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職務経歴書をコピペで作成することのデメリット|例文の正しい活用方法

職務経歴書は、例文や簡単作成ツールを活用すれば比較的簡単に作成することができます。しかし簡単に作れるからといって、まるごと例文コピーで作成するのはおすすめできません。

この記事では、例文や自動作成を活用する際の注意点について、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが解説します。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

職務経歴書の自動作成・例文流用には要注意

職務経歴書を作成する際、「どう書いたら良いかわからない」「自分をアピールする文章をうまく考えられない」と悩む人は少なくありません。そういう時は、職務経歴書の自動作成ツールや、参考サイトの例文を流用したくなるでしょうが、活用する前に気をつけてほしいことがいくつかあります。

ここでは、例文のコピー&ペースト多用や、職務経歴書の自動作成を活用することで起きやすい不利益についてお話しします。

デメリット1. 他の応募者と似通った内容になり、差別化しづらい

転職サイトや転職エージェントのサービスの中には、いくつかの経歴や選択肢に回答すると、自動で職務経歴書の例文を表示してくれるものや、登録時に選んだ職種をもとに例文を表示した職務経歴書を自動ダウンロードができるようなサイトもありますが、使い方には注意が必要。

これまでに、例文を流用したことで、同一企業に応募した2人の求職者の職務経歴書の内容がほとんど同じような内容になっていたケースも実在します。

特に、例文を自動作成するようなサイトでは、言い回しや表現がどうしても偏るため、「似たような内容を、別の職種での募集時にも見た」という状況も発生しやすく、他の求職者と差別化するのが難しくなってしまいます

デメリット2:流用がバレて志望度が低いと見なされる可能性がある

自動作成した職務経歴書や、例文を自分なりにアレンジしたとしても、企業の採用担当者や人事は、一度にたくさんの応募書類を見比べるので、「これは何らかのサイトの例文を流用しているな」と気がつくことも多いものです。

書類選考の段階では問題がなくても、面接で深掘りをしているうちに、バレることも多々あります。

こうなってしまうと、文章自体はどんなに素晴らしくても、「志望度が高い」とは見なされないでしょう。

デメリット3. 自分の体験・言葉に基づいていないため、面接でうまく答えられない可能性がある

自動作成された文章やサンプル例文などを活用しようとすると、自分が一番力を発揮したエピソードではなく、例文と辻褄が合うエピソードを選出することになりかねません。中には、例文との整合性を保つために、一部話を盛ってしまうというケースもあるでしょう。

企業の採用担当者や人事は、多数の人との面接をしながら、職務経歴書に書かれている内容を具体的に深掘りして確認していきます。

実体験に基づいていない内容や、実体験ではあってもあまり力を入れていなかった仕事内容などは、具体性やシーン描写に欠けていたり、話すときに熱量が感じられなかったりすることが多いので、採用担当者が違和感を持つ可能性もあります。

企業側が、実際にそのことを指摘するケースは稀でしょうが、「あぁ、これは実体験じゃない可能性もあるな」「実はそんなに力を入れていた仕事ではないのかも」と思われた時点で、残念ながら面接評価はイマイチにならざるを得ません。

デメリット4. 整合性が取れず、入社後にミスマッチが起きる可能性も

自分の体験と言葉に基づいた職務経歴書で選考にのぞまない場合、自分の経歴やキャリアとの整合性が取れない可能性もあります。

面接で深掘りをされた際に、その場その場で具体的に話す内容も変わりやすく、一次面接担当者と二次面接担当者、そして最終面接担当者ではあなたについての理解が異なるかもしれません。そうなると、1つ1つの面接は通過できても、本当の意味で「自分にあった会社」を見つけることが難しくなります。

入社後にミスマッチが起きてしまうと、求められる仕事を思うようにこなせず、活躍できないジレンマから「こんなはずじゃなかった」と後悔しかねません。

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職務経歴書で例文を活用する時のポイント

前述したような不利益を被らない為に、職務経歴書の例文を活用する時のポイントを紹介します。例文のどんなところを参考にし、どんなところはオリジナリティを出すと良いのかを理解し、それぞれの項目での注意点に沿って職務経歴書の作成をしてみてください。

