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夫婦で同じ企業に勤務しているのですが、リスク分散のためにどちらかは転職した方が良いのではと思い始めました【転職相談室】

白いシャツを着た男女の後ろ立ち姿新型コロナウイルスの影響で業績不振となる企業も出始めていることから、夫婦ふたりで同じ企業に勤めるリスクを心配する人もいるようです。

リスク分散のためにどちらかが転職することについて、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がアドバイスします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

夫婦で同じ企業に勤めているのですが、収入源を1つの企業に頼っているのはリスクではないかと心配です。リスク分散のために、どちらかは今すぐ転職を考えたほうがいいでしょうか?(Kさん/29歳/男性/証券会社・法人営業)

相談者
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■相談内容
1年ほど前に職場結婚し、現在も夫婦で同じ企業に勤務しています。証券会社で、私は法人営業、妻は管理部門で経理を担当です。結婚する前は、子育てをするにも同じ企業にいるほうが情報を共有しやすく、利便性が高いと思っていました。

 

ですが、コロナ禍での景気後退のニュースを目にするにつれ、利便性より1つの企業に収入を頼って夫婦共倒れするリスクのほうが心配になってきました。勤務先の業績は今のところ問題ありませんが、中長期的な将来を見据えて、どちらかは早めに転職したほうがいいでしょうか?

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リスクだけでなくメリットも含めて整理し、パートナーとしっかり話し合って決めよう

アドバイザー
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勤務先が倒産ということにでもなれば、共倒れのリスクがあることは確かです。しかし、これはコロナ禍に関係なく以前からあったリスクだといえます。ただ今回は、業界や企業によっては厳しい現実に直面しているのを目の当たりして、そうした不安が顕在化したり増幅したりしているのでしょう。
そうなんです。連日そのような情報に触れているうちに心配になってしまって。
相談者
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アドバイザー
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先ほども伝えた通り、たとえ社会情勢に大きな変化があってもなくても、ふたりで同じ企業に勤めていることにリスクはないとはいえませんが、一方でメリットもあるかと思います
はい、あります。お互い職場の雰囲気や仕事内容、人間関係などもわかっているので、話さなくてもわかる共通認識のようなものがあります。その点は、助かっています。
相談者
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アドバイザー
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それに、会社の制度やお互いの収入、この先のキャリアや働き方の選択肢も把握しているので、将来設計がしやすいのではないでしょうか。また、夫婦で勤務していることを上司が知っていると、転勤などもある程度配慮してもらえるかもしれません。
たしかに、そういうメリットもありますね。
相談者
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アドバイザー
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今回の転職について、奥さまはどうお考えになっているのでしょう?
実は、まだきちんと話し合ってはいないんです。
相談者
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アドバイザー
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そうでしたか。Kさんの場合、「会社の業績は今のところ問題ない」とのことなので、差し迫った危機という感じではなさそうですね。だとしたら、転職についてまずはふたりでしっかりと話し合ってみてください。話し合う際には、今のように同じ企業に勤めるリスクとメリットを洗い出し、整理していくといいでしょう。
わかりました。話し合って、妻の考えも聞いてみます。
相談者
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アドバイザー
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心に留めておいていただきたいのは、どちらかが転職すればリスクが解消されるとは必ずしもいえない、ということ。なぜなら、転職した企業の業績についても、いつどうなるかわからない、というリスクは常につきまとうからです。逆にいえば、いまの会社におふたりで勤続するのも、業績が急激に悪化するようなことでもない限り、リスクは変わらないということです。

 

今後重要になるのは、本当に動く必要が出てきたときに、慌てず適切に対応できるかどうかでしょう。転職するにしても今の会社に留まるにしても、今回の不安は夫婦の将来の仕事や家庭についておふたりでじっくりと考えるいいきっかけです。この機会に、ぜひしっかりと話し合ってください。

そうですね。リスクについてばかり考えていてもきりがないので、前向きに話し合ってみます。
相談者
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リスク分散以外に転職したい理由はあるか?

