中途採用の面接の服装は選考に影響する?
中途採用ではリクルートスーツを着用しないため、転職活動が初めての方や内勤でスーツを着用する習慣が少ない方の場合、何を着ていけばいいのか迷ってしまうことも多いようです。
では、どのような服装だと中途採用の選考に影響するのでしょうか。企業の採用担当者に聞いてみました。
面接の服装は約7割の採用担当者が「選考に影響する」と回答
リクナビNEXTでは過去一年間に中途採用に関わった企業の人事担当者にアンケート調査を行い、面接の服装が選考に影響するのかについて聞いてみました。
Q.求職者の服装(身だしなみ)は選考に影響しますか?
影響する | 31.3% |
やや影響する | 41.0% |
場合による | 22.3% |
ほとんど影響しない | 4.3% |
全く影響しない | 1.0% |
アンケート結果によると、「影響する」「やや影響する」と回答した採用担当者は、全体の72.3%となりました。一方で、「ほとんど影響しない」「影響しない」と回答した採用担当者はわずか5.3%となっています。この結果を見る限り、服装が選考に影響する可能性が高いため、服装・身だしなみには注意を払って面接に臨んだ方が良さそうです。
では、服装へのマイナス印象が選考の合否を決めてしまうのでしょうか。採用担当者に聞いてみたところ、約3割が「判断したことがある」と回答しました。
Q. 過去、求職者の服装(身だしなみ)だけで合否を判断したことがありますか?
ある | 28.3% |
ない | 71.7% |
経験・スキルは一朝一夕で得ることはできませんが、面接の服装は当日の配慮だけでカバーすることができます。面接の機会を無駄にしないために、服装にも気を配りましょう。
「面接で不合格になるNG服装」5選
面接で不合格にならないために、具体的に採用担当者からの声が多かった「NG例」を5つご紹介します。
Tシャツ・ジーパンなど“ラフすぎる”服装
回答で一番多かったのは、Tシャツ・ジーパン、ジャージとサンダルなど「普段着での面接」でした。企業から「私服面接OK」との提示がない限り、面接は基本的にスーツで臨むのが無難です。スーツを着用しない仕事に応募していたとしても、面接にはスーツを着用しましょう。
【採用担当者の声】
・面接にスーツで来なかった(35歳 メーカー系 企業規模:100~300人未満人以上)
しみ、フケ、汚れ…“清潔感がない”服装
清潔感が損なわれていると、相手に不快感を与えます。スーツやネクタイ、靴が汚れていたり、肩にフケが落ちていたりと、明らかに不潔な印象は選考に影響するようです。
営業や販売など外勤職の場合は、企業のブランドイメージを損なう恐れが、また、事務やエンジニアなど内勤職の場合も社内のコミュニケーションに支障が出る恐れがあると判断されます。不潔な人物に対して、採用担当者は入社後の活躍イメージを持つことができないのです。
【採用担当者の声】
・本人が気にならないのが不思議なくらいフケがすごかった。ネクタイが汚れていて清潔感がなかった(45歳 メーカー系 企業規模:50人未満)
アイロンくらいかけて…“ヨレヨレしわしわ”な服装
せっかくスーツで面接を受けに来ても、しわだらけの服装では印象が台無しです。面接が決まったら、着る予定のスーツを事前に確認し、ヨレヨレしわしわになっていないかチェックしておきましょう。クリーニングに出すかアイロンを当てるなどして、事前に準備しておくことが大切です。
【採用担当者の声】
・ピシッとアイロンがかかっているかをチェックしています(34歳 サービス系 企業規模:50人未満)
ネクタイが曲がっている …“だらしない”服装
手入れされていない靴、曲がったネクタイなど、だらしない印象を与える服装も選考に影響する可能性があります。面接に行く前に、鏡の前に立って確認しておくようにしましょう。もし服装に不安がある場合は、家族やパートナー、転職エージェントなどの第三者にチェックしてもらうという方法もあります。
【採用担当者の声】
・あまりにもだらしない服装だと選考に影響する(58歳 流通・小売系 企業規模:100~300人未満)
個性を強調しすぎ…“派手すぎる”服装
これまでに挙げた“NG服装 ”に比べると回答数が多くはありませんでしたが、「派手すぎる」服装もマイナスの印象になるようです。特に金融系やメーカー系、医療系など、保守的と言われる業界では、華美な服装を好まない傾向にあります。一方で、アパレル系やWeb系など、企業のブランドイメージの範囲内であれば柔軟に捉える業界もあるため、求人情報や採用ページなどに載っている従業員の服装や髪形などを見て、企業の傾向を捉えるようにしましょう。
【採用担当者の声】
・派手なアクセサリーや化粧は気になる(50歳 メーカー系 企業規模:300~500人未満)
まとめ
中途採用では、限られた採用枠に複数の求職者が応募した場合、経験・スキルや入社意欲、人柄などを比較して選考が進みます。そのため、仮に1名の採用枠に人材要件を満たした求職者が二人応募した場合に、一方が面接で服装による大きなマイナス印象があると、不合格になってしまう可能性があるのです。
内定の可能性を服装や身だしなみで棒に振るのはもったいないことです。面接が決まったらまず服装(スーツ・靴・カバン)を確認し、当日に慌てることのないよう事前に準備しておきましょう。
【面接の服装のポイント】
・業界・職種によってラフの基準は違うが、ラフすぎる服装は控えよう
・“しわしわのスーツ”など、だらしない印象にならないように注意を
【調査概要】調査対象:直近一年間に中途採用の選考に関わった人事担当者300名
調査機関:株式会社クロス・マーケティング 調査時期:2019年3月実施
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