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キャリアプランとは|作成方法・フレームワーク・具体例・面接での答え方

PCを使う女性

キャリアプランとは何か、作成方法、キャリア形成に役立つ考え方やフレームワーク、面接での答え方、具体的な回答例などを解説します。

キャリアプランニングについて知りたい方は、まずはこの記事を確認してみてください。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

キャリアプランとは

キャリアプランとは、仕事において将来的に自分がどういう職務経歴を積みたいかを考え、実現させるための具体的な計画を立てることです。

ここでは、キャリアプランの意味と似ている言葉との違い、 キャリアプランを立てるメリットを解説します。

キャリアビジョン、キャリアデザイン、キャリアパス、キャリアアップとの違い

キャリアプランの定義に加え、似ている言葉「キャリアビジョン」「キャリアデザイン」「キャリアパス」「キャリアアップ」との違いを見てみましょう。

キャリアプラン・自分が得たい職務経歴(キャリアの歩み)を考えて計画すること
・現職だけではなく転職、起業、副業なども含めて考える
キャリアビジョン・仕事に関して、将来どうなっていたいか
・職務経歴の理想像
キャリアデザイン・家庭や地域生活、子どもの教育や介護などを含めた人生設計
・キャリアプランよりも広く、社会全体とのかかわりを含める
キャリアパス・企業が従業員に対して提示する道筋
・組織の中で職務や役職に就くために必要なスキルや経験
キャリアアップ・主に現職で職位が上がったり、役職が付いたりすること
・専門知識をつけ、仕事の幅を広げ裁量権を得たりすること

キャリアプランを立てるメリット

キャリアプランを立てるメリットは、主に以下の3つです。

  1. 日々の仕事のモチベーションが上がり、主体的なキャリアを歩みやすくなる
  2. 目指す将来ビジョンを実現しやすくなる(詳細なビジョンが見つかる)
  3. 転職活動でマッチした企業を探しやすくなる、面接で活用できる

実現したい職務経歴に向けてのキャリアの道筋を立てることは、仕事だけではなく人生の充実にも繋がり、転職活動にも良い影響を及ぼす可能性が高いでしょう。

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キャリアプランの作成方法とポイント

キャリアプランを作るときは、自己分析のフレームワーク「Will・Can・Must」に沿って整理するのがおすすめです。

ここでは、3つの作成ステップとポイントを解説します。

キャリアプランの立て方

ステップ1. Can「できること」と大事にしたい価値観を整理する

キャリアは職務経歴とも言い換えることができ、仕事によって得たもの・感じたことの積み重ねでもあります。

まずは自分が既に得ている経験・スキルと大事にしている価値観を整理するために、キャリアの棚卸しをしましょう。

▼整理するときの考え方
職歴・いつ頃、どんな職種で、どんな業務を経験してきたか?
・仕事の進め方で大事にしていることは?
経験・仕事で嬉しかったこと、辛かったことは何か?
・嬉しかったこと、辛かったことそれぞれに共通することはあるか?
スキル・仕事に関して勉強や業務を通して得た技術・知識・技能は?
・何かを学ぶ上で大事にしていることは?
実績・仕事で表彰された経験や、褒められた経験は?
・仕事で成果を出すために心がけていることは?
▼ポイント
• 謙虚になりすぎず、褒められたことや得意なことは「できること」として扱う
• 半年から一年を目安に見直し、随時アップデートする

ステップ2. Will「やりたいこと・ありたい姿」を整理する

次に、やりたいことやありたい姿を考えてみましょう。

ステップ1で整理した、「今の自分ができること」と「大事にしたい価値観」とスムーズに結びつくものだとより良いでしょう。

▼整理するときの考え方
やりたいこと・忘れていた夢や掲げていたはずの目標は?
・仕事でどんなことができたら嬉しい?
ありたい姿・憧れている先輩や、目標となるビジネスパーソンは?
・その人のどんなところを見習いたい?
▼ポイント
• 現在の状況や環境などは考慮せず、純粋にやりたいことを考える
• 10年後など遠い目標だけではなく、3年後、1年後など近い将来の目標も考える