アドバイザー
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ところで、「リスクを分散したい」という理由以外に、転職したい理由はありますか?
1社に収入を頼るリスクばかり考えていましたが、あらためて聞かれると、「異動の希望が通らなかった」という不満も転職を考える理由になっているような気がします。
相談者
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アドバイザー
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どんな部署への異動を希望したのでしょうか?
M&Aに携わることができる投資銀行部門です。法人営業を担当する中で事業承継などの相談を受けるようになり、こうした案件にも対応できる専門性を身につけようと、証券アナリストの勉強を始めたんです。その資格を取得して異動願いを出したんですが、希望は叶いませんでした。
相談者
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アドバイザー
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そうでしたか。それでは奥さまはいかがでしょう、転職したい理由はありそうですか?
はっきりと聞いたことはありませんが、そろそろ子どもを欲しいと思っているので、「定時に帰れる仕事に就いて、家庭での時間を増やしたい」とは言っています。今の職場は、残業が多いんです。
相談者
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アドバイザー
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なるほど。おふたりとも、転職を考える理由を深堀りできそうですね。ここでよく考えていただきたいことがあります。仮に転職する場合、「ふたりで同じ会社に勤めるリスクを分散したい」だけでは、実は説得力のある転職理由にはなりません。転職するのなら、「仕事で成し遂げたいこと、得たいことは何か」という観点で転職理由を深掘りして臨むことが重要だからです。
そうですよね。冷静に考えて、リスクを気にするだけでは中途半端な転職になってしまうのは想像がつきます。
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リスクだけでなくメリットも含めて整理し、パートナーとしっかり話し合って決めよう

ところで、しっかりと転職軸を設定した上で転職するとしたら、ひとまず私か妻、どちらが転職するのがいいのでしょうか?
相談者
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アドバイザー
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それもおふたりで話し合うべきことですが、先ほど仰っていたように「近いうちに子どもを持とう」と計画しているのなら、産休や育休のことを考えて、奥さまが今の会社に留まるほうが都合がいいかもしれません。企業によっては、産休・育休が取れるのは1年以上勤務している者に限る、という就業規則を設けているケースがあるからです。

 

あるいは、もし現在の勤務先が出勤必須な環境だとしたら、将来の子育てを見据えて奥さまがリモートワーク可能な企業に転職し、1年程度働いてから産休・育休をとるという計画を立てるのもありでしょう。子育てを優先するのなら、応募先の就業規則などを確認して、現在の勤務先と比較・検討することも大切です。

なるほど。子育てについては近い将来で考えているので、私が転職するほうが現実的ということでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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それを判断するには、タイミングについても検討する必要があります。Kさんが転職しても、仕事に慣れるまでの1、2年は大変でしょう。その時期に育児の大変さも重なるのは、お互いに負担が大きくなると思います。

 

転職する場合は、おふたりのどちらが転職するのかだけでなく、転職するタイミングについてもきちんと考えておきましょう。

そこまで考えられていませんでした。アドバイスを聞いて、いろいろと話し合っておく必要があるということがよくわかりました。
相談者
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アドバイザー
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Kさんの場合、切羽詰まって転職する必要があるわけではないので、ご夫婦で話し合った結果、「いまの会社に残ってもう一度異動希望を出してみる」「いまの会社に残ってマネジメントなど違うキャリアを目指す」「1年以上じっくり時間をかけて、Kさんが転職活動をする」「タイミングを考えて奥さまが転職する」など、たくさんの選択肢が考えられます。

 

さらに、育休後に奥さまが仕事復帰する場合のことも考えておくといいでしょう。例えば、「子どもを親に預けられるよう実家に近い場所に転居して、ふたりとも転職する」という選択もあるかもしれません。

たしかにそうです。いまのような社会情勢で1社にふたりの収入を頼るリスクばかりに気を取られていましたが、ふたりで将来の家庭像や働き方、収入や住む場所などを総合的に考えながら、同じ会社に勤めるリスクとメリットを整理して転職を決断するべきだということがわかりました。

 

リスクに対する不安が、ふたりの人生設計をじっくり考える好機になりそうです。いろいろと相談に乗っていただき、ありがとうございました。

相談者
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記事作成日:2021年6月4日 WRITER:笠井貞子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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