例文はフォーマットや構成を参考にし、内容・伝えたいことはオリジナルで作成する

自動作成した職務経歴書や、参考サイトの例文を活用する際には、フォーマットやレイアウト、文章構成は参考にしつつ、具体的な内容は必ず自分のものにしましょう。ここでは、参考にすると良い箇所、流用してはいけない箇所をまとめました。

例文を参考にすると良い箇所

  • 書き方のフレームワーク(志望動機の作成の場合は、応募企業を選んだ理由→活かせる経験・スキル→入社後に実現したいことの順で書くなど)
  • 文章の構成(結論→理由→具体例→結論など、文章の流れ)
  • フォントサイズ
  • レイアウト
  • 文字の分量
  • 埋めるべき項目
  • 職務経歴書に書くのに適した言葉選びや表現方法

そのまま例文をコピペして流用してはいけない箇所

  • 実績内容
  • 仕事内容
  • 伝えたいこと

自動作成した職務経歴書や例文の具体的な活用例

自動作成した職務経歴書や、参考サイトの例文を、具体的にどんな風に活用・アレンジすれば良いのかを、項目別にまとめました。

転職活動の要でもある「職務経歴書」で、意図せず不利益が発生しないよう、以下の点に注意しながら作成してみましょう。

「職務要約」は、例文の書き方(フォーマット)に自分の内容をあてはめる

  • 基本的な文章の構成はそのままでOK
  • 具体的な情報や希望は自分のものに変更

「職務経歴」は、例文の書き方(フォーマット)に自分の内容をあてはめる

  • 基本的な文章の構成や書くべき項目はそのままでOK
  • 追加でアピールしたい実績や項目があれば追加
  • 具体的な情報や実績は全て自分のものに変更必須
  • 数字や固有名詞などの変更もれがないように注意が必要
  • 「主な仕事内容」は、同職種でも例文と同一ではないはずなので、参考程度に留める
  • サンプルや例文は抽象的に書いていることが多いので、必ず具体性を追加する

「活かせる経験・知識・技術(強み)」は、オリジナル作成を推奨

  • 同じような内容でも言葉の表現を変え、できればオリジナルな内容を作成する
  • 嘘にならなければ例文を活用するのも良いが、面接で「なぜ?」と深掘りされても問題がないほどの自分の語りたい内容と同一なのかはしっかり判断することが大切

「資格・語学力」は、例文の書き方(フォーマット)に自分の内容をあてはめる

  • 資格名や書き方などは正式な記述なので積極的に参考にする
  • 資格級やスコア、取得年月日などは自分の情報に更新

「自己PR」は、オリジナル作成を推奨

  • 結論→理由→具体例→結論など、文章の流れはそのままでもOK
  • 具体的な情報や仕事を通じて学んだこと、考えたこと、将来への希望などは自分のものに変更必須

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職務経歴書は、自分で考えて作るからこそ伝わる魅力がある

職務経歴書は、多くの企業に提出することになる転職活動の要です。書類選考では、職務経歴書の内容によって合否が決まることも珍しくありません。

最近では、転職サイトによる職務経歴書の自動作成も珍しくはありませんが、自動作成した職務経歴書をそのまま利用することは避けましょう

自分の魅力とその伝え方については最初にじっくり考えて取り組むことが面接対策にもなります。しっかりと自分で考えて作った内容ならば、面接で深掘りされた時も、慌てずに実体験に基づいた内容を答えることができるはずです。

リクナビNEXTは、自分で考えて職務経歴書を作るためのコンテンツを多数用意しています

職務経歴書は、最初から100点満点の完璧なものを目指すのではなく、70~80点でもいいので、自分の言葉で自分の経験を伝えることが大切です。

職務経歴書を「自分で考えて」作成するためにご用意した以下のコンテンツやツールを参考にしながら、取り組んでみましょう。自分で考えながら作成することを最初は大変に思うかもしれませんが、ここでの頑張りが後々の転職活動にも活きてくるはずです。

記事作成日:2023年12月8日 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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