ステップ3. Must「やるべきこと」を整理する

Will(やりたいこと・ありたい姿)とCan(できること)のギャップを整理しましょう。

この整理によって、キャリアの目標を実現するためには、今の自分には何が足りないかが明確になり、「やるべきこと」として具体的なキャリアプランが見えてくるはずです。

▼整理するときの考え方
やるべきこと・やりたいことやありたい姿を実現するには何が足りない?
・足りない経験やスキルを埋めるために、どう行動すればいい?
▼ポイント
• 一つの目標に対して複数プランを考えておくと状況変化に対応しやすくなる
• 必要に応じて職場の上司や先輩、キャリアアドバイザーなどを頼って相談する

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キャリアプランの立案に役立つ考え方・フレームワーク

キャリアプランニングをする上で、役に立つ考え方やフレームワークを4つ紹介します。

1. 「乗り換えしやすいキャリア」と「乗り換えしにくいキャリア」

まず、キャリアには「異業種や異職種へ転職がしやすいもの」と、「高度になればなるほど他の業界や業種では使えない、乗り換え効かないもの」があることを知っておきましょう。

例えば、仕事で得られる経験やスキルは以下の3つに分類することができます。

分類概要仕事例乗り換えやすさ
アプリケーション重視型求められる専門スキルのレベルが高く、長い時間をかけて一人前になる仕事大手銀行、大手商社、大手メーカー、エンジニア、研究職など
OS重視型人間力を高いレベルを求められる半面、専門スキル習得には長い年月はかからないことが多い人材系ビジネス、外資や保険代理店、百貨店の外商など
バランス型人間力、専門スキルの両立が求められる仕事地方の中小企業や、専門商社、一般事務、ルートセールスなど
▼キャリアの乗り換えを考えるときのポイント
キャリアの乗り換えがしにくい仕事だからと言って、異業種・異職種に転職ができないということではありません。

まずは自分の会社や職種がどのタイプにあてはまるのかを考え、次に自分の志向性や年齢軸をかけあわせてキャリア全体を捉えてみることが重要です。
 
年齢や志向性を軸にしたキャリアプランニング方法も含めて、詳しく知りたい方は「キャリアプランを考える前に「乗り換えしやすいキャリア」と「乗り換えしにくいキャリア」の違いを知ろう」の記事を参照ください。

2. 状況に応じたキャリアの再構築の仕方

「不本意な就職や転職をした」「今の仕事にやりがいを持てない」「今とは違う領域で市場価値を高めたい」などの理由から、これまでとは違う領域で活躍をしたい方は、以下の5ステップに沿ってキャリアを再構築すると良いでしょう。

▼キャリアを再構築する5つのステップ

  1. 自分が変えたいこと、その理由を明確にする
  2. 目指すキャリアの方向性を考える
  3. 具体的な選択肢を考える、調べる
  4. アクションを一定期間繰り返す
  5. 都度、振り返る

実際にキャリアを再構築した人のキャリアプランニング事例も含めて、詳しく知りたい方は「ゼロからキャリアを再構築するための5つのステップと注意点」の記事を参照ください。

