳しさが苦手なのでしたら、人間関係のフラットな組織風土が大事になりますし、気合・根性といったフレーズが出てくることが苦手なのでしたら、エビデンスを重視して意思決定していく組織風土がいいでしょう。

MRをはじめ営業職の中から選ぶ場合、目標数字へのこだわり、達成へのコミットメントはどこに行っても求められると思います。それ自体が合わないのでしたら、まったく違う職種への転職も検討していく必要があります。

相談者
薬学部で学んできたことを生かしたいので、製薬業界で働き続けたいな…とは思っています。MRがいいのか、それ以外かというのは、これまで検討したことがなくてあまりイメージできていません。

アドバイザー
例えば、近接した領域としてはヘルステック企業に進むのも一つでしょう。医療関係であれば、リサーチ系の職種などもあり、営業ではなくても知識を生かせる職種はあると思います。

転職活動と並行しながら、今の会社で営業以外の職種への職種転換ができるかどうか、キャリアチェンジの可能性を模索するのもいいと思います。営業部門は体育会系ですが、管理部門ではまったく雰囲気が違う…という企業はたくさんあります。

相談者
確かに、そういう選択肢もありますね。今の職場のカルチャーは会社全体で共通のものだと思い込んでいました。

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転職後のカルチャーギャップに注意

アドバイザー
体育会系気質の少ない組織を見極めるには、

  • 歴史が浅い、新しい会社
  • 社員の平均年齢が低い
  • 中途入社者が多いなど、人の流動性が高い

などがポイントになります。

選考プロセスの中で、上司・部下間のコミュニケーションの特徴など、意思決定の際の判断基準などを質問してみては。Sさんが求める「フラットな関係性」「エビデンスを大切に物事を決める」といったポイントが見えてくるかもしれません。

相談者
なるほど。

アドバイザー
ただ、今の職場からの転職では、カルチャーギャップを想定しておくことも大切だと思います。

相談者
転職先でギャップを感じるということですか?

アドバイザー
そうです。Sさんは新卒で現職についていますよね。合わないと思いつつも、その価値観が当たり前になっている可能性があります。転職先が今のカルチャーとは真逆になると、以前の良い面に気づくこともあります。

例えば、体育会系ならではの特徴として、

  • 上司や先輩など面倒見がよい人が多い
  • チームワークを重視する
  • 社内行事が盛ん

などはありませんか?

相談者
はい、確かにそういった傾向はあります。

アドバイザー
これらのカルチャーが全くなくなると、

  • 自分で積極性を出していかないと、相手からケアされることがない
  • 個人主義の働き方で、モチベーション維持も自分次第
  • 社内行事がなくなり、社内の人間関係が希薄になる

など、以前の良さが損なわれる場合もあります。物足りなく感じることがあると想定しておくといいと思います。

相談者
そうなんですね。なかなか自分だけでは気づかない視点をいただけて、とても参考になりました。どんな環境でどんなキャリアを築きたいのか、選択肢を幅広く考えていきたいと思います。ありがとうございました!

記事作成日:2023年1月4日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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