3. キャリア・アンカー

キャリアプランを立てる際に、「自分に合う仕事が分からない」という人は、キャリア・アンカータイプに沿った職場環境や仕事内容に注目してみると良いでしょう。

キャリア・アンカーとは、エドガー・H・シャイン氏が提唱したキャリア理論のことで、譲れない価値観や欲求を基準にキャリアを決めていく考え方です。

分類概要・傾向
1「専門・職能別能力」自分の才能や専門性を高め、それを活用できる環境で働きたいが、マネジャー職に対して必ずしも魅力を感じない傾向にある。
2「経営管理能力」出世志向があり、リーダーやマネジャー、経営者として求められる全般的な能力の獲得を重視する傾向にある。
3「自立・独立」集団行動や規律に従うことが求められる組織よりも、自由度が高い組織や職種を好む傾向にある。
4「保障・安定」安定した仕事や報酬、終身雇用などが期待できる企業への就職を望む傾向がある。
5「起業家的創造性」新しいモノ・コトを生み出すことの優先度が高く、実現のためにはリスクをいとわない傾向にある。
6「奉仕・社会貢献」自分が能力を発揮して活躍するより、人の役に立ったり奉仕したりすることを好む傾向にある。
7「純粋な挑戦」ハードワークを厭わず、挑戦しがいがあると思えるテーマにはとことん取り組み、特定の仕事や専門性にこだわらない傾向がある。
8「ライフスタイル」仕事に打ち込む一方で、家族との時間や趣味の時間など、プライベートも大切にしたいという思いが強い傾向にある。

自分のキャリア・アンカータイプの診断方法や、タイプごとの適職例、転職活動のポイントなども含めて、詳しく知りたい方は「キャリア・アンカーとは|診断方法と8つの分類(特徴・適職など)」の記事を参照ください。

4. 志向性によるキャリアの分類

キャリアプランを立てる時に、専門性を高めていくスペシャリスト、広い業務への対応力があるゼネラリストのどちらを目指すべきか迷ったら、自分の志向性を「組織」と「専門性」の2つの軸で四象限に区切った4分類で考えてみましょう。

例えば、今まで経験したことを基に専門性を高めていきたい人は、スペシャリスト志向。今よりも幅広い業務経験を身に着けながら事業の核になる経験を積みたい人はゼネラリスト志向だと言えるでしょう。

▼志向性によるキャリアの4分類

志向性によるキャリアの4分類

▼スペシャリストとゼネラリストのキャリアの違い(例)

スペシャリストとゼネラリストのキャリアの違いイメージ

スペシャリストとゼネラリストの仕事の違い、それぞれのキャリアで考えられる役職なども含めて、詳しく知りたい方は「スペシャリストとゼネラリストどちらを目指すべき?転職でのキャリアの選び方」の記事を参照ください。

転職面接でのキャリアプランの答え方

転職面接でキャリアプランを質問される理由、答え方のポイント、例文を解説します。

面接でキャリアプランを質問される理由

転職面接では、採用ミスマッチを防ぎ、キャリアに関する成長意欲や意識の水準を確認するために、求職者にキャリアプランを質問することがあります。

答え方のポイント

転職面接でキャリアプランを聞かれたら、以下の3つのポイントを押さえて答えましょう。

  1. 転職理由、志望動機、自己PRなどの内容と齟齬がないようにする
  2. 応募企業にマッチした内容、実現可能性がある内容を伝える
  3. 将来の目標、そのためにどんな経験を積みたいか、その結果どうなりたいかの順で具体的かつ端的に話す

キャリアプランの具体例・面接回答例

▼営業職
私は、10年後の目標として営業チームのマネジメントを担い、成果を最大化するマネジャーになることを掲げています。まず1年目は顧客課題に寄り添う提案力を高め信頼を獲得し、5年目には若手育成やチーム運営を経験。10年後には戦略立案から実行までを統括し、組織として成果を上げる営業体制を築きたいと考えています。

キャリアプランの具体例を業界別・職種別にもっと知りたい場合は、「面接でのキャリアプランの答え方と例文(業界別・職種別・転職の目的別)」の記事を参照してください。

キャリアプランがないときの考え方

キャリアプランが立てられない場合は、以下のような方法でヒントを得てみましょう。

  1. 身近な人をロールモデルにしてみる
  2. 現職でのキャリアパスを参考にしてみる
  3. 人事面談などで短期・中期・長期の目標を相談してみる
  4. キャリア系SNSに登録している人のプロフィールを見てキャリアの歩みを参考にする
  5. キャリアアップの例を参考にしてみる

キャリアプランがないときの考え方や打開策などを詳しく知りたい方は「キャリアプランがない」人ならではの作り方4選|ないリスクと作るメリット」の記事を参照ください。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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